
平和な時代(とき)を次の世代へと

今日は、8月6日。68年前にヒロシマに原爆が投下された日です。戦争の残虐さを今もなお、感じることが多いです。「平和を願う日」ということで、学校では全校集会などを開きながら、平和について考えていきました。
全ての日程が終わってから、卓球部の生徒たちが玄関のところに集合していました。その様子を通りかかりに見ました。それは、卓球部の3年生が、今までお世話になった顧問の先生に、お礼を言うという場面でした。
指導を今まで真剣にしてくれたこと、土日を含めて自分たちのために関わってくれたこと・・・など主将が心を込めてあいさつをしました。生徒たちにとって、一生懸命に指導をしてくれたということは、心の中から感じ取っているのでしょう。

先生も「時には、きついことを言ったこともあるけれど、でもこのチームのレベルをあげたいと思って自分なりに頑張りました。卒業式でもないのに、こうして生徒たちが機会をもってくれたことがとてもうれしいです。」などと言葉を返していました。
生徒たちが花束や色紙を渡すだけでなく、手紙なども一緒に渡していたことが、生徒、顧問の先生の信頼関係、そしてつながりの深さを伺うことができました。ほのぼのとしたものを感じました。
会が終わった後も談笑をしていました。そこは本当に陽だまりの場所でした。

感謝・感動・前進と体育館のステージに言葉が掲げられています。
長崎大学の学長さんが以前、入学式の式辞で
「このキャンパスは、原爆が落とされたとき、多くの方々が犠牲となりました。その上にみなさんは立っています。その上を汚してはいけません・・・。」
という言葉を投げかけました。もちろん物質的なごみなどもそうかも知れません。しかし、その話の中で、物質的なものと人としての生き方もあると思います。
前向きに歩くこと、善悪の判断、夢を抱くこと、人のつながりを大事にすること、あたたかく生きること・・・汚さない、毎日の生活の中ではいつも振り返ることはできませんし、いつもいいことばかりではありません。
しかし、気持ちの中には、自分を汚さない生き方もしていきたいものです。
学校の玄関でほのぼのとした瞬間に出くわし、生徒、先生のあたたかさの中から大事にしたい「心」を学びました。その延長上に「平和」ってあるのかも知れません。
8月は、6日はヒロシマ、9日にナガサキに原爆が投下された日です。そして15日は終戦記念日となります。「ノーモアヒロシマ、ノーモナガサキ」そして「ノーモア WAR」をこれからも伝えていきたいですね。