Reflections

時のかけらたち

Dante

2023-12-28 23:59:21 | movie

12月20日

茶の湯は混同しておりました。

13日と20日にあり、13日は続き薄で終わってから結構ギリギリな時間で六本木ストライプハウスのレース展に
行きました。膝が痛く正座ができなかったのでお点前は無理かと思ったらい、意外に大丈夫でお稽古することが
できました。

20日にはひざが治っているかと思ったら、まだ正座は痛かったので先生に前もって、見学だけでも大丈夫でしょうか
とお聞きして、見学するため早い時間に伺いました。筒茶碗のお点前で流し点というお茶を簡単に楽しむお点前でした。
しかしたっぷり時間がかかってしまい、飛んで家に帰り、夕飯を30分で作って、イタリア文化会館に映画「ダンテ」を
見に行きましたが、上映開始1分前くらいについて、席を取っていてくれたイタリア語の友達が手を振って教えてくれて
席に着いたらすぐ電気が消えました。

あらすじ

1350年、ジョヴァンニ・ボッカッチオはラヴェンナへと向かう。その目的はダンテ・アリギエーリの娘
ベアトリーチェに、彼の死と亡命に対する償いとして10枚のフィオリーノ金貨を渡すことであった。
旅路を通じて、ボッカッチオは人間ダンテの物語を再構成する。

監督:プーピ・アヴァーティ
脚本:プーピ・アヴァーティ、ジョヴァンニ・ボッカッチオ
出演:セルジョ・カステッリット、アレッサンドロ・スペルドゥーティ、カルロッタ・ガンバ
上映時間:94分
2022年 イタリア

上映前に、アントニオ・タイヤーニ副首相兼外務・国際協力大臣と、アヴァーティ監督からのビデオメッセージがありました。

とても印象に残った言葉はタイヤーニ副首相の文化こそ最大の外交であるという意味のことばでした。
国と国の関係はどうであれ、人と人を繋げるのが文化だと思います。

 

これは、ラヴェンナへ向かうボッカッチオの旅路を通じて、ダンテの人生を語る映画です。同い年、9歳の少女と恋に落ち、
彼女がダンテの愛の告白に応じる決心をするまでの9年間、彼女を追い続けた少年の人生。そこから、今なお私たちを感動
させるダンテの詩が生まれたのです。(アヴァーティ監督のビデオメッセージより抜粋)

ダンテ - 予告編|Dante - Trailer|第36回東京国際映画祭 36th Tokyo International Film Festival

 

 

 

 

ダンテのことは全く知らず、朗読劇「ダンテの声」を見てから興味を持ちました。
それでこのイタリア文化会館の催しはとてもいい機会でした。

ドキュメンタリーのようなこの映画でダンテの時代と背景を知ることができてとてもよかったです。
13世紀のイタリアはペストが流行していた時代で、フィレンツェの政争に巻き込まれて、フィレンツェを
追放され二度と戻ることはありませんでした。ボッカチオが同時代人でダンテを評価し、支持し広めた人
とは知りませんでした。単なる詩人と思っていたので戦争や政治にかかわっていた行動の人とは思っても
いませんでした。ダンテは「すべての星の本当の名前」を知っていたという修道女になった娘の言葉が
不思議な光を放っています。娘は最後まで父とラヴェンナで暮らし傍で見ていた人です。映画は一部ホラー
っぽい場面もありましたが、あの時代を描くことには大体成功していたように思えました。

映画の中でベアトリーチェをフランチェスカ・ダ・リミニと混同しそうになりました。
トニ・セルヴィッロによる朗読劇「ダンテの声」を見てから「神曲」を読んでみたくなりましたが、まだ入門書も
読んでいなくて、あの膨大な詩になかなか取り掛かれません。今の時代こそ「ダンテ」を読むべきと思うのですが。

ダンテを演じていたアレッサンドロ・スペルドゥーティは最近「3つの鍵」を見たのですぐ声といい背の高さといい
彼だと思ったのですが、あの立派な付け鼻の特殊メイクにちょっと惑わされました。

スペルドゥーティは以前オルミ監督の反戦映画「緑はよみがえる」で若い中尉役を演じていました。
「3つの鍵」の問題児となかなか個性的な役者でした。

「幸福なラザロ」、「3つの鍵」とたて続けにイタリア映画を見て、その前にはグレート・ビューティ~追憶のローマも
見ていいたので、イタリア映画の層の厚さに驚かされました。

 

Dec. 20  2023  

コメント
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