
突き刺す中の見つけた歓喜

今、インフルエンザの猛威が学校を少しずつ襲ってきています。ある学校では、あっという間に広がっていったという話です。三光中学校で
も、1年生に流行の兆しがあったので、部活動を中止したりしながら、対応をしていきました。
そんな中、昨日、生徒たちが帰ったので、帰り支度をしていたら、某生徒が電話をかけるために、職員室に入ってきました。
「どうして、まだ残っているんだろう。」
と思いながら、生徒に聞いてみました。
「先生、めがねがなくなりました。」
事情を聞くと、インフルエンザ予防のため、マスクを着用していたので、帰る途中の学校の坂でマスクを外したそうです。その時弾みで、マスクが飛んでいったというのです。
なるほど・・・事情はわかった。しかし、夕闇も迫っています。時間がない・・・。

二人の先生も協力して、捜索隊?が結成されました。長い棒を持ったりしながら、飛んだという方向の坂の斜面の草むらを捜索。まるで、警察が犯人の手がかりとなるものを捜しているような様子です。
すでにそれまで、某生徒も1時間以上は探しているので、捜査も困難を極めました。だんだんと暗くなっていきます。斜面を降りたり登ったりしながら、細かく見ていきました。「ぽーんと飛んだ。」と言うので、少し遠いところまで見ました。「おいおい、何度見てもないよ・・・。」
Mちゃん親子も通りかかりました。
「何をしているん?」
Mちゃんも一緒に探してくれました。Mちゃんのお母さんもやってきました。捜索隊も増えてきました。「あ~~だ。」「こ~~だ。」と言いながら、地面とにらめっこ。この光景を見た人は、きっと不思議だったと思います。
すると・・・
「あったあ。」
というMちゃんの声。なんと斜面ではなく、道路の端に落ちていました。
「・・・・・・・・。」
飛んだというのに・・・・。
「すみません。」と言いながら、某生徒のお母さんもやってきたので、「一緒に卒業前の一生忘れることができない思い出ができました。」としっかりと伝えました。
でも、今日の朝会ったときに、某生徒から、気持ちのいい声で、「先生、昨日はありがとうございました。」と言われたときは、何かすがすがしさを感じました。