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日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

「夕方のあたたかな光景」

2019年05月15日 | 大分県
昨日、家庭訪問が終わって、学校に戻りました。
玄関のところにいると、お父さんと子どもがやってきました。



「どうかしましたか。」
と聞くと、
「野球をしていて、ボールがプールに落ちました。」
ということでした。
 




棒を貸してあげると、プールに向かいました。

どんな様子かなあと思い、一緒について行き、プールの外から、お父さんと子どもの奮闘を応援しました。
 



ボールは、まさにプールのど真ん中、ストライクといったところでしょうか。棒も届く距離ではありません。
「棒で水をたたいて、波を作ったらどうですか。」
と言ってみました。
 



お父さんが、一生懸命に水をたたき始めました。
それを見て、子どもも棒で波を作っています。
夕方のナイス、親子のあたたかな光景です。
 



そのうちに、子どもは、反対側に行って、波を作り始めました。
「おいおい、お互いに反対から、波を作ったら、ボールは動かんよ。」
とお父さん。
 



ほのぼのとしています。
いい親子のふれあいです。
だんだん、ボールが端の方に動き始めました。
「あと、もうちょっと・・・。」




作った波が、ボールをプールサイドに少しずつ少しずつ押しやります。
親子で獲物を狙うような目で、波を作り、ボールを攻撃します。
 



棒が届くのではないかという距離まで、動きました。
そして、獲物を捕まえました。
 



親子で顔を見合わせて喜びます。
 



「いいお父さんだね。」
と子どもに言いました。




放課後のグランドで、親子2人で野球。
そして、苦戦しながらのボール取り。



お父さんから
「ありがとうございました。」
とお礼を言われました。




「いい親子ですよね。きっと今日のことは、子どもさんにとって、一生忘れないことかも知れませんよね。」
と話をしました。


お父さんも笑顔を返してくれました。




「今日は、もうこれで帰るよ。」
と子どもに言っていました。


「えーっ。」と言いながらも、お父さんと肩を並べて、学校を後にしました。
 



ちょっとしたことですが、ほっとするようなあったかな夕方の時間でした。
 




このようなささいな出来事が子どもたちの心を、優しく成長させていくのでしょう。