1月13日
朝外の空気がとても冷たいような感じがして、久しぶりに富士山を見たら、雪の世界でした。
今日は今年初めてのベルカントのレッスン。1月28日にピッコロ・デル・テアトロに出るので
全然仕上がっていない La Wally の練習をここ2~3日は練習の録音を聴きながらしていました。
習ったことを思い出さないと先に進めません。復習して定着させていかないと・・ その前はボビンレースを
思い出すのが大変だったし・・ 日々修練が必要ですね。なにごとも。
久しぶりの発声練習の基礎からしっかりレッスンすることができました。今この発表で大変なのに
今度は3月末の九段フェスの曲が発表されて今まで練習した曲ではイントロが難しかったCon te partiroと
何か旅がテーマのフェスらしくアリベデルチ・ローマとナポリ・フォルトゥーナ・ミアと懐かしい
カンツォーネとなりました。そんなので久しぶりにウィルマ・ゴイクなんて思いだしてしまいました。
「花咲く丘に涙して」がとても懐かしくて。
Le colline sono in fiore
レッスンが終わったら自然に専大カフェに足が向いてしまいました。
最近の私たちのお気に入りです。
おしゃべりをたくさんしてから家に帰ると急に気温も下がり、天気が荒れてきて雪模様となりました。
昨年末から今年にかけての我が家の事件は「リフォーム問題」と「新しいオーディオ騒ぎ」でした。
このマンションの専有部分の給排水管の交換推奨時期が来てしまっていて、やはりそろそろしなくては
と思っていたところの「新築そっくりさん」リノベの登場。心惑わされましたが、やはり使えるところは
生かして、最低限快適な暮らしのためにリフォームしようというところに着地点を見出しました。
生のコンサートだけではなく最近CDもまた聞きたくなり、家にあるオーディオのCDレシーバーが
使えなくなっていたので、小さなミニコンポを昨年12月に買ったのですが、途中からCDの最後の方になると
ノイズが発生して、どのCDでもそうなるので買ったところで年末に相談に行ったら、もう一度接続を
すべてやり直しても同じ状態だったら初期不良で交換してくれるとのことでした。年末だからと言って翌年に
相談したら交換してくれたかどうかわかりません。通常1ヶ月以内が限度のようです。話をつけて新年早々重かったけれど
チューナーの所だけリュックに入れて持って行ってその場で交換してもらえました。今では快適に北村朋幹やホセ
カレーラスのカタロニアの曲など聴いています。今欲しいのはメンデルスゾーンの無言歌集をエッシェンバッハでと
藤田真央のモーツァルトピアノソナタ集です。とりあえずメンデルスゾーンのは図書館にあったのでまず借りてみて・・
ジネット・ドワイヤンの無言歌も好みですが、録音が古すぎて、最初にいいと思ったエッシェンバッハにしてみようかと。
そして藤田真央。妹から朝TVに出てるとLINEがきて、つけたら最初の演奏が終わっていました。トーク番組でしたが
モーツァルトのソナタをBSで再放送との予告があり、さっそく録画予約をしました。
藤田真央を通して天から降りてきた音楽 モーツァルト
大きな手がピアノを包み込んで・・ あの美しい音。
初めてヒラリー・ハーンのバッハを聴いたときのように音楽が生まれる時に立ち会うような感動。
でも藤田真央はどうしたら美しい音が出るか計算しつくしているようです。自然な重力で弾いているとは
言っていましたが、作為が感じられないほどナチュラルです。
妹が一番今手に入りにくいチケットと言っていましたが、やっと横浜でのチケットが手に入ったと喜んでいました。
ほんとうはソロが聴きたいけどとも言っていました。山田和樹とのコンチェルトが各地で行われるようでしすが
名古屋を残して完売。名古屋でももうSとAしか残っていないのであきらめました。王子ホールとかそういう場所で
聴きたいですよね。私は明日の浜離宮朝日ホールの北村朋幹と郷古廉のデュオ・コンサートが楽しみです。
This is Mao Fujita
友人が面白いと言っていた100分de名著のスペシャル番組「100分de宗教論」がとても面白かった。
座談会方式でゲストの方たちが本を紹介しながら進められた。見ているうちにどんどん引き込まれて行きました。
釈徹宗(宗教学者・相愛大学学長) 紹介書籍:フェスティンガー他「予言がはずれるとき」
最相葉月(ノンフィクションライター) 紹介書籍:「ニコライの日記」
片山杜秀(思想史研究者・慶應義塾大学教授) 紹介書籍:杉本五郎「大義」、城山三郎「大義の末」
中島岳志(政治学者・東京工業大学教授) 紹介書籍:遠藤周作「深い河」
【MC】伊集院光/安部みちこアナウンサー
宗教の成り立ちや、日本でのロシア正教の伝道や、大義について知らないこともたくさんあってとても興味深かった。
近代史がすごく面白く、天皇は宗教だったことを認識しました。それを利用した政治家たち。天皇制って何だろうと
あらためて思いました。さらに思い出されたのが遠藤周作。昔ガンジス川のほとりでのドキュメンタリーを見たことを
覚えていましたが、何か家にも父の本があったと思ったのですが、「深い河」もガンジス川関連もなく数冊ある中の1冊が
番組でも紹介された「私にとっての神とは」でした。「深い河」を読みたくなりました。最後はガンジス川に神を見た遠藤周作。
父もキリスト教から仏教へと傾倒していった・・ 遠藤周作も仏教との接点を見出したように思いました。日本仏教の私たちの
中に仏がいるという考えとイエス・キリストが転生して私たちの中にいるという考えが共通して。
久しぶりに父の本を探して、また残ったCDの中から聞きたいものを取り出したりしてきました。なんだか私と似たような曲の傾向で
やっぱり父から繋がっているものは大きいと改めて感じました。生活面は母から、精神的なものは父から教わってきたような
感じがしました。最近父のことは思い出すことが少なかったのですが、また改めて受け継いだものを感謝したくなりました。
1月11日
今週は検査などが続き少々疲れ気味でした。1年ぶりの医科歯科大での呼吸器の定期健診。
無呼吸の検査を半年に1回しなくてはいけないのに一年ぶりとまたなってしまいました。
面談して、検査機器を借りて1泊で夜中家で計測します。
主人が長いことお世話になった病院に行くと思い出すことが多くあります。
夕食は一昨日の残り物の牛すね肉の赤ワイン煮。
すね肉はいつもポトフを作るのですが、お正月に久しぶりにビーフシチューを作ったのですが、あまり
おいしくできず、再び赤ワイン煮を作りました。ところがこれが一番おいしい。牛肉は長く煮すぎると
味が抜けちゃうような感じがするのですが、これは赤ワインがしっかり沁み込んで外で食べる牛ほほ肉の
赤ワイン煮のようでした。ちょっと発見。最初はコーンビーフを家で作ってみようかと思ってネットで探して
いたらこちらの方が作りたくなってしまったものなのです。
ふだんはこんな感じで和食や中華と日替わりでいろいろ作っていますが。
最近で一番おいしかったのはかぶら蒸しです。八ヶ岳から大きな蕪がたくさん入った
野菜ボックスが届いて久しぶりに作りました。生鱈も安く手に入り、鯛とかでは
ないのですが、暖かくておいしかったです。
1月12日
新宿区のがん検診と健康診断を受けに新宿住友ビルの中のクリニックにいつものように行って
終わったら医科歯科大へモニターを返しに行って長い一日が終わりました。検査は午後からだったのですが
朝食・昼食ともに摂れないがちょっと辛かったです。その間、ベルカントの練習やボビンレース、読書などを
していました。
今回は狭心症のカテーテル手術をしてから初めてで、問診表を前日に読んだ時に、血液の薬を飲んでいる人は
胃カメラをしていいかどうか医療関係者に確認するよう指示があったのを発見しました。当日家庭医に連絡したところ
前日まで血液がサラサラになる薬を飲んでいるのでもっと早くに相談してほしかったと言われました。まぁ細胞を取らなければ
出血することもないだろうから検査の先生に相談してと言われました。
ほんとうは胃カメラをやりたくないので中止にしたいところでしたが、クリニックの先生と相談して、前回と同じ鎮静剤なしでの
胃カメラ検査となりました。先生のお名前を見た時に前回の先生とわかりホッとしました。この先生に麻酔は危険だからやめた方が
いいと前回言われて苦しい検査をした先生です。東京都の検査では後期高齢者になると麻酔のオプションは禁止されています。
近くの家庭医の先生も胃カメラの麻酔を勧めません。私は気持ち悪くてしてもらわないとだめなのですが、危険と言われると
それに従うしかありません。そもそもこんな高齢者で癌検診は必要なのかと和田秀樹先生の著書を見ても思うのですが、やっぱり
何もないことは確認したくなります。今回も結果、以前のままのポリープは悪性でないので問題ないし、逆流性胃腸炎も治っていたことが
わかりました。マンモグラフィーも子宮がん検診も拷問のようにつらい検査ですが、いつまでやったらいいものやら・・・
身長がまた8mmも低くなっていたのでがっくり。
3時過ぎの昼食はもう開いている店もないので、ロイヤルホストでオムライスを食べました。
これがまたすごくおいしいのでびっくり。ミニデザートのコーヒーゼリーもリーズナブルでおいしかったです。
再び医科歯科大へ機器を返しに行ってやっと終了。
夕方は飛行機もどんどん羽田に帰ってきます。
マンスフィールドの短編、「幼くみえるけど、とても自然な」をこの間読みました。
ファンタジックでとても素敵な作品で、読んでいてその情景描写なども素晴らしく文学の楽しさを思い出させてくれます。
エンディングの解釈もいろいろありそうですが、何か感じる文学のような全部を説明してくれないマンスフィールドです。
こんなに年取っている私でも若い主人公の気持ちがよくわかるような気がします。純粋な愛を失いたくない彼女と彼。男性の方が
やはり触れたいという気持ちが強いのですが、何かが壊れるのを恐れる彼女。俗世間から離れた二人だけの世界。
男性の方がロマンを求め、女性の方が現実的なのかなとも思ったり。この作品はマンスフィールドとしては皮肉ぽくなく
チャーミングな作品でした。
遠藤周作の「私にとっての神とは」はパラパラと読み始めています。日本人がキリストを信じることはどういうことなのか
掘り下げているような感じがするので。