
昨日は、慶大時代の教え子の結婚式。
教え子は新婦のほうで、TBSのディレクターだ。キャリアも10年を超える。
初めてお会いした新郎はSONYだった。
会場である某所は、都心とは思えないほど広くて静かな敷地に、鹿鳴館を設計したコンドルの手になる建物が悠然とそびえている。
庭園も見事で、オープニングはその庭での乾杯。そして、バルコニーからの写真撮影だった。
室内に入ってからの披露宴は、まあ、いってみればTBS対SONYのがっぷり四つ(笑)である。
司会は新婦と同期のTBS女性アナ。俳優の谷原”ハンサム”章介さんや占星術の鏡リュウジさんの姿も見える。
新郎・新婦、それぞれの「主賓挨拶」は、両社の役員の方々。社風やカラーやご時勢も反映していて、聞き処の多いスピーチだった。
私の出番は宴の終盤近く。「新婦の大学時代の恩師で・・・」というご紹介で席を立った。
このスピーチだが、両論併記ならぬ、もう完全な新婦寄り。
「新婦さえシアワセになれば、新郎なんてどうなってもいいんです」などと話しはじめた。乱暴だ。
しかも、すでに披露宴開始から2時間近い。それなりにアルコールも回っていた。話は進む・・・
「放送業界も明日は何があるかわからない時代です」
「しかし、TBS&SONYの連合軍であれば乗り切れる、かもしれません」
・・・などと、つい最近まで「楽天」対策で大変だった放送局の前で、トンでもない(いや、それほどトンでもなくもない)合従連衡を提唱しいていたのだ。
しかし、これが両社の皆さんには大いにウケてしまい、スピーチを終わって、TBSとSONYの役員お二人とも笑いながら言葉を交わした。
「メディア再編」の動きは、常に水面下で進んでいる。