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学校心理士会の講座から

2009年11月16日 | Weblog
昨日の日曜日、大分大学で大分県学校心理士主催の公開講座が開催をされました。毎年、この時期にいろんな方をお呼びして研修会が開催をしています。


 昨日は、元中津児童相談所所長を歴任をして、児童相談に関わっている先生が講師となって研修会が行われました。
「子どもが虐待から救うために教師が知っておくべきこと」~劇手法を用いた福祉的支援の体験理解~と言うテーマで2時間30分の研修会でした。



 児童虐待の現状は、児童相談所相談件数を見て、驚きました。

平成2年では、全国で1000件ほどでしたが、平成20年になると、42000件となっています。世相を反映しているのでしょうか。急増しています。


平成15年から18年にかけて、児童虐待死亡事件は、247件で死亡した児童生徒は、291人となっています。その中で140人は、就学前の幼児です。つまり、小さいから親からの虐待から逃げることができないのです。




 子どもを虐待から守る5か条として、
一 おかしいと感じたら迷わず連絡
二 「しつけのつもり」はいい訳(子どもの立場で判断)
三 一人で抱え込まない
四 親の立場より子どもの立場(子どもの命が最優先)
五 虐待は、あなたの周りにも起こりうる(特別なことではない)



 ちょっとした子どもの変化に気付いてあげることが大切であることを伝えてくれました。虐待の80%が身体的虐待というデータがあります。


 児童相談所への相談、児童相談所での受理会議、援助方針会議とロールプレイでその様子を理解することができました。ふだんは、学校の立場のことだけは知っていますが、相談所がどのような話し合いを持っているのか、どのように子どもたちと関わっているのか、ロールプレイをしながら、機能を知ることができました。


ロールプレイなどを用いると、気恥ずかしい感じがしますが、台詞の内容に緊張感があって、参加者も真剣に研修を受けていました。



 謝辞が担当でしたが、先生に受け身の講演ではなく、活動をしながら学べたことにお礼を言いました。有意義な時間でした。しかし、愛情をもって子どもたちに接していく、家庭が一番の安心の場であって欲しいと思いました。