碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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「クノール カップスープ」CMの河合優実さん

2024年10月30日 | 「日経MJ」連載中のCMコラム

 

 

ほら、もう目が離せない

味の素「クノール カップスープ」コーンクリーム

「コーンなうれしい朝にして」篇ほか

 

ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)で、インパクトのある昭和の女子高生を演じて注目を集めた河合優実さん。その後も映画やドラマで「今年の顔」と言っていい活躍を見せている。

最大の魅力は、演じた人物の背後にある「物語」まで想像させる力だ。どこか謎めいており、見る側は「本当はどんな女性なのか」「心の中で何を思っているのか」と気になって仕方がない。

そんな優実さんが、味の素「クノール カップスープ」のCМに21代目キャラクターとして登場した。

「コーンなうれしい朝にして」篇、「ポタージュなお年ごろ」篇、「ごちそうの方程式」篇の3本が並ぶが、中でも「お年ごろ」篇から目が離せない。

お父さんと向き合ってスープを飲みながら、「子どもじゃないのよ私、もう」という心の声。ポタージュの深みが分かるし、一緒に味わうカレシだって…と、つい言いそうになる。

驚くお父さんを見て、ウソともホントともとれる「罪な微笑」でごまかす優実さん。ほら、もう目が離せない。

(日経MJ「CM裏表」2024.10.28)

 


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