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ここ数日、ひたすらDVDを見ている。
いや、映画ではない。
全国各地で放送された「報道活動」が収められた、何枚ものDVDだ。
放送批評懇談会が主催する、テレビ界の大きな“賞”である「ギャラクシー賞」。
その報道活動部門の選奨委員を務めさせていただいているのだ。
半期ごとの審査会が近づくと、選奨委員は、東京をはじめ各地のテレビ局から送られてきた番組を、それこそメモを取りながら、延々と見続けることになる。
そうやってきちんと評価した上で、審査会に出席するわけだ。
この審査会の面白さは、それぞれの委員が、どんな番組を、どんな理由で“選奨”するか、にある。
そこには各自のテレビ観や報道観が表れるから、自分が高く評価したものが他の委員からコテンパンだったり、まったく違った角度からの評価があったりする。
「へえ~、そういう見方もあるんだなあ」と素直に思うこともあれば、「いや、そりゃないでしょう」と反論することもある。そのやりとりが楽しい。
いつも思うことだが、このギャラクシー賞に限らず、芥川賞も直木賞も、「受賞作を決める」という作業を通じて、実は、選ぶ側こそが試されているのだ。
現在、ギャラクシー賞報道活動部門は、次のようなメンバーで選考が行われている。
委員長:坂本 衛 副委員長:碓井広義 委員:麻生千晶、今村庸一、小田桐誠、上滝徹也、小林英美、鈴木典之、田原茂行、露木 茂、山田健太
今期の審査会は、本日開催である。