庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

飛行理論

2007-02-06 23:14:20 | 大空
何故か管理不能となった別のブログに寝かせていた「飛行理論の覚書き」の記事を、まとめてこちらの「飛行理論」のカテゴリに移動した。

基本的に、無線誘導なしの単独フライトが可能となった段階の教習生向けに、思い付いたまま「覚書き風」に書き連らねているもので、なんら体系的なものではない。

一般的な飛行理論や航空力学、更には航空気象、航法などについては、その道の専門書がいくらでもあって、屋上屋を架すような興味も能力も私にはないのだが、ただ、巷間出回っている理論書の大半は固定翼を前提にしたもので、その理論内容を空気の圧力そのもので翼形を成す“エアロフォイル(軟体翼)”の世界に応用する場合は少しの工夫を必要とする。

そして、あらゆる普遍的理論が生命を持つのは、一回限りの具体的体験においてであり、その体験一つ一つが集積されてある程度の分量を持つようになると、今度はその体験の側から理論を眺めるようになる。

そうすると、ときどき理論と経験がずれる場合が出てくる。それは大概、勉強不足か経験不足が原因なのだが、極めて稀にそうとも言い切れない場合がある。

理論と実践は車の両輪である・・・とはよく言われることであるが、生きた経験の側から自分のフライトスタイルにとってほんとうに必要な理論を再構築してみたい・・・というのが私の夢の一つである。

OCR

2007-02-06 09:43:22 | 自然
Man is wise and constantly in quest of more wisdom; but the ultimate wisdom, which deals with beginnings, remains locked in a seed. There it lies, the simplest fact of the universe and at the same time the one which calls forth faith rather than reason.
- Hal Borland

人間は賢明だから絶えずより多くの智恵を求める。しかし、ものごとの原初を扱う究極の智恵は一粒の種の中に封じ込められている。まさにそこに、大宇宙の最も単純な事実であると同時に、理性よりもむしろ信仰を引き出す事実が存在している。
- ハル・ボーランド

There are no limits to either time or distance, except as man himself may make them. I have but to touch the wind to know these things.
- Hal Borland

人間が自分自身で作り出さない限り、時間にも距離にも限界というものはない。これらの事実を知るのに、私は風に触れさえすれば良いのだ。
- ハル・ボーランド


 

こんな刺激的な文句に出合ったら、作者の本を一冊くらい読んでみない訳にはいかない。そこでボーランドのベストセラーである“Beyond Your Doorstep"を、一年ほど前にアマゾンの古本屋から取り寄せたことはココに書いた。この1900年生まれの自然作家(~1978年)は日本ではあまり知られてないが、アメリカでは ‘Valor: The Story of a Dog' (勇敢なる犬物語)などの子供向けから、“The Seventh Winter"(七番目の冬)などの大人向け小説、その他多くの自然関係のエッセー類も含めて広く読まれている。



このカエデのしおりが挟まれた味のある古本は、とりあえず『戸口の向こうに』と訳してざっと拾い読みし、そのままにしてあったのだが、つい最近、プリンタ複合機のドライバ・ソフトに付嘱していた、日本語は全く使い物にならないOCRが、英文はかなり正確に読み取ってくれることを知って、この本の何章かを全部テキストにしてみようという気になった。

それじゃあついでに、よほど気に入った部分は末オてみようか・・・という気にもなっている。