庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

孤独と喧騒

2007-02-12 23:11:42 | 言葉
The best thinking has been done in solitude. The worst has been done in turmoil.
- Thomas A. Edison

最も良き思索は孤独の中でなされてきた。最も悪しきは喧騒の中でなされてきた。
- トーマス・エジソン

Avoid popularity if you would have peace.
- Abraham Lincoln

もし平穏を望むなら、大衆的人気を避けよ。
- エイブラハム・リンカーン

Fame and tranquility can never be bedfellows.
- MICHEL EYGUEM DE MONTAIGNE

名声と平穏は決して仲間足り得ない。
- ミシェル・ド・モンテーニュ


昨日はエジソンの、今日はリンカーンの、今月の28日はモンテーニュの誕生日だ。発明家と政治家と哲学者が似たようなことを言っているのが面白かったのでちょっと拾い出してみた。

私も一人でいてあんまり孤独を感じないタイプの人間らしく、最近はなかなか出来ないでいるが、人気(ひとけ)のない場所で何日間キャンプしても寂しくなるということはない。ますます元気になる。山間(やまあい)を抜ける風や谷川のせせらぎや浜辺の潮騒にどっぷり漬かっていると、徐々に本来の生命感覚が蘇ってきて生き返ったような気になるのだ。

逆に、それがどのような種類のものであれ、人が大勢の集団の中にいると、だんだん疲れが溜まってくる。同じような年代の社会人の多くは、この種のストレスを、街中の適当な場所で飲んだり歌ったり騒いだりすることで発散しているようだが、私にこの効果がないのは既に実証済みだ。

この性向は生来のものらしく、私は幼稚園に行くのを隣家の門柱にしがみ付いて拒否したらしいし、小中高通じて学校という小さな社会にもなかなか馴染めなかった。特に高校時代の学校嫌いは顕著で、3年間のうち三分の一つまり1年ほどは、「行ってきます!」と家を出て、そのまま街の図書館や本屋や木の下でボンヤリした時間を過ごしていた。それでもなんとか卒業できたのは、幾人かの慈悲深い恩師のおかげであることは間違いない。

ああ・・・これ書いてるうちに、またちょっと長めのキャンプに出かけたくなった。
コメント
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