かったかくんのホームページ

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お盆が終わる

2013年08月15日 | Weblog
立秋のツクツクボウシが鳴きはじめ
           ほおづき飾りお盆を迎え






今日でお盆が終わりです。お墓のあるお寺まで夕方お参りに行きました。



幼少の頃、自分自身、お盆ではお墓参りとかいう経験はあまりありませんでした。というのは、社会人になるまで、家は昔で言う「よろづや」を営んでいました。簡単に言うと、「なんでもや」です。



昭和時代の田舎のことですから、売るのは「掛け売り」です。買い物や配達に行っても「つけておいて。」というのが、一般的でした。だから、お盆の時と年末は、集金に回らなければ、生活ができません。




お盆や年末は、店は支払いに来た人でごった返していました。また小学校に上がったころから、請求書をもって、子どもが行ける範囲のところをかばんをぶらさげて一日中歩いて周りました。



お金をくれたら、名前と金額を書いて幼い字で領収書を書いていきました。




それでも子どものことです。いろいろ傷つくこともありました。



「お金なんか、ねえ。」
「もう払った。」「では、領収書を見せてもらえますか・・・。」
「こんなの、もらっちょらん。」
「こんつぎ、払うわ。」この次となると、数か月先になります。そうなると、商売もあがったりになります。父とあとからもう一度行くことになります。
 




悪いことばかりではありません。
「えらいねえ。アイスクリームでも食べて行きなさい。」
「おつりはおこづかい。」




そんな家もありました。今でも、どの人が優しかったかなどしっかりと記憶に残っています。




特にお盆の前やお盆は、友だちと遊ぶなどそんなことなどありえませんでした。また家でどこかに行くなどの経験もありません。一年の中の一大事の時期です。生活をしていく上で、大事な期間を家族で支えていました。




しかし、両親が店をたたんでからは、お寺などに行く機会ができました。この時から初めてお盆の雰囲気を感じることができるようになりました。




今回は、母が亡くなって初めてのお盆でした。ゆっくりとお盆の行事をつとめました。




「迎え」に行って「送って」行きました。きょうだいたちも帰ってきて、たくさんの親戚が泊まって行きました。ふだんの静かな家に賑わいが帰ってきました。お盆を通して、母をはじめ祖先の人たちが、多くの人と人とのつながりを深めてくれました。