かったかくんのホームページ

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あれから一年

2013年09月04日 | Weblog
秋風に吹かれて偲ぶ父母の
         肩を寄せ合い雲は流る





昨年のちょうど今日、9月4日のこと。天気もよくちょっと暑い一日でした。昼前、同じ職場の先生と出張に行きました。用事が済み、給食に間に合うように、学校に戻っているときに、電話がかかりました。



「お母さんの意識がない。」
という家族からの電話でした。施設に入所している母の容体に変化があったようです。突然のことでしたが、学校に一度戻ってから、すぐに母のところに駆けつけました。受付に行くと、
「お母さんは、治療室にいますよ。」
という言葉。




 治療室に行きました。すると、
「お亡くなりになりました。」
という思いがけない言葉が担当の方から伝えられました。母は眠ったようにベッドの上にいます。


8月の終わりの日曜日には、九州北部豪雨の復興の神楽が施設の玄関で行われ、車椅子に乗せて見に行きました。それから数日、まさかあの神楽を一緒に見たことが最後の母との会話になるとはそのときは想像がつきませんでした。



あれからあっという間の一年でした。



母の旅立ちを見送ることはできませんでした。しかし、母なりにここまで頑張ってきたことに感謝の気持ちでいっぱいです。



突然の死。3時過ぎに家に連れて帰って、通夜、次の日には葬儀と・・・ある意味、「さっと済ませて、自分たちのしなければならないことに頑張りなさい。」というメッセージを送っているかのようでした。



よく生前から、「親が死んだら、悲しむ暇なんかないよ。人が来て、きちんと対応しなければならないんだから。」と口癖のように言っていました。まさに母の言うように、連れて帰って、間もなくして、いろんな方がお参りに来てくれました。ゆっくり母と別れができなかったような気がします。




一年ちょうどが経ちました。お墓には子どもたちがお参りしてくれました。仕事から戻ると、仏壇にも花を飾ってくれていました。両親も孫が来てくれ喜んでいることでしょう。


またきょうだいや家族がこの日をしっかり覚えていて、それぞれに思いを募らせていることにうれしく思います。



学校では、今日は、朝から台風の対応であわただしく対応をしました。朝から大雨が降っていました。川の水も増水をしていました。



一転午後からは青空が久しぶりに出る天気。さわやかな秋風が吹き始めました。鈴虫やコオロギなどの鳴き声も聞こえています。




仏壇が置かれている部屋には、母と父の写真を並べて飾っています。二人で秋の季節をゆっくりと楽しんでほしいと思います。