

地域の中ですくすく育て


先日、日田に出張に行った帰りに、山国町の「案山子」を見ました。ちょっと暗くなっていましたが、車を止めて人間と間違えるほどの案山子がたくさん「いました。」
その山国町でおとといの日曜日に「大分県PTA連合会指定研究発表会」が行われました。PTA会長さんと参加しました。
「つながりで育てよう三郷っ子」~家庭・学校・地域と連携して~というテーマで2年間研究をしてきていました。ここまで実践することと、実践をまとめることは大変だったと思いますが、素晴らしい研究発表会になりました。

県下各地から多くのPTAの会員の方々が集まり、会場の三郷小学校は参加者でいっぱいでした。
授業は「ふるさとかるたづくり」「ひょうたんの絵付け」「昔の遊び」を行いました。地域の方が授業に入り、子どもたちと一緒に活動をしていました。子どもたちも生き生きと活動をしていました。
現在、山間部は過疎化が一気に進んでいます。限界集落傾向のところも多くあります。少子化、地域にも子どもたちが少ないという現状。さらに家庭では、核家族化。そして子どもたちが家に帰っても働きに出ているので、だれもいないという家庭が多くあります。

人と人との結びつきが希薄になっています。授業で子どもたちや地域の方が生き生きと活動しているのが、とてもあたたかく感じました。

今、子どもたちが失いかけているものが教室に存在していました。研究発表会だからではなく、日常的な活動のつながりも感じることができました。
自然発生的なつながりも残っていると思います。それを一番に大事にしていきたいし、今の希薄になりがちな時代だからこそ、意図的に活動を仕組み、つながりを求めていくことも大事だと考えます。

心の成長は、なかなか目には見えにくいものですが、三郷小学校のような活動まではいかなくても、心に響く取り組みを小さくてもいいので、継続的にしていきたいものです。
午後からは、研究発表会をPTAの方々が行いましたが、教職員、保護者、地域の連携を見ることができました。
来校する人たちにいろいろな心遣いもしていただき、あたたかい雰囲気そして秋の深まりの中で充実した研究会に参加することができました。