Reflections

時のかけらたち

気になったドキュメンタリーと報道番組 ・・・ documentaries and news programs that caught my attention 

2023-03-14 23:07:56 | movie
2月に見たドキュメンタリーの書きかけブログを完成させ、今月見た報道番組のメモを加えました。

映像の世紀(11)「JAPAN~世界が見た明治・大正・昭和~」
2015年9月放送
初回放送日: 1996年2月24日

20世紀の初め、日本は国際社会の一員としての地位を確立した。日露戦争での勝利をきっかけに表舞台に立ち、
その後の韓国併合、シベリア出兵、満州国建国へと突き進む。さらに太平洋戦争、敗戦、占領から戦後復興へと
至る日本の歩みは、どのように世界に伝えられたのだろうか。外国人のカメラマンが記録した明治末期から
昭和20年代末までの映像と外国人が残した記録を軸に、世界が見つめた「JAPAN」を描く。

2/4(土) 午前0:25-午前1:39
配信期限 :2/11(土) 午前1:39 まで 
 
 
 
 
 
映像の世紀 【実写カラー映像】 世界が見た明治・大正・昭和 Japan 1890~1970
 
 

深夜に面白い番組が放送されるので、困ってしまいますが、何かやりながら見ていたので、またあとからNHKプラスで
見ることができました。日本の近代史を映像でざっと流して見れることはすごいこと。

NHKの歴史関連の番組は映像の世紀だけではなく。ずっと昔に見たその時歴史が動いたかなにかでやっていた仏教伝来関連と
サンフランシスコ講和条約がすごくおもしろかったことが記憶にあります。今仏教史の昔買ったテキストを読んでいて
すごく難しいのですが、古代日本史では仏教伝来が一番大きな出来事だったと思っています。
 
日本が国際社会の一員としての地位を確立した20世紀。日露戦争の勝利をきっかけにひのき舞台に立ち、その後の韓国併合、
シベリア出兵、満州国建国で孤立してゆく。さらに、太平洋戦争、敗戦、戦後復興に至る日本の歩みは、詳細に世界に伝えられた。
この集は、外国人カメラマンが記録した明治末期から昭和20年代末までの日本の映像と彼らの手記を軸に、世界が見つめた
「JAPAN」を描く。
 
200年鎖国してきた日本が急速な西洋化をしたことに驚いたカナダ人記者のコメントが面白かった。
わずか30年前この人々はまだ武士で、異様な鎧兜姿であった。そして家には夫の帰りを待つしとやかな妻がいた。
しかし今日では商店や工場で15ペンスの賃金のために一日10時間働いて、妻の中でさえも工場で忙しく働いている。
わずか30年で変わりようは奇跡である。

映像が世界に広まって、パリ万博で紹介された日本文化は新鮮で多くの人の興味を引いた。特にフランスで作られた日本映画が
多いとのことで、フランスの日本ブームも結構歴史が長いように思いました。

日露戦争が世界に与えた影響は大きく、欧米でも日露戦争の映画が作られたとか。

西洋の学問の成果を集め、応用して組み合わせ使いこなした。
日本人は我々がはぐくんだ複雑な文明をわずか一世代で習得したのだ。(イギリスの新聞)

日露戦争勝利により、西洋人に並ぶ列強として台頭して、アジア人には小国が大国を倒すということで
感動を与え、アジアに民族的自覚を生んだ。西洋には日本がアジア人のリーダーになることが脅威になってくる。

大正時代には国際連盟常任理事国の一つにまでなっていった。

中国大陸の覇権争いから、日本製品に対する脅威もあり、日本は孤立化していった。
Made in Japan は経済的脅威となった。

フォーチュン誌に「産業の効率化、日本の産業制度は他のどの国にもない」と書かれた。
「教育が反抗しない国民を作った」というナレーションもあった。

アジア人のアジアと言う崇高な理想はただの帝国主義の野望と変わって行った。

しかし太平洋戦争末期には、「日本もただの支配者だ」と考えが変わっていったとか。

1942年ガンジーの公開状「すべての日本人に」

私は、あなたがた日本人に悪意を持っている訳ではありません。

あなたがた日本人は“アジア人のアジア”という崇高な希望を持っていました。しかし今では、それも帝国主義の
野望にすぎません。そして、その野望を実現できずにアジアを解体する張本人となってしまうかもしれません。

世界の列強に肩を並べたいというのが、あなたがた日本人の野望でした。しかし、中国を侵略したり、ドイツや
イタリアと同盟を結ぶことによって実現するものではないはずです。

あなたがたは、いかなる“訴え”にも耳を傾けようとはなさらない。たた“剣(つるぎ)”にのみ耳を貸す民族だと聞いて
います。それが大きな誤解でありますように・・・。

あなたがたの友ガンジー

戦争の終了により日本に自由がもたらされた。マッカーサーが自由をもたらしたというような感じの説明。
これが海外から見た日本。戦争前の弾圧された社会のことを思えばそれはそうだと思う。

戦争裁判についてはアメリカがつけたアメリカ人の弁護人が殺人罪なら両方共だと言ったことは正解だと思う。
その声はかき消されたという。

江戸時代からの社会改革はすごいことだと思うが、この小さな国が世界的な脅威になっていきアジアのリーダーになれず
追い込まれて行き、アジアに対してもひどいことをしてきて、原爆投下による敗戦を経験し、そこからまたその勤勉な
国民性による経済的な発展をして以後経済的には後退してもまだ世界の代表国の顔をしているのが不思議。
女性やマイノリティに対する差別や移民を受け入れない、最近もG20に外務大臣欠席とか後進国としか思えない国。
文化的なレベルは高い国だと思うけれど、社会的にはどんどん遅れてきているとしか思えない。

 

2月10日

神様の木に会う にっぽん巨樹の旅(5)

放 送 2022年6月11日(土)午後6時〜[BSプレミアム]
再放送 2022年9月26日(月)午後4時01分〜[BSプレミアム]

世界遺産の熊野・長崎など悠久の巨樹に出会う旅。地上最大の命の絶景。戦争と巨樹、被爆クスノキの奇跡の生命力。
鎮守の森・百年前の南方熊楠の警鐘。倒れたご神木の復活

悠久の命!巨樹と日本人の物語の第5弾。全国各地の巨樹を4年に渡り撮影。四季の圧倒的な美!一方で戦争、
リニア新幹線による伐採、現代を映し出す巨樹たちの命の時間。樹齢千年の巨樹が問いかける人間の姿とは?
弥生時代から生き続ける一本の巨樹の歌。被爆後、奇跡的に生き続ける長崎の大クスと被爆者の絆。驚きの発見!
鎌倉時代からの津軽の墓守の大杉。そして岐阜・倒れたご神木にもう一度、注連縄を!感動のドキュメント。

引作の大クス(和歌山・熊野) 樹齢1500年

  • 明治の頃、日露戦争で戦費がかさむ政府は寺社の統廃合、土地売却を進め、御神木も伐採される危機を迎えていた。
    しかし、南方熊楠が反対の声をあげた。
  • 熊野古道の「野中の一方杉」(樹齢800年)は南方熊楠が反対運動により9本だけ残った。
  • 高原熊野神社には複数の御神木(クスノキ)がある。

南方熊楠は名前くらいしか知らない人だったけど、地球を守ることの大切さを改めて思った番組でした。

今度熊野古道に行くときは高原霧の里あたりに行きたいと友人とも考えが一致して、いつの日か訪れることを
楽しみにしています。

地球の歩き方より

 

中辺路観光協会より

 

 

TBS 報道特集 
3月4日(土)放送分 イタリア人男性自殺の背景に何が

2022年、あるイタリア人の男性が東京入管の収容施設で自ら命を絶ちました。その男性は収容前、ホームレスとして
暮らしていました。男性の死後、記者は男性が生前、動画投稿サイトに残していた複数の動画をもとに取材を始めました。
今、ホームレスになる外国人が急増しているといいます。背景に一体何があるのでしょうか?

たまたま見ていた番組でレポートがあり、途中からだったので、あとからTverで全部見ました。
スリランカ女性の入管での非人道的扱いに心痛めていますが、この番組でのイタリア人ジャーナリストの言葉が
心に残ります。「日本と言う国はホームレスや不法滞在者の外国人に対して残酷。」

在留資格を失うなどの理由により入管施設に収容された人たちは人間扱いされないで自殺を図る人もいて、
たとえ仮放免されても仕事が禁止されているのでホームレスになるしかない。
この状況は国連からも仮放免者への対応に懸念が表明され、収入を得られるよう制度を改善すべきと
勧告されているという。
政治的理由などにより、帰国できない仮放免者もいる。彼らは有能なコックであったり、自殺したイタリア人の
ようにIT関連の仕事やデザイナーだったり有能な人も少なくない。
日本の難民認定は申請者の0.7%でG7の中でも桁違いの最下位。

人間の尊厳を大切にする国になってほしい。

 

コメント
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