及第点が出た
堺雅人「真田丸」初陣
堺雅人「真田丸」初陣
「幸村も年をとったなあ」
古くからの時代劇ファンならそう思ったかも・・・。
今年の大河ドラマ「真田丸」(NHK総合)がスタートした。好調が続く朝ドラに対し、大河は2010年の「龍馬伝」以降、年間平均視聴率は、6作連続で20%を下回っている。
そこで時代は戦国期、主役は誰もが知る真田信繁(幸村)にして、原作・脚本には三谷幸喜を、「新撰組!」以来12年ぶりに起用。
大河で真田家を描くのは初めてだが、「やはり30年前の池波正太郎原作『真田太平記』と比べてしまいますね」とは上智大学の碓井広義教授(メディア論)である。
「真田太平記」は大河ドラマが近現代ばかりを扱うようになった80年代半ば、時代劇大河ファンのために水曜日に放送された“NHK新大型時代劇”のひとつ。
そこで幸村を演じたのが、今回幸村(堺雅人)の父を演じている草刈正雄(63)。
「父役は丹波哲郎でしたから重みは違うが、草刈のとぼけた感じは親しみやすい。ファンが語れる材料を仕込む三谷流ですしょうね」(同)
そういえば「新撰組!」でも土方歳三の兄役として、往年の土方役者・栗塚旭を起用していた。
「三谷ギャグも抑えられていて第2回も観てみようという気持ちにさせる出来だったと思います。主人公の子供時代からダラダラと辿るよりも危機的な教協から始まるのもいい」(同)
ただし物語のスタートが武田家滅亡が迫った天正10(1582)年というのも、「真田太平記」とまったく一緒。これも三谷流?
(週刊新潮 2016.01.21号)
・・・連続ドラマは2回目が重要。
さて、今夜の”三谷流”は、どんなふうでありましょうか。