なつかしい空気。
高田賢三展にはその時代の人だったシニアから、今ファッションを勉強している若い人たちで
いっぱいでした。Akiko さんのおかげでチケットが安く手に入ったので、来週は伊勢路に行くので
今しかないと思い行ってきました。まさに私たちの時代の人です。IsseyとKenzoはその中で先端を
走っていたと思います。
ファッションから手を引いた後、油絵をまた習い始めたとのインタビューを見たことがありました。
賢三さんは親にファッションの勉強をすることを反対され、最初は英米学科に進み、途中から文化服装学院へと
ファッションの世界に入ったと知りました。
若い頃描いた自画像もさすがですね。
たくさん集めたリボンで作ったというフォークロアのドレス。小夜子さんも懐かしい。
時代を超えたシンプルさがすてき。
遊び心のあるモードですが、アクセサリー一つでvividな感じになります。
ミリタリー調だってエレガント。
とにかくあの頃はファッションが先端に来るような、生きることみたいな時代でした。
今は個人の自由なファッションの時代で、流行なんてあるのかな? 和服があればいいと思うように
なったので、ますますファッションから遠のきました。
KENZOのエスニックやフォーク調の柄が好きで、この赤い花柄に似たハンカチをいつもお弁当包みに
使っていました。 Kアトリエに通っていたころ、クリスマスプレゼント交換でもらったものです。
また主人から結婚前にもらったスカーフもKENZOのでそれは淡いグリーンと茶系の花がらでした。
今は使う頻度ぜロですが、出汁て使ってみようかな・・・ すべて30年以上も前のものです。
賢三は日本人であることをとても意識していました。
ここに書かれたグザヴィエを調べて最下段に記事にリンクを貼りました。
ファッションデザイナーにありがちなことで、彼もゲイだったのですね。初めて知りました。
「それいゆ」や「ひまわり」にハマり、宝塚も好きだったとか。
宝塚の舞台衣装も手掛けています。
ファッション業界での経営は大変な苦労であったことを改めて知りました。
そのあとはデザインもしながら油絵を描いてまた新たな夢に向かっていたようです。
オペラ「蝶々夫人」の衣装も手掛け、最近日本の舞台を見た人から衣装がすてきだったお話を聞きました。
Kenzoの30周年のファッションショーを会場で画像で見たけれど
ファッション・ショーを見るのは初めてでとても面白かったです。
Kenzoのショーは服ではなく、人間そのものが主役と言う感じがしました。
楽しそうに踊りながら通り過ぎる人たち。町の風景がそのまま舞台になっているようで
人間賛歌になっている。生きることのすばらしさがテーマになっていました。
服を見せるのが目的ではなく、その服を着て楽しんでいる人間を現していました。
自由に生きることが伝わってきます。
後から記事を読んでテーマが「Liberté(自由)」だったことを知りました。
そしてただのファッションショーではなく、ケンゾー最後のショーで30年間の集大成だったことも。
気持ちが解放されて、楽しい展覧会でした。
パリと東京の近さも感じました。フランスと日本と言うか・・
彼がフランスで温かく迎えられ、日本人のデザイナーとして自分らしさを充分に表現できたことは
素晴らしいことです。
高田賢三さんと私の37年間
Kenzo 30 ans のことやグザヴィエと建てた家のことなどついていました。
Sep. 6 2024 Tokyo Opera City Art Gallery (Hatsudai)
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