我が家にリノベーションの嵐が巻き起こった暮れでした。
今住んでいるマンションは築35年くらいになるので、専有部分の配管更新が数年前から必要と
言われていて、かなりのパーセンテージでリフォームした家が多く、今年の初めに大体的に説明会が
あった時にまだいいかと思っていましたが、やはりそろそろやらなくてはと思い始めていました。
そんな時に、同じ階の方がリノベをして12月17日に見学会があるから参考に見てはと声をかけてくださって
見させていただきました。そこはスケルトン・リノベーションで壁も取り払って間取りから変更して
全く新しいものを作り上げる「新築そっくりさん」というので、それは素晴らしい部屋にリメイクされて
いました。バリアフリーで安全に暮らせるようになっていて、効率的にすっきりした間取りになっていました。
それを見た私はすっかり舞い上がってしまい、今まであまりよく見ていなかった自分の経済状況についても
確認して、半分水回りを買えるだけより、全体を変えた方がお得だととんでもない金額のオーダーにも
快適に暮らせたらどんなにいいかと思い、心揺らぎました。
翌日落ち着いて考えてみて、やはり基本に立ち戻り、水回りにかぎり、配管を取り換えて浴室とトイレは
新しくする方針にすると見学させていただいた会社に連絡して家に来て見積もりを出してもらうのも無駄に
なる可能性が強いと思ってお話したところ、とりあえず家を見て相談に乗りますとということになりました。
私もこれからのライフデザインも考え直して、どう費用を工面できるか考えて、お金を有効に使うには
今快適な暮らしを選んだ方がいいかと部屋を構築しなおして、織機を置いたり、お茶もできたらと夢も
膨らんでしまい、振り子がまた大きく振れたりしていました。
ちょうど高校の時のクラスメートがリノベ中で実家にいて、メールでお話も伺ったり、資金面と合わせて
検討を重ねました。
もっと早く建築家だった友人に相談すればよかったのですが、やらなくていいんじゃないと言われるような気がして
遅くなってしまったけれど、やっぱり彼の一言で、決心がつきました。それはストレスがかかることはしない方が
いいと。やっぱりリノベ中の3ヶ月を貸してくれる六本木のマンションに引っ越すことはストレスフルかも。
私は引っ越せば物を捨てて片づけることができるのではないかと安易に思ったりしていました。
今ここに住みながら物をできるだけ少なくして、快適に過ごすことを目指す方がいいと再び思いなおして
給水管・給湯管の更新とお風呂とトイレのリフォームにとどめ、追加のリフォームで入居の際に残してしまった
フローリングの工事の追加をお願いしようかと思っています。絨毯を残したところが絨毯に虫が食ってしまって
撮り替えたいと思っていたところでした。
明日リフォーム会社の方が寸法を測ったりしに来る予定でしたが、昨日、娘に全体リフォームや水回りだけでも
法外な値段の会社にするつもりがないのだったら、時間が無駄だから断った方がお互いにいいと言われて
断りの留守電を入れました。
今日防災センターから聞いたこのマンションのリフォームを多く手掛けている会社の方に連絡して、電話で話した
ところ、その方は残せるものは残して行きましょうと言って下さり、満足度と資産価値を強調する最初の業者と
違って私には合っているかもしれないと思いました。いざ壊すとなるとやはり愛着もあり、ホテルのように寒々しく
なっても寂しいかも・・ 来月相談に来てもらうことになり方針が決まりそうです。
大いに揺れた年末。友人と2番目のリフォーム会社の方の意見に従って必要な部分だけすることにしました。
すべてを壊して作り直すことより、残せるものは残すという考え方に再度戻しました。
(写真は12月16日のベルカントのレッスンの帰りに撮ったものです。)