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息災の願いを込めて火を入れる
天まで煙が願いを届け
「五穀豊穣」「交通安全」「無病息災」などの願いを込めながらの「どんど焼」が今日、小学校の近くの河原で行ないました。「どんど焼」とは、小正月の行事で正月の松飾り、しめ縄、書き初めなどを持ちより一カ所に積み上げて燃やすという日本全国に伝わるお正月の火祭り行事のことです。
田んぼや空き地に、竹などでやぐらを作り、神事を執り行ったあと、年男、年女の人が火をつけます。残り火で餅を焼いて食べると、その一年間、健康でいられるなどの言い伝えがあります。また書き初めを火の中に入れると、字がうまくなると言います。
かつては、一週間前くらいに竹を切って、やぐらを組んでいました。そのことで竹が乾いてよく燃えます。しかし、近年は自分の地区では2週間にわたり、人が出るのは難しくなっているので、当日の朝、竹を切り、やぐらを組みます。
かっぽ酒にするための竹、また竹の湯飲みを作ります。地区の人たちが集まれば、それぞれにいろんな便利な道具が揃います。午後は、地区の人たちに「おもてなし」をするために、団子汁を作ったり、焼き鳥の準備をします。朝から大忙しです。
以前はもっとメニューも豊富でしたが、みんなが負担にならないように精選をしています。
3時30分から近くの指定障害福祉サービス事業所の人たちが来てくれて、恒例の餅まきです。そのあと、どんど焼と続きます。
毎年、竹切りは、ご神木を採りに行くのが役目となっています。もうそう竹を切って、山の斜面からずり落とします。結構一苦労です。ご神木とその周りを取り囲むもうそう竹を数本切って、どんど焼の場所に運び込みます。それが終わると、かっぽう酒用の真竹取りです。運動不足が身に染みます。
こうして、老若男女、地区の人たちが交流するのは、年に二回だけあります。どんど焼と夏祭りです。かつては、もっといろいろな行事がありましたが、だんだんと行事も縮小しています。交流できる数少ない大事な行事です。
人口の減少から来場する人も少なくなっているのは寂しいですが、賑わいました。一日しっかりと関わることができました。
終わった後は、かつて小学校の職員室だったところを喫茶店にしているところで、コーヒーやお酒を飲みながら、ほっと一息のくつろぎタイムでした。今日一日ですべてをこなし疲れましたが、楽しみました。
2012年に大洪水が出て、今河川の整備をしています。地域が「無病息災」でありますように。