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先生の卒業

2014年02月28日 | Weblog
梅の花別れの季節の華やかさ
          香りも漂い巣立ちを祝う



昨日の贈呈式のことが今日の朝刊に出ていました。生徒たちにとっても励みになります。またこういったことから、読書活動への意欲が持てることを期待しています。



そして、いよいよ明日から3月です。この間こそ、初詣に行ったかなと思いきや、「往(い)ぬる」1月、「逃(に)げる」2月、「去(さ)る」の3月です。あっという間に2カ月が過ぎ去っていきます。3月は別れの季節となります。



学校の卒業式も今度の金曜日に迫っています。明日と月曜日は、高校の卒業式に行ってきます。三光中学校の卒業生の巣立つ姿を見守ります。




先生たちも巣立っていきます。今日は、校長先生で退職をされる方のお祝いの会がありました。退職をされる先生方の一人ひとりの言葉を聞く時に、笑いもありましたが、寂しさを覚えました。



若かりし頃から、一緒に子どもたちと向かい合った先輩たちが毎年退職されていくのが、「お祝いの会」なのですが、やはり寂しさを感じます。いろいろ指導していただきました。



2つのことが心に残りました。



一つ目のことです。今日出席していた方々が、「元気」に退職することに嬉しさを感じる・・・という言葉です。長い先生で38年間です。38年、教職に就き、健康で終える幸せを話していました。健康で退職する。やっぱり「お祝いの会」なのです。



2つ目です。教育が社会が変化をしていく中、自分の経験だけで子どもに対応できなくなっていると退職する先生が言いました。確かにそう思います。教員だけでなく親も同じだと思います。



自分が育った子ども時代とは社会が大きく変わっています。それだけにしっかりと子どもたちを見つめていかなければならないし、生徒に生活指導をする時も、同じような事例でも個々に対応が違います。今は、叱れば子どもも修正できる時代ではありません。



これからの時代、しっかり子どもたちと結びつく力が持てないと、「やっぱり、自分は先生に向いていなかった。」と2、3年で違う職業に転職するという教員が増える時代がきっとやってくると思います。


だからこうして長い先生で38年間の教員生活を終えて、無事に退職できることは、「お祝い」だと思います。



今日、自分の勤務する学校で退職する先生が、「記念に何を残そうかと思ったけれど、みんなが使える演台にしたので、使って下さいね。」と話がありました。「先生がそんなにしんみりして言うと寂しく感じますよ。」と言葉を返しました。



工務店を営んでいる前のPTA会長に依頼して、完成品が今日届きました。生徒たちには、しっかりと紹介して、大切に使わせてもらいたいと思います。



「生徒も卒業」「先生も卒業」・・・いろんな思い出が走馬灯のように心を駆け巡っていきます。