碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

モノクロで撮ってみた、UHB北海道文化放送「みんテレ」

2019年05月19日 | テレビ・ラジオ・メディア

廣岡俊光アナウンサー

柴田平美アナウンサー

八木隆太郎アナウンサー

石井雅子さん

福本義久アナウンサー

川上椋輔アナウンサー

菅井貴子さん

みちゅバチ

by GR DIGITALⅡ 

 

 

 


【気まぐれ写真館】 札幌 宮越屋珈琲で・・・

2019年05月18日 | 気まぐれ写真館

2019.05.17


【気まぐれ写真館】 現在も活躍中・・・

2019年05月18日 | 気まぐれ写真館


「視聴覚教育」スタジオ実習

2019年05月17日 | 大学


NHK「腐女子、うっかり」で好演 藤野涼子の際立つうまさ

2019年05月16日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

 

NHK「腐女子、うっかり」で好演

藤野涼子の際立つうまさ

今期ドラマの特徴の一つに、同性愛者が登場する作品が多いことが挙げられる。「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)、「きのう何食べた?」(テレビ東京系)、そして「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」(NHK)だ。

安藤純(金子大地)は高校3年生。年上の恋人・佐々木誠(谷原章介)がいるゲイだが、同じクラスの三浦紗枝(藤野涼子)とつき合うことになる。紗枝はBL(ボーイズラブ)小説や漫画が好きな、いわゆる「腐女子」だ。しかし、純がゲイであることは知らない。

純は佐々木と別れ、紗枝と向き合おうとするが、思うようにいかない。しかも、自分と同じゲイの親友が自殺してしまう。混乱した純は佐々木に助けを求め、彼とキスしているところを紗枝に見られてしまった・・。

このドラマ、自分がゲイであることに困惑しながら生きる少年の気持を丁寧に描いている。「好きなんだから仕方ない」という諦念。「なぜ生まれてきたのか」という自問。「居場所が欲しい」という願望。それらが混在し、純を揺さぶる。

今回、金子の好演もさることながら、藤野のうまさが際立つ。複雑な心理や微妙なニュアンスを表現する力が半端じゃない。かつて映画「ソロモンの偽証」で発揮した天才少女ぶりは、やはり本物だ。この藤野を見るだけでも、十分モトが取れる1本になっている。

 (日刊ゲンダイ 2019.05.15)

 


デイリー新潮「いだてん」記事で、『ドラマへの遺言』引用

2019年05月15日 | メディアでのコメント・論評

 

「いだてん」大河ワースト確定でクドカンピンチ、

過去大河で脚本家途中降板は1回のみ

 

5月9日の定例会見で「視聴率は気にしていない」と言いつつも、「(視聴率アップの)特効薬的なものがあったら、逆にお聞きしたい」と弱音も吐いたのは、NHKの上田良一会長である。

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK)が4月28日の放送の第16話で、大河史上最低の視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ:関東地区、以下同じ)を記録したのを受けての発言だった。

初回15.5%でスタートした「いだてん」だが、第6話以降は一桁が続いている。このままでは歴代大河でのワースト作品となることは確定だ。

民放プロデューサーはあきれ顔で言う。

「視聴率が上がらないのは、いろいろと理由はありますよ。NHKとしては、裏番組の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が人気で客を取られた。さらに最低を記録した4月28日はGWに入ったから……なんて言い訳もできるでしょうけどね。でも、もう視聴者は『いだてん』から完全に離れています。それは数字が証明しています」

それは最低記録を出したことではないという。

「ワーストを記録した28日、『いだてん』の前枠『ダーウィンが来た!~生きもの新伝説~』の視聴率は10.4%、『いだてん』直後に放送される15分間のニュースは8.7%も取っています。つまり『いだてん』が始まると視聴者は他局へ逃げ、終わったとたんに戻ってきているわけです。明らかに『いだてん』は避けられています」(同)

NHKにとっては最悪の流れである。

「これまでも近現代をテーマにした大河は当たっていないこと。モデルとなった2人の主人公の知名度が低く、しかもその2人がリレーで主役を務めること。初回から明治に行ったり昭和に来たり、時代がころころと変わるので着いていけない視聴者が多かったこと。ナレーション(同番組では「噺」とクレジット)を務めるビートたけしさんの滑舌が悪くて聞きづらいこと……低視聴率の理由はいろいろ語られてきました。しかし、ここまで如実に視聴者が離れてしまっては、NHK会長の言う特効薬などありえません。6月からは“美人女優”の大量投入を謳って、黒島結菜や菅原小春、夏帆、上白石萌歌など、男性では斎藤工や林遣都、三浦貴大、トータス松本などの追加を発表しましたが、今一つ地味ですから、大した視聴率アップには繋がらないでしょう。民放のドラマであれば、打ち切りも視野に入ってくるところです」(同)

さすがに大河で打ち切りはないはずだが……。

 

■脚本家に手を入れる?

「それゆえNHK会長は『視聴者のいろんな声も参考に、どうやったら分かりやすく伝えられるか頑張って作っているところです』と、軌道修正をにおわせたそうです。そうはいっても、脚本はNHKが三顧の礼をもって迎えたクドカン(宮藤官九郎)ですよ。展開が早いのは彼の持ち味ですし、NHKが今さら文句を言える筋合いではないはずです。ただし、歴代ワースト1位の大河『花燃ゆ』(平均視聴率12.0%:同率ワースト1位に『平清盛』)の時には、あまりの不人気ぶりに、放送が進むごとに脚本家がドンドン増えていくということもあった。さらに、脚本家を降ろしたこともあります。1974年の『勝海舟』です。放送がスタートして早々、主演の渡哲也さんが体調を崩して降板、代役に松方弘樹さんを立てるというドタバタの大河でしたが、脚本の倉本聰さんが台本の読み合わせにも参加することに、NHKのスタッフが、やり過ぎだと反発。さらにディレクターが勝手に彼の脚本を書き換えたことで、倉本さんも激怒。とどめに、週刊誌の倉本さんへのインタビュー記事が、告発記事のような形で出たものだから、スタッフからつるし上げられ辞めざるを得なくなったんです」(同)

これについては、倉本氏と碓井広義氏の共著「ドラマへの遺言」(新潮新書)に詳しい。

〈決定打は女性週刊誌のインタビュー記事だ。「大河脚本家がNHK批判」と報じられ、記事を読んだスタッフから総攻撃を受ける。倉本はその足で羽田から札幌に飛んでしまった。

「1974年の6月ですね。記事が載った週刊誌『ヤングレディ』の発売日だったからよく覚えています(中略)。僕はまだ『勝海舟』をやめる気はなくて、札幌から台本を送ろうと思っていたんですよ。ただホン読みにはもう出ないと伝えました。それから僕がどこにいるかも教えないと。FAXのない時代で、東京にいるカミさんに生原稿を送って。事務所はなかったし、秘書もいなかったから。でも今度はその届け方が気に入らないわけですよ」

 世間では、大河を降りて北海道へ飛んだという話になっている。

「あ、そうですかね。あの後、2カ月くらいは書いていた(後略)」

 では、その時点では降りていなかったことになる。

「降りてないです」

 正式に「俺は降りるよ」とNHKに言ったわけではなかった。貴重な証言だ。

「でもね、NHKがもう代役の作家を立ててるって話は聞きました。誰だっけな。僕、名前覚えてないんだけど」

 代役となったのは中沢昭二という脚本家だった。札幌に来てからも『勝海舟』を書いていたにもかかわらず、倉本は引導を渡されたかたちだ。

「というか、病気しちゃうんです。肺炎を起こして東京の病院に入院ですよ。札幌じゃ、ひとりで飲み歩いてたからなあ。結局NHKからは、病気降板という形で大河を降りたことにしましょうという話がありました。制作側と喧嘩したのが6月ですよね。でもそのあと9月くらいまでは書いていたんです」〉

 

大河を降板した倉本氏だが、「勝海舟」が放送中の10月にスタートする「6羽のカモメ」(フジテレビ系)で早くも復帰。ただし、NHKが発表した“病気降板”を気遣い、別のペンネームを使ったという。

クドカンが病気降板というわけにはいくまい。早くも万事休すということか。どうする、NHK!

週刊新潮WEB取材班

(デイリー新潮 2019年5月12日)

 

 

ドラマへの遺言 (新潮新書)
倉本聰、碓井広義
新潮社

 

 


東京新聞で、「テレビ局の動画配信」について解説

2019年05月14日 | メディアでのコメント・論評

 

<放送芸能を楽しむ>

テレビと動画 連動続々 

配信時代にらみ各局模索

インターネットでの動画視聴が一般的となる中、テレビ各局で放送番組と動画配信サービスを連動させる動きが広がっている。ドラマ本編にはないオリジナルストーリーを配信したり、バラエティー番組の未公開シーンをネットで披露したり-。狙いを探った。

 ▽きっかけ

「動画配信でオリジナルの展開をすることで、地上波だけでは番組を見てくれない若い人に視聴のきっかけを与えたい」。傘下のHulu(フールー)での動画配信事業に携わる日本テレビの岩長真理=写真=は力を込める。

同局が積極的に取り組むのがドラマ分野での連動だ。日曜夜のドラマ枠では昨年度、全クールでオリジナルストーリーや未公開シーンをHuluで配信。

「今日から俺は!!」と「3年A組」は、週間視聴数の記録を更新した。ツイッターなどで関心を持った人がドラマ本編を配信で見たり、テレビ視聴したりすることを期待している。

こうした取り組みでHuluの有料会員数も増えているといい、岩長は「動画を見るのにお金を払う感覚がない人に、それをどう根付かせるか。日テレの強力なコンテンツと連動することで価値を高めたい」と話す。

 ▽ノウハウ

テレビ朝日は、IT大手サイバーエージェントと共同出資したインターネットテレビ局AbemaTV関連の事業を「経営上極めて重要」と位置付け、バラエティーを中心に連動を強める。

昨年五月からテレ朝の制作スタッフは、毎週四時間にわたるAbemaTV向けの番組を配信し、動画制作のノウハウを習得。

今年四月からはAbemaTVとの“完全連動”をうたうバラエティー番組「陸海空 こんなところでヤバいバル」と「しくじり先生 俺みたいになるな!!」の放送を開始した。未公開シーンを盛り込んだ「完全版」やオリジナル企画を配信する。

 ▽先行投資

他局も、TBSがテレビで放送してきた人気恋愛リアリティーショー「恋んトス」の新シーズンをParavi(パラビ)で配信するなど、新たな取り組みを始めている。

こうしたテレビ局の動きについて、上智大の碓井広義教授(メディア文化論)は「一種の先行投資。放送時代から配信時代への流れが明らかになる中で、大きな利益が突然生まれるわけではないが、手を付けないといけない状況になってきた」と指摘する。

電波で番組を放送するテレビ局の優位性がネットにより崩れてきたとした上で「テレビ局はコンテンツ制作に生き残りの鍵があると考えつつあり、対応が遅れたところは競争から脱落する可能性がある」と話した。

(東京新聞 2019.05.11)

 


【気まぐれ写真館】 5月の「実相寺昭雄研究会」例会

2019年05月13日 | 気まぐれ写真館

ほぼほぼ(笑)全員集合!


もう一つの大河ドラマ「やすらぎの刻(とき)~道」 

2019年05月12日 | 「毎日新聞」連載中のテレビ評

 

 <週刊テレビ評>

もう一つの大河ドラマ

「やすらぎの刻(とき)~道」 

 

4月にスタートした、倉本聰脚本「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系)。このドラマは、一昨年に放送された「やすらぎの郷」(同)の単なる続編ではない。老人ホーム<やすらぎの郷>に暮らす人たちの“その後”が描かれるだけでなく、筆を折っていた脚本家・菊村栄(石坂浩二)が、発表のあてもないままに書き続ける“新作”もまた映像化されていく。倉本はこれを、菊村の「脳内ドラマ」と名付けた。

ここでは現在の菊村たちの部分を「刻」、脳内ドラマを「道」とするが、後者は戦前から始まり現代に至る、まさに大河ドラマだ。倉本は、「この脳内ドラマの方は僕の<屋根>っていう舞台がベースです。あの芝居では明治生まれの夫婦に大正・昭和・平成という時代を生きた無名の人たちの歴史を重ねていったんですが、いわばその応用編ですね」(倉本聰・碓井広義著「ドラマへの遺言」)と語っている。

物語は昭和11年から始まった。主人公は山梨の山村で生まれ育った、根来公平(風間俊介)だ。貧しいながらも養蚕業で平穏に暮らしてきた村に、戦争という激しい波が押し寄せる。すでに小学校の先生が思想犯として特高(特別高等警察)に逮捕された。公平も、家族も、悪がき仲間も、公平が思いを寄せる娘・しの(清野菜名)も戦争の影から逃れられない。菊村が書いている脳内ドラマの現在の時間は昭和16年だ。公平の兄・公次(宮田俊哉)は兵隊にとられ、村全体も満蒙開拓団への参加をめぐって騒然としている。倉本が描こうとしているのは、どこまでも庶民の戦争であり、国家の運命に翻弄されながらも必死に生きようとする市井の人たちの姿だ。

こうしたドラマが、終戦記念日の前後に放送されるスペシャル番組ではなく、連続ドラマとして毎日流されるのは画期的なことだ。とはいえ、現代編の「刻」と比べると、「道」は地味で、暗くて、重いと感じる視聴者も少なくないだろう。しかし、地味で、暗くて、重い時代が確かにあったこと。そんな時代にも人は笑い、歌い、恋をし、精いっぱい生きていたことを、このドラマは教えてくれる。

まだ脚本を執筆中だった頃の倉本と対談を行ったことがある。その際、「ここだけの話ですが」と前置きして、「やすらぎの刻~道」で本当に書きたかったのは、脳内ドラマのほうではないのかと質問してみた。倉本は笑いながら「実はそうです。ここだけの話ですけど」(日刊ゲンダイ、2018年6月20日付)と答えていた。あの時代の社会と人間の実相を伝えようとする執念。確信犯である。

( 毎日新聞 2019.05.11夕刊)

 

 

 

 


NHK朝ドラ「なつぞら」 北海道から好スタート

2019年05月12日 | 「北海道新聞」連載の放送時評

 

 

NHK朝ドラ「なつぞら」

北海道から好スタート

 

4月にスタートしたNHK朝ドラ「なつぞら」を、毎日、気持ちよく見続けている。

北海道十勝から始まったドラマの冒頭で、冒頭で18歳の奥原なつ(広瀬すず)が登場し、アニメーターとして歩んだ自分の半生の物語であることを見る側に伝えていた。

またスピッツの優しい歌声が流れるタイトルバックは、朝ドラとしては珍しいアニメ仕立てで、このドラマ全体を象徴する見事な演出だ。

前作の「まんぷく」では、主演の安藤さくらを延々と見せる映像と耳にキンキン響くドリカムの歌声が、正直言ってやや鬱陶しかった。今回は爽やかなオープニングで助かっている。

開始からしばらくは、なつ(子役の粟野咲莉)が十勝で暮らし始めた昭和21年が舞台だった。なつの父親の戦友で、彼女を連れて北海道に戻ってきた柴田剛男(藤木直人)、妻の富士子(松嶋菜々子)、富士子の父である泰樹(草刈正雄)、そして子供たちなど主な登場人物の顔見せにもなっていた。

中でも強い印象を与えたのが泰樹だ。初めはなつを邪魔者として扱うかのように見えたが、実はなつのことを親身に思うからこそだった。牛の世話をする大人たちを観察し、自分も一人前の働き手になろうとするなつに向かって泰樹が言う。

 「ちゃんと働けば、必ずいつか、報われる日が来る。自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれるもんだ。お前は、この数日、本当によく働いた。お前なら大丈夫だ。だから、もう無理に笑うことはない。謝ることもない。堂々と、ここで生きろ」

大森寿美男(朝ドラ「てるてる家族」など)の脚本と、草刈正雄の説得力のある演技ががっちりと噛み合った名場面だった。

現在、物語の時間は昭和30年。農業高校の3年生になったなつは演劇に取り組んだだけでなく、9歳の時に戦災で別れた兄との再会も果たした。さらにアニメの制作会社まで見学してきた。

やがて卒業すれば、1人で東京へと向かうはずのなつ。懐の深い豊かな自然と、おおらかで温かい人たちに囲まれた北海道時代が、もっと続いてほしいと思ってしまう。

この朝ドラは100作目であり、おかげで「ひまわり」の松嶋菜々子や「おしん」の小林綾子など歴代ヒロインの顔が並ぶ。安田顕、戸次重幸、音尾琢真といった北海道勢の好演も見ものだ。

とはいえ、主演の広瀬すずの存在に優るものはない。作り物ではない天性の明るさと無敵の笑顔は、朝ドラヒロインの真打ち登場と言えそうだ。

 (北海道新聞「碓井広義の放送時評」2019年05月11日)


言葉の備忘録82  余ハ石見人 森林太郎トシテ・・

2019年05月11日 | 言葉の備忘録

 

 

余ハ石見人 森林太郎トシテ死セント欲ス

宮内省陸軍皆縁故アレドモ

生死別ルヽ瞬間

アラユル外形的取扱ヒヲ辞ス

森林太郎トシテ死セントス

墓ハ森林太郎墓ノ外

一字モホル可ラス

 

森鴎外「遺言」


週刊朝日に、『ドラマへの遺言』書評が掲載されました

2019年05月10日 | 本・新聞・雑誌・活字

 

《週刊朝日 話題の新刊》

ドラマへの遺言 

倉本 聰・碓井広義著

 

「前略おふくろ様」「勝海舟」「北の国から」シリーズなど、人気ドラマのシナリオを書いた倉本聰が、脚本家人生を元テレビプロデューサーに語る。

戯曲が好きで、中学2年で小説を書いた早熟な少年時代。ラジオドラマや映画の台本を必死で書いていた駆け出しの頃。東京を離れ、単身渡った北海道での孤独で貧しい生活が「北の国から」誕生につながったという創作秘話も興味深い。

現在放送中のドラマ「やすらぎの刻~道」は、テレビ業界で活躍した人が集まる高齢者施設が舞台で、前作「やすらぎの郷」の脚本を書くきっかけは大原麗子の孤独死だった。

八千草薫、高倉健、浅丘ルリ子、中井貴一といった出演者とのエピソードもいい。「“これが最後”という覚悟がいい仕事を生む」などの言葉が、若い世代にものづくりの心を伝えている。(金田千里)

(週刊朝日 2019年5月17日号 )


【気まぐれ写真館】 5月の夕景

2019年05月09日 | 気まぐれ写真館

2019.05.09


「わた定」は、働き方と生き方の関係を問うドラマ

2019年05月08日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

 

「わた定」は

生き方や働き方を問いかけるドラマなのだ

 

吉高由里子主演「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)は、単なる“お仕事ドラマ”ではない。会社、仕事、そして働き方といったものが、自分の「生き方」とどう関わるのかを問いかけるドラマだからだ。

原作は朱野帰子の同名小説。32歳の東山結衣(吉高)は、企業のウェブサイトやアプリを制作する会社に入って10年になる。周囲にはクセ者の上司(ユースケ・サンタマリア)や仕事第一の元カレ(向井理)、短期の出産休暇で職場復帰した先輩(内田有紀)などがいる。

結衣は仕事のできる中堅社員だが、決して残業はしない。定時に会社を出るのがポリシーだ。理由は明快で、勤務時間が終わったら自分の時間だ。たとえば恋人(中丸雄一)と一緒に食事をしたり、自分の好きなことをしたりして過ごす。そんな当たり前のことを堅持したいだけなのだ。

もちろんあつれきはある。「仕事する気があるのか」「会社ってそんなもんじゃない」といった声も耳に届く。でも結衣は自分の考えを正義だとして、他者に押しつけたりはしない。仕事が私生活よりも優先されるべきだとは思えない根拠は、彼女の過去の体験の中にある。

近年、「働き方改革」といわれ、企業は制度をいじってきた。しかし、人が変わらなければ働き方など変わらない。このドラマはそこを描いている。さて、“たったひとりの反乱”の行方は?

 (日刊ゲンダイ 2019.05.08)


言葉の備忘録81  あの頃の・・・

2019年05月06日 | 言葉の備忘録

 

 

Forever Young

あの頃の君にあって

Forever Young

今の君にないものなんてないさ

 

竹原ピストル 「Forever Young」