Reflections

時のかけらたち

和服つながり ・・・ kimono connection

2023-03-13 23:33:02 | art

3月11日

昨年の7月に芭蕉布を見に大倉集古館に行ったときにお会いしたのが最後だったブログや織でつながったお友達と
久しぶりに会う機会ができました。

アルさんのFBで昨年末突然の病気に見舞われたご主人が元気になったことを知り、連絡を取って会って話がしたいね
と言うことになりました。A子さんと3人で渋谷シノワでシャンパンブランチのあと、松濤の戸栗美術館で
初期の伊万里と朝鮮陶磁の展覧会を見ることにしました。

この前、渋谷PARCOの牧野展に行ったときに回ろうかと思ったのですが、取っておいたものです。
素晴らしい展示物がたくさんあり、見ごたえがあり、別にしてよかったと思いました。

 

 

 シャンパンはロゼでした!

 

A子さんはベルギー、ゲントでファン・アイクの祭壇画「神秘の子羊」が修復されたので滞在していたロンドンから
見に行ったとのことで、旅行の話に花が咲きました。ベルギーはブルージュが有名ですが、ゲントは観光地化されてなく
落ち着いていて訪れるのにいい場所とのこと。

アルさんは今回もアルさんの判断でご主人に正しい治療を受けさせることができて、無事切り抜けることができて
良かったです。年齢を重ねると予期せぬことが起きるものです。
アルさんご自身はリングフィットというゲームにはまっていて、その運動でずいぶん減量できたようです。

 

ホタルイカのフラン。フランは洋風の茶碗蒸しです。

 

前菜盛り合わせ

 

メインはお魚にしました。アンコウです。

 

デザートはデコポンとオレンジマスカットワインのゼリーにしました。

 

さあ食べるぞ~と言う感じのA子さんの格子の上田紬に格子の帯の上の二色使いの帯締めが素敵です。

 

私はお口の中に何入れてるの?なんて感じです。
桜鯛のカルパッチョも生ハムも焼いた野菜も皆おいしかったです。

 

ゆったりランチの後は東急の横を通って初めて行く戸栗美術館へ。

アルさんの羽織は叔母様の結婚式の時の衣装を羽織に作り替えたものです。
以前着ていらしたときは派手な感じがしましたが、今はすっかりなじんでいました。
赤い帯はポピーなのですが、インパクトがあってアルさんらしいおしゃれです。
お着物は結城紬。結城は暖かいので着るのにもうぎりぎりとおっしゃっていました。

 

A子さんの帯、かわいくて後姿を載せさせていただきました。

 

 

 

 

落ち着いた戸栗美術館。

コレクションが素晴らしくて、予想をはるかに超えていました。
こんなに生き生きとした陶器見たの初めてです。柄がどれも型にはまっていなくてのびのびとして
素晴らしかったです。

 

  

壺もどこかいびつでかわいい形のものがありました。

 

朝鮮の陶磁も大好きなものです。
すごく洗練されています。白磁も青磁もいくつか展示されていました。

秀吉の時代に朝鮮半島から連れてこられた朝鮮の陶工たちが日本の陶芸の基礎を
作りました。近代の徴用工のようなものでなくいい待遇ではあったかと想像しますが
祖国を離れて日本のために力を注いでくれた歴史があります。文化が大変な思いをして
伝来されたことを忘れてはいけないと思います。

 

 

渋谷に以前の賑わいが戻った土曜日でした。

 

着物は大島。南愛子先生の所の若い人が織ったものです。

帯をシノワにしました。中国刺繍が貼ってあります。
紀尾井アートギャラリーで買ったアンティークに近い感じがするものです。

March 11  2023  Shibuya

 

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サクリファイス タルコフスキー ・・・ the Sacrifice  the final film of Andrei Tarkovski

2023-03-12 22:17:00 | movie

 タルコフスキーは大好きな映画監督の一人ですが、このサクリファイスだけは当時VHSの時代で録画して
あったのですが、とうとう全部見れずにいたものです。今回、TSUTAYAで借りて見ました。

1月末の熊野旅行の前に見終わっていましたがメモを簡単に作っていただけでした。
台詞の抜粋を加えてアップしておこうかと思いました。

 

 

見るのをgive up したブレードランナーにはタルコフスキーへのオマージュがあらわされています。
ブレードランナーは画像はアートでしたが、内容がついて行くことができませんでした。

 

 


今見るとロシアは全然進化進化するどころか後退していて、今ロシアや全世界の人に再び見てほしい映画です。
まさに今、核の危機の中にあるヨーロッパや世界についての警鐘、祈りです。映画の世界の中のことではないのです。
40年近く前の映画はタルコフスキーの予言のように響きます。

 

[スタッフ]
脚本:アンドレイ・タルコフスキー/損影監督:スヴェン・ニクヴィスト/美術:アンナ・アスプ/音楽:J.S.バッハ「マタイ受難曲」
BWV244第47曲“神よ、私のこの涙にかけて憐れみください、みてください” ユリア・ハマリ/スウェーデン民俗音楽/海童道宗祖の法竹音楽/
録音&ミキシング:オーヴェ・スヴェンソン/編集:アンドレイ・タルコフスキー、ミハウ・レシュコフスキー/衣裳:インガー・ペールション/
ヘアー&メイク:チェル・グスタフソン、フロランス・フーキエ/助監督:シェルスティン・エーリクスドッテル/スクリプト:アンヌ・フォン・シドー/
カメラ:ラーシュ・カールソン、ダン・ミュールマン/装置:ハリー・クラーヴァ/プロデューサー:カティンカ・ファラゴ/製作:アンナ=レーナ・ヴィポム

[キャスト]
アレクサンデルー:エルランド・ヨセフソン、妻アデライデー:スーザン・フリートウッド、郵便夫オットー:アラン・エドヴァル、
マリア:グドルン・ギスラドッティル、医師ヴィクトル:スヴェン・ヴォルテル、小間使ジュリア:ヴァレリー・メレッス、
娘マルタ:フィリッパ・フランセン、”子供”:トミー・チェルクヴィスト

1986年/スウェ一デン映画協会(スウェ-デン)、アルゴス・フィルム(フランス)製作/カラー/ヴィスタサイズ/149分
1986年 カンヌ国際映画祭審査員特別大賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック賞、芸術特別貢献賞
配給:フランス映画社/日本公開:1987年

音楽はスウェーデンの民俗音楽と日本の海童道宗祖の法竹(尺八)が夢幻シーンでたくみに使われ、ハンガリー出身のユリア・ハマリが
歌うバッハの<マタイ受難曲>の<神よ、私のこの涙にかけて憐れみぐださい>が限りなくやさしく美しい。最初のクレジットの
バックの絵はレオナルド・ダ・ヴィンチの<東方の三賢人の礼拝>で、アレクサンデルの書斎にも複製がかざられているが、
タルコフスキーの意図による彩色がほどこされていると思われる。夢と現実、あるいは夢から夢ヘ、いく層にも色彩世界を重ねていく
タルコフスキーの色彩美は、『ノスタルジア』をへて、『サクリファイス』で他の誰も到達しない頂点に達したと言えるだろう。
魂の傑作『サクリファイス』をフランスの<カイエ・デュ・シネマ>誌は86年度のベストワン映画に選び、イギリスの
くインターナショナル・フィルム・ガイド>はくザ・フィルム・オブ・ザ・イヤー>に選んでいる。

[解説]
1986年のカンヌ映画祭で、胸をうつ美しさと心を深くえぐる感動でかつてない賞讃を浴びて、カンヌ映画祭史上初の4賞
(審査貞特別大賞、国際映画批評家賞、エキュメニック賞、そして撮影に対する芸術特別貢献賞)受賞に輝いた『サクリファイス』は、
完成後に病床に伏して、86年12月28日夜、肺ガンのため54才でついに世を去った天才映画詩人アンドイ・タルコフスキーの遺作と
なってしまった。

言葉を話せなかった少年が再び言葉を話せるようになるまでの1日。少年の父である主人公アレクサンデルは生命の樹を植える誕生日に、
核戦争勃発の声をテレビで聞き、自らの狂気を賭けて、信じていなかった神と対決し、愛する人々を救うために自らを犠牲にささげる
サクリファィス(犠牲、献身)を実行する──。カンヌの上映では、タルコフスキーの自画像、現代のルブリョフ像、核時代への黙示録と
絶賛され、授賞式では、ソ連から出国し、病床の父にかわって舞台にあがった息子アンドレイ(愛称はアンドリューシャで、父アンドレイは
この映画を彼に捧げている)が満場の心からの拍手を浴びた。

 

The Sacrifice | Trailer | NYFF55

 

このサクリファイスほど人類に対するメッセージがある映画は少ないと思います。40年近く前にヨーロッパの危機を
強く感じて警告した映画。秩序こそが混沌を避ける、内なる敵はパニック・・ 核戦争の恐怖。
彼はこの映画の中で詩人や画家や永遠に生き続けることができると語っているけれど、映画もそうであり、
俳優も同じだと思います。
この映画は希望と信頼と共に息子に捧げられました。しかし今のロシアの状況・・・ 今こそロシアの人にこの映画を
見てほしいと思いました。

生まれてからずっと真の生を待っているような感覚。
画面からは日本文化に対するリスペクトを感じられました。生け花のような日本画のようなカメラ。

登場人物は少なく、まるで舞台を見ているような感じでした。
ハムレットを強く意識しているとどこかで読みました。

彼の映画の中のメッセージをメモしました。

人類は道を誤り、ひどい危機の中にいる。
人間は自分を守ってばかり、周りの人や自然を受け入れない。
今の文明の根底にあるのは力と権力、怖れと征服欲だ。
技術の進歩とよばれるものは画一的で物質的な安楽しか生み出さない。そして権力を守る武器だ。
まるで未開人だ。顕微鏡をこん棒のように扱う。
いや未開人の方が精神的にゆたかだった。何か大切な発見をしても今では破壊の道具に使う。
罪とは人生に必要のないすべてだ。…文明は罪の上に築かれたのだ。物質と精神のおぞましい不一致、
不均衡に我々はたどり着いたのだ。
この貧しい文化は、文明は病んでいるのだ。息子よ、問題を究明し、解決しなければならない。
まだ手遅れでないのなら、間に合うのなら・・

ハムレットと白痴(ドストエフスキーの)とニーチェが言及され、私はニーチェはよくわからないので
そこはどう解釈したらいいのかわからないけど、主人公は無神論者だが、この世の終わりを感じ、神に祈り
自己犠牲で人類を救おうとするというストーリーだと解釈しています。

ヨーロッパの地図も出てきて、三位一体やレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画も何か象徴的です。
画面も日本画的で尺八の音楽は、たしかノスタルジアで武満徹の音楽を使ったことを思い出させました。

人間の行動はなぜなすべきことの反対なのでしょう。

世の終わり、週末戦争。愛するものを死なせない。希望も未来も生命も失おうとしている。
戦争のあと、勝者も敗者もなく、都市も町も無くなり、井戸も渇き、鳥の巣も消えるでしょう。

私は持つものを捧げる。家を焼き、言葉を発せず生きる。神しか救えない。

詩人や画家と違って、俳優は作品の中に生き続けることができない。芸術作品として生き続けることができない。
詩が作者の言葉でありながら、詩人の個を超えた言葉として生き続ける。
画家もその作品の中に生を宿せる。
私は監督も俳優もその作品の中に生き続けることができると思うけれど・・・

三位一体をあらわしている登場人物やよい魔女のマリアの存在、そして母の庭のエピソードなど難解なところが
多い映画だけれど、核戦争や自然破壊への強烈な警告は感じられます。そして何よりすべてが美しい。
雪解けの音、カーテン、風・・・ 

最後のシーンは子どもが一人で木に水をやるところで終わる。
はじめに言葉があった。でもなぜなのパパ。

この映画はハムレットや言葉をすごく意識しています。
私はレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後に残るのは言葉だ」という言葉を思い出します。画家が最後に残した
言葉のように昔やっていた「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」と言うドキュメンタリー映画の中でエンディングで
流れていたものです。

 

サクリファイス 作品評 キネマ旬報

私の見た映画 サクリファイス

アンドレイ・タルコフスキー生誕70年祭 サクリファイス

 

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半年ぶりの星岡 (追記あり)・・・ Hoshigaoka after half a year

2023-03-11 23:59:21 | dish

3月10日

ひざの故障や星岡の休みもあり、半年も行けなかった星岡日本料理講習会。
やっと行くことができました。懐かしい場所です。

 

3月とは思えないポカポカ陽気。もうあじさいの花?

 

何か水ぬるむ頃っていう感じ。もう新緑の季節を連想させます。


部屋に入ればよくお会いする料理好きの方に再び会って、戻ってきたという感じ・・
講習の途中からはいつも遅刻のお茶の先生がいらっしゃいました。

 

 

3月の献立

前 菜  とんぶり山家和え
     根みつば梅正油
     菜種和え
椀 種  白身菜種しんじょう
     菜の花 桜麩
焼 物  椎茸と鶏肉の鋏み焼
煮 物  海老芋含ませ煮
     焼穴子うま煮
ご 飯  さくらご飯

 

先生とも久しぶりで、今回はそれほど大変な料理もなかったので、みんな料理の話を勝手にして
それはそれで楽しかったです。料理に対するいろいろな知恵が広がります。

 

菜種和えはタコ、きゅうり、うど、キクラゲを炒り卵と酢で和えます。
この切り方がもう無理。こんなに細く切れません。料理は包丁とよく言ったものです。
炒り卵も最後に酢をたらし裏ごしをするのですが、お箸をたくさん使って細かく
なればそれでもいいとのことでした。

歯ごたえもいいおいしい一皿でした。

和え物が3種もあってそれぞれおいしかったです。長芋とハヤトウリの味噌漬けととんぶりを和えたのも
菜みつばも歯ごたえがありおいしくいただきました。

 

ふたを開けた時の驚き。

 

 

 

 

しんじょうはハードルの高い料理です。卵を加え春らしく菜種をあらわしています。
底の丸い湯呑にラップを敷いて、塩水につけた白魚をのせ、すり身や卵で作った
しんじょう地をかけて蒸します。

 

 

さくらご飯は桜の色を残すためにご飯と一緒に炊かないで、昆布と共に軽く洗った塩漬けをつけて
出汁を取ります。炊きあがったご飯の上に乗せるとかわいらしく春が広がります。

 

 

 

 

 

見たことのない花です。

 

 

ここから表参道に向かいました。

 

 

南青山にあるとみひろに出来上がった琉球藍の帯を取りに行きました。
藍染めに弱い私です。もう買わないと思っても1年に一つくらいは買ってしまう私です。

とみひろの店長のMさんと久しぶりにおしゃべり。着物は着るのがお手入れよと言う
言葉に納得。着物を着るのは4カ月ぶり。

 

 

コーディネートは帰りに南青山のとみひろによる予定だったので、
とみひろで誂えた置賜紬のストライプに二葉苑で江戸更紗を習っていた時にセールで買った更紗の帯。
偶然買った帯が習っていた先生の作品でした。紬に紅花染がほんのり入っていたのでピンクっぽい雰囲気に
しました。

帯締めもとみひろの貝紫。少し春を感じて。

 

March 10  2023   Asagaya & Minami-Aoyana  

 

追記)

とみひろのインスタに私の着物がアップされていました。

 

後姿があったのでありがたい。

 

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河村尚子 ピアノ・リサイタル ・・・ Hisako Kawamura Piano Ricital

2023-03-10 23:57:16 | music

3月9日

 

N響のラフマニノフのチケットが取れなくて聴くことができなかった河村尚子さんのサントリー賞受賞記念コンサート
に行きました。N響のサントリーホールでのコンサートで隣の席のおじさんから教えていただいたものです。
初めてのサントリーホールの小ホールです。協奏曲の方も指揮が山田和樹で興味そそられますが・・・

 

 

午後に1カ月ぶりの整形外科のクリニックに受診とリハビリに再び行きました。リハビリはこの年になると関節周りとか
動かして、体を固めないことが大切で、膝が治ってももう一生日々の体操は必要だということがわかります。
また、外科的な要因でないパーキンソン病の安全な歩き方への指導などもやっていただけるとのことなので、一度友人も
誘ってみようかと思いました。かなり規模の大きな機能リハビリステーションクリニックで総合病院での経験がある
理学療法士が多いので力になれるとのことでした。通院は遠いのでできないかと思いますが、一度チェックだけでも
してもらったらと思いました。

受診の方ではあともう1回で卒業かなと言うことでした。まだ少し水が溜まっているようだとのこと。ほとんど以前の
ように歩けて問題ないのですが、まだじっとしている時に痛みが走ったりします。

受診後、コンサートまで時間があったので、どこかで軽くお茶をしてから行くことにして、半蔵門線の駅に近い
神保町の文房堂のカフェで時間をつぶすことにしました。読みかけの仏教のNHKのテキストを読むのにうってつけの
場所です。最初は高山珈琲とかドトールを思いついたのですが、静かで最適でした。いつものゆったりした席でなくて
窓際に座ってかかっていた音楽を聴きながら、1時間近く読むことができました。日本語の本でこんなに辞書を引きながら
読んだ本は初めてです。仏教用語は言葉の意味を掴むのが難しいです。

 

 

 

このギャラリーカフェではスタイルズケーキをいただくことができますが、お店と同様すぐ
売り切れてしまいます。

ハーフサイズのサンドイッチがちょうどよかったです。スープもついてリーズナブルです。

 

開場少し前のサントリーホールに着きました。

 

 

 

このホールはカレーラスのコンサートのレセプションが行われたところでした。
狭いホールでチケットは完売。そしてこのフラットな床で姿はほとんど見えませんでした。

コンサート前も休憩中も念入りなピアノ調律が行われていました。

アーティスト
    ピアノ:河村尚子
   ドーリック弦楽四重奏団

プログラム
矢代秋雄:ピアノ・ソナタ
レベッカ・クラーク:ピアノ三重奏曲
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44

アンコールは
  シューマンのピアノ五重奏曲から
   第2楽章より(自筆譜より)  第3楽章

 

 

今回のプログラムで矢代秋雄、レベッカ・クラーク、エイミー・ビーチなどの現代音楽が取り上げられていました。
特に女性の作曲家を取り上げたことが話題になっていました。コロナで勉強する時間があったとか。

矢代やレベッカ・クラークの曲は挑戦しているという感じがしていましたが、シューマンのピアノ五重奏曲は
ほんとうに音楽を楽しんでいるのが伝わってくるほっとするアンサンブルでした。

特に今回はインターネットでボンの図書館にある楽譜のオリジナルを見て、削除された部分も復刻して
演奏されていました。クララが長すぎると言うのでカットしたとのこと。シューマンの幸せの絶頂期に書かれた
作品でいろいろな思いが交錯するような曲でしたが、美しいメロディーはまさにシューマンらしい曲でした。
1楽章のテーマ、特に好きだな~と思いました。河村さんのピアノの音色はこもったような何かにくるまれたような
すてきな音でした。

河村尚子 第51回サントリー音楽賞受賞記念コンサートに寄せて  恩田 陸(作家)

 

河村尚子 ピアノ・リサイタル【ダイジェスト】/Hisako Kawamura Piano Ricital【Digest】

 

河村さんのではないのですが、ネットにシューマンの五重奏曲がありました。

シューマン:ピアノ五重奏曲 第1楽章 米山朋子&ウィハン弦楽四重奏団

シューマン:ピアノ五重奏曲 第2楽章 米山朋子&ウィハン弦楽四重奏団

シューマン:ピアノ五重奏曲 第3楽章 米山朋子&ウィハン弦楽四重奏団

シューマン:ピアノ五重奏曲 第4楽章 米山朋子&ウィハン弦楽四重奏団

 

March 9  2023

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9ヶ月ぶりの歌舞伎 ・・・first Kabuki viewing in 9 months

2023-03-09 23:59:07 | art

3月8日

前回は玉三郎のふるあめりかに袖はぬらさじ以来なので9ヶ月ぶり。和服を着るのも
11月初めのカレーラスのコンサート以来なので4ヶ月ぶりです。

でも和服を着て歌舞伎に行くと何か力をもらうような感じで元気になって帰ってきました。
最初は和服もどんなのがあったか忘れそうで、ブログを見て、こう組み合わせていたのねと思い出し
組み合わせを考えていたら楽しくなってきました。着ていないと着方やコーディネイトについても
忘れてしまいますね。

K子さんにお会いするのも久しぶりです。洋服姿が想像できないほど和服の似合う方です。
久しぶりの歌舞伎座は和服姿の方が多く、また外国人を初めて見ました。私が歌舞伎を見だしたのも
コロナで海外からの音楽家が来れなくなり、日本の文化に親しもうと思ったからでした。

 

 

 

 

第3部
髑髏

吉井 勇 作
坂東玉三郎 演出
今井豊茂 補綴

【髑髏尼】坂東玉三郎
【平重衡の亡霊】片岡愛之助
【鐘楼守七兵衛】中村福之助
【町の女小環】中村歌女之丞
【女房長門】坂東新悟
【蒲原太郎正重】中村亀鶴
【烏男】市川男女蔵
【阿証坊印西】中村雁治郎 

源氏による平家の公家狩り、平重衡と新中納言局との物語を結び付け、漂泊の歌人・吉井勇が描いた異色の作品。
人々を惹きつける髑髏尼を軸に、秘法による幻想と現実が美しく混ざり合う、妖しく艶めかしいひと幕をご堪能ください。

と解説にありました。源平盛衰記の逸話から吉井勇が作った新作の歌舞伎で、音楽もいつもの歌舞伎とは違うし、歌舞伎と言うのは
演劇をあらわす言葉なのだと改めて思います。幻想的で残酷な歴史を物語にしたものでした。



古典の歌舞伎でない時は緞帳が違うということです。古典の時は歌舞伎カラーの縞模様です。

夕霧伊左衛門
廓文章くるわぶんしょう
吉田屋

【藤屋伊左衛門】片岡愛之助
【吉田屋喜左衛門】中村雁治郎
【太鼓持豊作】中村歌之助
【阿波の大尽】片岡松之助
【喜左衛門女房おきさ】上村吉弥
【扇屋夕霧】坂東玉三郎

 

写真はシネマ歌舞伎版です。ニザタマコンビです。

 

今回の舞台は愛之助で初めて見ましたが、コミカルで動きが軽くてかわいかったです。
まるでパントマイムのようでした。

前半が暗いものでしたので、対照的な玉三郎を見ることができ、やっぱり鮮やかに花がある方が
こちらも元気がもらえます。フォームが本当に美しかったです。

和服でしたが、帰りも足取りも軽く帰ってきました。

でもやっぱり仁左衛門で見たかったな~。

 

シネマ歌舞伎『廓文章 吉田屋』予告

 

藍田さんの江戸小紋に、ドットの帯は秀やです。

半襟を午前中に付けましたがやっとうまくつけることができるようになりました。
たまたま半襟がストレッチタイプだったので成功したのかもしれませんが・・

 

帰り道に見た月がまんまるでした。7日がフルムーンだったのですね。

 

March 8 2023  Ginza

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レースドールを見に上野の森へ ・・・ to Ueno forest to see the Porcelain Lace Dolls Exhibition

2023-03-08 23:55:01 | a day in the life

3月7日

さて今日はまたしても会期ギリギリ、最終日の終わる間際に間に合ったレースドール展に着物友達に
会いに行きました。銀座でワンコインの着付け教室に通ったときに知り合ったレースドールの先生です。
お会いしたのは1年ぶりくらいです。

明日は9ヶ月ぶりに歌舞伎座へ行くので、和服のことを思い出して、なんだかすっかり着物のことを忘れて
いたのですが、コーディネートを考えていたら楽しくなってきました。和服を着るのも11月のカレーラスのコンサート以来。
今週は半年ぶりに星岡にも行くことができるので久々に和服の登場が多くなります。それで和服を探して準備を
すすめました。そんな時に和服仲間のGさんにお会いできるのも嬉しいかも。前回着た時に襟芯がどこかに行って
しまっていたので、展覧会の帰りに上野の鈴乃屋に行って買い求めました。

時間を見つけてボビンレースとベルカントの練習、朝一のイタリア語、仏教関連の勉強が最近の1日のルーティンです。
yogaは少し問題があるので、今はあまり行っていません。来月は手術後1年目のカテーテルでのチェックのため入院も
あるのでしばらく休んでからまたリセットの予定です。

 

上野に来るのも久しぶり。以前は都民劇場のコンサートで東京文化会館に良く来たけれど・・・
コロナでなくなったもの。

 

ウィークデーなのに結構人が出ていました。海外からの観光客も目立ってきました。

 

上野の森美術館のギャラリーでいつも開催されています。

磁器で作るレースドール。
レースに磁器の液をつけて焼くので中のレースは燃えてなくなるとのことです。

ボビンレースのお人形があったので最初に写真を撮っておきました。

 

 

 

 

 

ブーシェの絵からもとったりするそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みはしは外せません。

夕陽にかすむ富士

 

March 7  2023  Ueno

 

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コセリバオウレンの咲く東京薬科大薬用植物園へ-2・・Medicinal Plant Garden, Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences-2

2023-03-07 23:59:39 | wonderland

2月28日

とりあえずコセリバオウレンを見て、お弁当を食べてから丘陵になっている植物園を上がって行き一回り。
今思えば城山カタクリの里に行って、バイカオウレンを見るべきだったなと思ってしまいますが・・・
昨年はもっと遅かったのでのんびりしました。

 

スノードロップ

 

 

綿花

コセリバオウレン

ミスミソウ

キクザキイチゲ

 

こんなところから顔を出しているスノードロップ

キクザキイチゲかな・・・
とにかくキクザキイチゲ、アズマイチゲ、ユキワリイチゲ、ミスミソウの区別が
難しい・・

 

ユキワリイチゲ

 

まだセツブンソウが咲いていました。

 

 

 

この植物園に一人で来たのは初めてだったので、このハイキングコースのような園でどこから降りるのだったかしら・・
なんて思いながら歩いていました。

サンシュユが咲き始めて

サルココッカ・コンフサ

 

 

 

 

 

 

受験で増発していたバスに乗って堀之内の方に出て帰りました。

Feb. 28   2023  Hachioji

 

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コセリバオウレンの咲く東京薬科大薬用植物園へ-1・・Medicinal Plant Garden, Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences-1

2023-03-06 23:09:32 | nature

2月28日

オウレンの花が見たくて急遽2月の終わりに平山城址公園の近くの東京薬科大学植物園に行ってきました。
植物園と言ってもまるでハイキングコースです。急に決めたのでデパ地下でお弁当を買って電車に乗りました。

 

セリバオウレンが咲いている場所にすぐ行ってみましたが、昨年同じくらいの時期に行ったかと
思いますが、キクバオウレンもセリバオウレンも今年は終わっていました。コセリバオウレンが咲いていて
良かったです。今はもう咲いていませんがバイカオウレンも咲いているとのこと。東京でバイカオウレンを
みつけるのは大変です。

 

 

 

 

 

 

 

ミスミソウ

ニオイカントウ

 

ニガキ

 

 

意外とかわいいニオイカントウ

ジロボウエンゴサクの仲間?
こんなにかわいいの見たことありません。
ヤマエンゴサクのようですね。

 

 

 

 

 

 

ポカポカ陽気の中、ベンチに座って池を見ながらお弁当。
一人でどこでも行きたいときに出かけますが、二人もいいなと思うこの頃。

 

Feb. 28  2023  Hachioji

 

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牧野富太郎の世界 ・・・ exhibition of the Kochi Prefectual Makino Botanical Garden

2023-03-05 23:59:16 | wonderland

3月4日

高知から牧野植物園がやってきた展にこちらも終了1日前にぎりぎりで見ることができました。
K子さんのブログで知ってまぁこんな素敵な展覧会をやっているのねと驚きました。しかもなんと無料です!

牧野富太郎の最後のお弟子さんだと思う横山先生の花巡りに出会ったことが牧野富太郎と言う伝説の植物学者を
実際に感じることができるようになったきっかけでした。横山先生は知り合ったときにもう93歳くらいでしたから
1年少しで会を休止されてしまったのですが、高尾山や多摩丘陵、多摩川べりを散策して、戦争体験も必ず伝えて
くださった先生でした。牧野植物図鑑も先生に教えていただいて買ったのですが、牧野富太郎博士による植物画の
図鑑でそれだけで魅力的です。

4日はちょうど九段でベルカントのサークルの九段フェスのリハーサルの日だったので、そのあと軽く昼食を
取った後渋谷に回りました。リハなんてまだ全然出来上がっていないのに早いのですが、先生がもう大変!
毎日家でレッスンの録音を聴きながら練習しています。

渋谷は人手が戻ってきていて、あのスクランブル交差点は以前のように写真を撮っている外国人観光客がたくさん
いました。

春めいたディスプレイ。ドットは力がありますね。


無料なうえ、撮影OKなのがうれしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

押し花も素敵です。学術的と言うよりアートとしても素晴らしいセンスです。

 

 

 

 

 

牧野先生ありがとう。

 

March 4   2023  Shibuya

 

 

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ひな祭りの準備ぎりぎりセーフ ・・・ just in time to prepare for the Doll's Festival

2023-03-04 11:57:09 | seasons

3月2日

1日はボビンレースのレッスンだったので、帰ってからお雛さまを出すつもりでしたが、
疲れて出すことができませんでした。それで飾ったのはなんとひな祭りの前日。
こんなに遅かったことは初めてです。

それでもどこか華やいだこのお祭りは好きです。

 

 

白酒と桜餅、蛤を買いに出かけましたが、白酒は最近は取り扱っているところがなくて、
三越で買っていましたが、新宿のデパートでは取り扱いがなかったり、売り切れたりしていました。
それでいつも買っている白酒のメーカーが神保町に本店があることを知り、新宿から都営新宿線で
すぐなので行ってみました。ちょうど「さゝま」も近くにあるので好都合。

 

 

江戸時代から続く酒屋です。

 

 

 

途中、文房堂のカフェで休憩してほっと一息。

 

としちゃんのブログを見ていたら辻が花風の帯が出ていて私も池田でそんな感じのものを
買ったことを思い出して、ブログで検索していたら、池田さんの本のことを書いていたのを
思い出しました。

遅く咲くのは枯れぬ花 / 池田重子

合わないものどうしで妥協しないこと。
着物も、人と人もコーディネートが命です。

人の暮らしも、人生もまたコーディネートだと思います。
どんな器にどんな料理を盛るかも、どんな人とどんな時間を過ごすかも、すべてコーディネートです。
コーディネートがうまくいけば、楽しく、美しく、実りのある人生を歩むことができる。
反対にコーディネートがうまくいかなければ、すべての歯車がかみ合わなくなってしまう・・

仕事も恋も人生半ばから始まって
それはそれはすてきな日々でした。

若いころ大変な苦労をされた反対に人生の後半で素敵な人生を過ごすことが
出来た人のすてきな言葉です。

 

 

3日

ひな祭り当日は夕食は超簡単なちらし寿司とお吸い物のみ。
1日中ボビンレースと格闘していました。


お抹茶でいただく、きんとんの和菓子が最高。

菜種なたね(きんとん)

 

冷凍してある京都辻利の清音は本当にさわやかです。

 

桜餅は翌日まで持たなかったので、2日にいただいてしまいました。

 

 

1月に連絡をもらっていた中・高一緒だった脱サラして鎌倉でお茶を教えている同級生の
ライブコンサートのチラシができたので送られてきました。

どうもお茶室で和服を着ている姿とギャップがありすぎてついていけないのですが、
高校の頃から軽音部でガンガンやっていた人でした。2足のわらじと言うけれど違いすぎますよね。

困ったことにちょうどその日は5年ぶりに来日のヒラリー・ハーンの東京でのコンサートとバッティング。
ヒラリー・ハーンのコンサートは西宮、名古屋、東京の3か所で各1回のみ。悩みぬいて名古屋の愛知国際音楽祭
でのコンサートに行くことにしました。東京でのコンサートのチケットはサイトによっては予定枚数終了になって
いました。水戸芸術館でのコンサートはチケットを手配してから知りました。惜しかったと思いましたが、名古屋の
友人は人混みが苦手でコンサートはNGだったのですが、行ってみるとのことでそれはそれでよかったと思いました。

しかしチケットの売れ行きのスピードに驚いています。安い方からあっという間に売れて行っています。

 

 

 

久々のヒラリー・ハーンのコンサートがとても楽しみです。どんな音を出してくれるのかしら?

同級生のバースディ・ライブも友人だけで和気あいあいとなりそう。ハードなことになってしまいましたが
最後のコンサートになるだろうと話していたので、行くことにしたら、世界的に心臓の名医として知られている
斎藤滋さんと言う高校の同級生も来ることを知らされました。同級生にそんな人がいるなんて知らなかった。

 

 

コメント (2)
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