Reflections

時のかけらたち

コンサートを中心に名古屋と京都・鞍馬の旅 -1 ・・・ trip to Nagoya and Kyoto with a concert in between -1

2023-12-15 23:59:06 | wonderland

国内の旅でもまるで外国のように感じてしまう新鮮さがあります。
今回はしらかわホールでのコンサートを中心に名古屋と京都を旅することにしました。
京都ではもしかすると山歩きになるかもしれないので、身軽にすることを第一にして、一眼レフのカメラは持って行かない
ことにしました。写真は記録のスマホ写真のみです。そこが最近の悩みどころ。山歩きをしていると安全を考えてあまり写真を
撮っている余裕がありません。

今回の旅のアウトラインはコンサートの前に「文化のみち」に行って、古い建築と庭を見てからしらかわホールに行き、
コンサート終了後京都に移動、一泊して天気や体調を考慮して鞍馬か大原を歩くという計画です。

名古屋は行きたいところがあまりない街でしたが、前回の桑山美術館と昭和美術館、東山動植物園は素晴らしかったです。
住宅地歩きも面白かったです。最初はオラフソンのコンサートの日に回ろうかと思っていましたが、桑山美術館の企画展が
終わっていたので、1週間前に日帰りしてしまったものです。どのくらい歩けるかのウォーミングアップにもなりました。

 

12月10日

 

7:30頃発の新幹線に乗り9:14に名古屋着。そこから準備してくれていたドニチエコ切符を使って、「文化のみち」に行きました。
なごや観光ルートバスメーグルに乗って文化のみち二葉館へ。案内のヴォランティアのおじさんの説明を目的地まで聞きながら・・
中国というか多分台湾からや東南アジアの人が多かったみたいでした。名古屋の町はお菓子屋さんが集まっているところも
あったり、面白そう。

文化のみち 二葉館

「日本の女優第1号」の川上貞奴が、大正時代に居住していた和洋折衷の建物を、創建当時の姿に移築復元し、
「文化のみち」の拠点施設として、平成17年2月8日に開館されました。材料から工法まで当時のやり方にこだわった
とのことです。設計は軽井沢にたくさん建築が残るわが国初の住宅専門会社「あめりか屋」の設計。

 館内では「文化のみち」を紹介し案内するとともに、川上貞奴関連の資料や郷土ゆかりの文学資料が展示してあり
ました。

 

 

 

 

ヨーロッパでブレークした貞奴はピカソにモデルを頼まれたとか・・・

 

 

和室には生活感が残っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

城山三郎の書斎

2階には名古屋ゆかりの文学者のコーナーがありました。

坪内逍遙をはじめ、城山三郎(直木賞)、小谷剛(芥川賞)、江夏美好(田村俊子賞)、春日井建(迢空賞)など
名古屋を中心とする郷土ゆかりの文学者および文学作品を、資料やパネルで紹介されていましたが坪内逍遥が名古屋
出身とは知りませんでした。城山三郎も。 なんと名古屋出身の友人も知らなかったなんて。

 

  


女優でもあり、経営者でもあった貞奴。すごい女性がいたものです。


川上貞奴

  

1871年9月2日(旧暦7月18日)に東京日本橋の両替商の家に生まれる。生家の没落により7歳で日本橋芳(よし)町の
芸者置屋・浜田屋の亀吉の養女となる。
日舞などの芸に優れ才色兼備の貞奴は、伊藤博文らに贔屓にされた。
「奴」とは、新橋の「ぽんた」のように花街を代表する名妓だけが継げる伝統ある名前である。

 貞奴は、自由民権運動の活動家で書生芝居で人気を博していた川上音二郎と結婚し、芸妓から引退。音二郎の影響で
演劇へ転向した当時は芸能の地位は低く、さらに男性が女性役を演じることが当たり前だった。しかし持ち前の芸の力と
人柄とで、日本初の女優としてワールドワイドに活躍。「マダム貞奴」と呼ばれ、ロダン、ピカソ、ジイド、プッチーニ
など芸術家らをも魅了した。

 音二郎が亡くなると7年にわたる追悼興行を行ったのち芸能界を引退。第3のステージとして、旧知の間柄であった
福澤桃介の木曽川の水力発電事業を支えた。人生の前半を川上音二郎、後半を福澤桃介という2人の男性のパートナー
として、そばに寄り添いながら社会を変えていった。

 幼い頃より不動明王への信仰に篤く、その信仰のおかげで数多くの苦難を乗り越えられてきたとの思いから、岐阜県
各務原市に自ら貞照寺を建立。1946年に世を去ると、貞照寺に埋葬された。

                                     ドラマチック木曽川-Opera貞奴-より

 

 

Dec.10  2023   Nagoya

コメント (2)
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