碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『龍馬伝』最終回の“無粋テロップ”を嗤う

2010年12月03日 | テレビ・ラジオ・メディア

先日終了したNHK大河ドラマ『龍馬伝』。

最終回を見ていて、びっくりしたのは私だけではないだろう。

何しろクライマックスの暗殺シーンで、ニュース速報のテロップが入ってきたのだ。

しかも、どんな事件・事故、いや天変地異かと思いきや、「愛媛県知事選 新人の中村時広氏 当選確実」だそうで、唖然。

もちろん、「取るに足らないニュース」とは言わない。

重要なお知らせかもしれない。

でも、ここで入れるか、ここで(笑)。

一年間、このドラマにつき合ってきた視聴者、そしてキャストならびにスタッフの面々のことを思えば、あとほんの少し待ってもよかったと思うのだ。

よもや報道セクションのドラマ部に対する嫌がらせか。

まさかNHK内部の暗闘か、勢力争いか。

ネット上では、「DVDの販売促進」とまで書かれていた(笑)。

興を削ぐというか、無粋というか、武士の情けを知らないというか。

一方では、国民的ニュース枠(?)である「ニュース9」で、民放のワイドショーに任せておけばいいのに、あの海老蔵事件を何日にもわたって取り上げていた。

とにかく、ニュースバリューの基準がどこにあるのか、分からない。


笑ったのは、龍馬の故郷の「高知新聞」だ。

ここの連載4コマ漫画「きんこん土佐日記」がやってくれました。



肝心なところが見られなかった、邪魔されたことへの憤りを、気持ちいいほどのユーモアと風刺で。

みんなが感じたことをズバリ。

う~ん、ナイスです(笑)。

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