かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

うなぎの思い出Ⅱ

2013年07月17日 | Weblog
山あいの半分過ごした20代
         心のアルバム開いて見てる


うなぎ・・・思い出のPARTⅡです。西谷のよっくんのお父さんやあっこちゃんのお父さんはうなぎどりの名人です。もちろんいろんな技を知っています。何度かうなぎどりに連れて行ってもらいました。




縦1メートル半、横10メートルくらいの網の端を2~3人ずつで持って海の中を引きずって回ります。網の真ん中にうなぎが入るようになっています。不思議な網です。腰くらいの深さの水の中を歩き回ります。水の抵抗があることと、網を引きずるので、足が疲れます。




この網の経験をした人はあまりいないかも。一回10分くらいひきずったら、網の中には、獲物がどっさどっさ。うなぎがにょろにょろ。うなぎは、とれるときで一回10~20ひきはいます。
(ちなみに生き物としてウナギを数える場合は「ひき」。食材として扱う場合は「本」もしくは「尾」だそうです。




調理して蒲焼になったら、形状によって「串」「枚」もしくは「尾」になるそうです。)そのほかにも、エイ、クルマエビ、いろんな魚・・・
引くうちにだんだんとパワーが消えていきます。しかし、うなぎの獲得のためには、そのくらいは我慢?




潮が満ちてきて、歩けなくなるまでは、10回程度は網を引けます。




ある時、潮が満ちてきてもしっかりとうなぎがとれていたので、そっちに集中していると、足が海の底に着かなくなりアップアップしていました。ちょっとびっくり。




この漁法の時期は、6月ごろでした。なんと100匹近くのうなぎをとって帰っていました。衝撃的な感動でした。もちろん、5~6人で行くので、ひとり頭の持って帰る数は、その割った分ですが、ぞれでも20匹近くはしっかりとゲットしていました。



今でもよっくんたちのお父さんたちは行っているのでしょうか。つれあいや父、母がさばくだけでも大変でしたが、しばらくは、豪華なうなぎ丼が続きました。




西谷では海から山までいろんな経験をさせてもらいました。




今は、学校の中でも企業戦略、競争原理などが持ち込まれています。教育語の中にも実績評価・戦略・数値目標・達成指標・PDCAなど今までにはない言葉が次から次へと出てきます。当然必要なものですが、人と人との結びつき、関わり合いがあってのことだと思います。




「せんせいになったのは、子どもが好きだから。」という先生がほとんどだと思うのですから。

うなぎの思い出Ⅰ

2013年07月16日 | Weblog
子どもらの歓声消えた廃校に
          アルバム見つめ思い出うかぶ





先日、うなぎを食べに日田の町に行きました。うなぎ価格の異常な高騰。うなぎの稚魚不漁になり、うなぎの価格もどんどん上昇しています。それでも安いうなぎ店をめざして食べに行きました。



かつては、山国川などもうなぎの宝庫でした。思い出すのは、西谷小学校に勤務していた時のことです。うなぎの思い出が2つあります。




1つ目は、かしばりを遊びクラブで仕掛けたことです。まずは、えさとなる魚のハエをクラブの時間に釣ります。ここはともくん、けんちゃんのおっちゃんに教えてもらい、オランダ釣ばりで学校の橋の下で釣ります。



1回に2、3匹釣れます。針の分だけ、魚を釣るのにそんなに時間がかかりません。それから学校の上流の石の下などに仕掛けていきました。では、その仕掛けをいつ取り外すかということになります。もちろん早朝です。ご飯を食べてから、学校に集合。




泊まりです。大漁を願って早く寝ます。期待わくわく。




早朝、かしばりに見事うなぎ数匹がヒット。まさに天然のうなぎです。ひもを引っ張った時のビクビク感がなんとも言えません。急いでバケツに入れてふたを閉めました。それからが大変。




魚は釣れてもまさかうなぎがとれるとは思ってもみませんでした。こどもの電話攻撃です。


「父ちゃん、うなぎ料理してくれんかなあ。」



となおくん。すぐに来てくれました。すべて用意をしてくれて、すばやくさばき、かば焼きに。校舎の中までもが、うなぎの焼くにおいで充満していました。




クラブ活動だったので、これって、平日です。他の子どもたちが登校するまで、かしばりを川からあげて、料理して、食べて・・・。




学校に来た先生が、「この煙どうしたん?」どうもこうも予定外の楽しい出来事を話しました。今でも子どもたちやかわばるのおっちゃんの記憶に残っています。




本当に、しじみをとったり、しゅわづかみで(岩の間に手を入れて魚をつかむ)魚を獲ったりと野性的に子どもたちは成長しました。



この夏の時期、しゅわづかみを楽しむ子どもたちは、胸は日焼けせずに、背中はばりばり焼けていました。こんな素敵な学校も今は廃校となっています。20代の半分は、この学校で過ごしました。思い出の財産がたくさんあります。



明日は、うなぎ最終編です。

復活!復興の地区の祇園祭

2013年07月15日 | Weblog
絶望もスコップ持って駆けよって
            絆と希望感じたあの日


昨年の7月14日は、二回目の九州北部豪雨が発生しました。未曾有の大災害がおこりました。一回目の7月3日。ようやく片づいたところで二回目の豪雨。地域は、暗く沈んでいきました。多くのボランティアが訪れてくれて災害復旧を行っていきました。




一昨日は、若宮祇園が行われました。昨年、大水害でお宮の境内、社務所も川の水が襲ってきました。祇園のための道具が入れてある小屋は半壊状態で多くの道具が流されました。



6月から若宮祇園の準備を進めてきていましたが、中止せざるをえなくなりました。ここにもたくさんボランティアの方が入ってくれて、泥などをかきだしてくれました。




一年後、まさかの復興の祇園祭が再開されました。総会の資料を作っただけで、祭りの事前の準備にはほとんど出ることができませんでしたが、昨日は、ほぼ一日、祭りのスタッフとして活動しました。




夜のイベントには、琉球國祭り太鼓エイサーの人たち、歌手の方・・・神楽グループの方たちが駆けつけてくれました。夕方は、子ども神輿が地区を練り歩きました。地区全部を回りました。暑い暑い。汗がだらだら出ました。小学生もたくさん集まり、地区に笛や太鼓の音が鳴り響きました。





ひと息ついて、店の準備をしました。焼鳥屋を担当。ここも暑い、熱い。準備をしているときに、琉球國祭り太鼓の演奏が始まりました。勇壮な太鼓の音、動き、音楽と雰囲気が盛り上がりました。沖縄の音楽が境内に流れました。そして、BEGINの「三線の花」の曲に乗っての太鼓のステージ。


♪秋に泣き冬に耐え春に咲く 三線の花・・・♪



心に響くものがあり、焼き鳥のことも気になりながらも、ステージを見ながらグッとくるものがありました。復興と言う意味を込めてステージも太鼓のメンバーの方たちは演出をしてくれていました。今年は特別な意味のあるお祭りとなりました。地区に明るさと元気をもたらせてくれました。






夜の帳が降りてからたくさんの地区の方が集まってきました。焼き鳥、焼きそば、ビール・・・・などの店を出しました。小さな神社の小さな境内が人で埋め尽くされました。



会場は賑やかな会話、歓声、笑い声で響きました。歌手の方の歌、お神楽、うそ会(抽選会)とあっという間に楽しく時間が過ぎていきました。


お神楽は、偶然にも三光中学校の生徒が舞ってくれていました。





過疎化が進む中で、お祭りを継承していくのは難しく、運営をしている人たちの顔ぶれも変わりません。中心となって会を進めてくれる人たちに任せっぱなしになっているところもたくさんあります。申し訳ない気持ちでいっぱいです。



しかし、微々たるところで地区の盛り上げの一端になればと思っています。


うそ会では「耶馬渓の米 10キロ」が当たりました。「まんがいい」と言ったところでしょうか。



片づけをして帰り着いたのが、夜中の12時ごろでした。疲れて朝までソファで寝てしまっていました。

夏が終わります・・・☆

2013年07月14日 | Weblog
甲子園出場めざしてボール追い
         流した涙は君の誇り


「三光中出身、A君3安打、B君最終回代打でライト前ヒットの活躍でした。A君は来年が楽しみです。」



先日、中津北高校の夏の甲子園大会の予選がありました。中津北高校は、三光中学校の卒業の選手も出場しています。OBのCさんのWEB上でのコメントを、速報を見ました。



Cさんは、新大分球場に足を運んでの応援。Bくんは、3年生。最後の大会です。




応援に行きたかったですのですが、仕事の関係で行くことができませんでした。しかし、最終回、代打で出て、ヒットとは、Bくんにとっても最後の最高の舞台だったのでしょう。




大きなけがもありました。しかしそれを乗り越えながらのベンチ入りそして最後の打席でのヒット。思い出とともに大きな自信となって、これからの人生の力となると思います。




そして、Aくんは、3打数3安打と活躍。まだまだ2年生。さらにパワーアップをしてチームの牽引者になってもらいたいです。




新聞で追い続けてきましたが、これからもそれぞれの活躍を期待しています。



またベンチには入れなかった卒業生もいます。その悔しさをばねにして、さらに成長してほしいと思います。夏に入り、高校野球では夏が終わっていきます。

坂の上の雲から見た感動

2013年07月13日 | Weblog
坂の上ちょこんと座った入道雲
          流れる汗の生徒の試練






昨日の一日、なんとなくあわただしい一日でしたが、いろんな感動がありました。たくさんあったので、一日まとめて書き留めます。




ああ感動・・・① 朝、学校への坂を車で登っていると、ふと入道雲がきれいに坂の上に座っているように見えました。夏がやってきたことを感じました。暑さは十分でしたが、でもなんとなくさわやかな光景でした。そこからいろんな心に残ることが始まりました。




ああ感動・・・② 職員室からあいさつ運動に行くために、外に出ると、環境を整備する職員の方が、生徒のために水を打ってくれていました。ちょっとしたオアシスです。そんな心遣いがすごいと感じました。
「少しでも暑さがやわらぐとね。」

この暑さに対して、生徒に対しての優しさです。ホースからのシャワーがとてもきれいでした。





いつもの横断歩道のところに立ちました。小学生や中学生が通学していきます。

「おはようございます。」


の声がこだまします。




ああ感動・・・③ いつもは、自転車で来るAさんがお父さんの自動車でやってきました。「どうしたの?」と聞くと、
「せんせい、昨日自転車でこけてけがをしました。」
見ると、包帯をまいて痛そうでした。帰りは自転車で帰るのでしょう。


お父さんの車の荷台から自転車を下ろしました。




 お父さんとAさんの様子を見ていました。お父さんが車に乗って帰ろうとすると、



「お父さん、ありがとう。」



何となく、その言葉にほのぼのと感じるものがありました。お父さんの愛情をしっかりと感じているのでしょう。

こちらも心地よい思いになりました。







ああ感動・・・④ しばらくすると、小学校の校長先生がカメラを持ってきました。何を撮るのだろうと思って見ていると、横断歩道の民家のツバメの巣の中の雛を撮っていました。
「こりゃ、がっこうだよりにも載せているんだよ。」
なるほど・・・。


「ちゃんと、この家の人にも許可を取っていますよ。」



聞いていないけれど、不審に思われてはいけないと思ったのか、先制攻撃をかけられました。それならばと、こちらも雛をとりました。近づいてもいけないし、難しい。





しばらく見ていると、親鳥が餌を持ってきて、すぐまた飛び立っていきます。よくもまあ、この巣を見つけたものです。でもとてもかわいい雛でした。




午前中は、会議で出張でした。いろんなことを提起されたので、飽和状態になって午前中が終わりました。そして、そのまま、午後からの実業系の高校の中学校・高校の連絡会へ。




ああ感動・・・⑤ 授業参観、高校からの説明、各中学校ごとに1年生との懇談会。





授業参観に回りながら、三光中学校の生徒がどこにいるのか、探しました。見つけるたびに笑顔を返してくれます。全学年回りました。暑いなかでしたが、真剣に学習していました。みんながいい表情だったので、何となくうれしく思いました。




そんでもって、説明会が終わってから、三光中学校出身の1年生徒の懇談会です。いろんな雑談をしながら、高校生活が充実していることを感じました。通路などでも他学年の卒業生とも会って、話を弾ませました。いい時間を過ごさせてもらいました。





ああ感動・・・⑥ 夕方学校に戻りました。すると、卒業生2人が学校に来ていました。
「B先生いますか。」
手にお菓子を持っています。放送で、B先生を呼びました。



「B先生、中学校の時にいろいろお世話になりました。」
おいおいおい・・・すごいなあ。確かに世話をしました。でも高校に行って、中学時代のことを振り返って感謝するという気持ちがあることにちょっと感動。先生もにこにこ顔です。





ああ感動・・・⑦ 夕方からは、三光地区のPTAの会。それまでにちょっと2年生のCさんが空手の練習をするということだったので、体育館に行きました。県総体にそなえて空手の練習を一人で一生懸命にしていました。



演武をしているときに、サク、サクと空手着がなります。鮮やかな演武でした。だれもいなくても自分で目標をもって頑張っている姿に感動。


職員室に戻る時に、
「ありがとうございました。」
と気持ちのいいあいさつ。技術とともに、しっかりと礼儀もわきまえています。心技体とはこのことを言うのでしょう。そんな礼儀がファンを増やしていきます。県総体でも頑張ってほしいですね。





ああ感動・・・⑧ 一日のとどめは、三光地区のPTAの役員の会。懇親会です。小中学校からたくさんの人たちが集まりました。夜が更けるまで楽しく過ごしました。小学校の役員の方を知るいい機会となります。中学校のPTAになってくるので、懇親会を通して、お家の方を知ることにもなります。




あわただしいというより、いろんな感動や楽しい時間を持てたという、猛暑の中の一日でした。
ああ感動・・・完

暑い・・・と言いたくないけど暑い

2013年07月11日 | Weblog
この暑さ暑いと言うなその言葉
         梅雨明け一気に真夏の全開









梅雨があっという間に明けて、真夏の太陽が照りつけています。一気に暑くなって、体調も戸惑って?います。全国各地では「高温注意情報」が出されています。熱中症になった人が今日一日でもたくさんいます。




学校でも朝、恒例の校舎を回っていると、それぞれの学年の廊下に立つと、むっときます。温度計を見ると、すでに7時で30度を超えています。窓を開けて、空気を通します。そのくらい朝太陽が出てから一気に気温が上昇します。中学校でも熱中症気味の生徒が一昨日は、数人いました。




昨日は、朝から、情報収集の仕方・・・未然防止の方法・・・熱中症にかかった生徒がいたら・・・と言うことで「猛暑」=「災害」ととらえ、始業前に緊急の職員会議を持ちました。



○子どもたちの命を守ろう ○自分の命は自分でまもる意識を持たせよう



と2つを課題にして、具体策(日常の留意点から病院の搬送までのすべてを想定)を提示して今日一日取り組みました。意識の中に、どのようにすればいいかをイメージしておくと、何かがあってもすぐに正確に対応することができると考え、今回のマニュアルを策定しました。




また職員の方と業務用の扇風機やよしずなどを購入するためにホームセンターに行きました。




扇風機は廊下に空気の流れをつくる・・・各学年の廊下に設置しました。また日差しが強いところは遮光カーテンやよしずなどを置きました。特に温度が高いクラスは、クーラーの効いた部屋などの利用をするようにしています。





「暑いと言ったらダメ。」とある生徒。でもやっぱりあいさつ言葉は「暑いですねえ。」




熱中症に対しての注意喚起を呼びかけ、家庭と連携を図るために学校からと保健室からは、文書を発行しました。とりあえず、学校ができる全てのことを行いました。




このようなハード面と生徒観察をしっかり行うなどのソフト面を合わせて対応できたらと考えています。一学期終了までまだまだあります。熱中症による事故がないように、子どもたちを守りきりたいと思います。よく言われる「暑さに負けない」体づくりも大切ですが、まずは、今は事故をなくすことを最優先に考えていきたいと思っています。




写真は校舎から撮影した外の様子です。見ただけで暑さが伝わってきます。

いつまでもお元気で

2013年07月09日 | Weblog
懐かしさしばらくぶりの再会に
         元気でいること元気をもらい





先日、学校では職場体験学習がありました。生徒たちは、それぞれの事業所に行き、学習を積んできました。社会体験を積むということは、教育活動のなかではとても大切な経験だと考えています。




いろんな生活体験が現代の子どもたちは、不足していると言われています。人と関わることが苦手な子どもたちも増えてきています。規範意識も薄れている子どももいます。そんな中で、こういった社会の仕組みを実際知ることは大切なことだと思います。





時折子どもたちへの事業所からの厳しい指摘もあります。それは、子どもたちへのメッセージとらえ、そういう指摘があったときは、その指摘を示します。





あと数カ月で職業人として社会に出ていく生徒もいます。半数以上は、あと3年ちょっと、高校を卒業した後、社会の一線で活躍をします。大切なものをしっかりと身につけさせたいと思います。





そんな中で、ある老人施設に行った生徒が一日目の活動を終え、帰ってきました。




「職場体験、どうだった。」



と聞くと、いい表情で、



「いろんな介助をしました。」



と話をしてくれました。




そして、「せんせい。」と言って、一枚のシールをくれました。うん?とよく見ると、そのシールには、名前が書かれていました。覚えのある名前でした。



「先生のことをよく知っていて、いろいろ話をしました。」生徒が話をした相手は近所に住んでいる高齢者の方でした。


一人暮らしなので、今は、老人施設に入所をしています。「先生に渡しておいてといって、シールをくれました。」何とも言えない思いがありました。その方とは、入所してから会う機会がありませんでした。




気になったので、職場体験の2日目、老人施設に生徒の様子を見に行ったときに、そのおばさんの部屋を探して立ち寄りました。



「かずたかです。」と言うと、「あっ、かあたかちゃんかね。」久しぶりにお会いするのですが、覚えていてくれました。施設には行って数年が経ちますが、いろんな施設の職員の方にサポートしてもらいながら、元気に過ごしていることに嬉しく思いました。




「今年お母さんの初盆じゃったね。」近所の情報もしっかり入っています。「足が思うように動かんから、車椅子だけどね。」と少し耳は遠くなっていますが、とてもしっかりしています。





何かに貼られていたシールをはがして生徒に届けたあのシールに思いがはせました。生徒に持たせたおばさんの名前のシールは、「わたしは、元気にがんばっているよ。」というメッセージだったのでしょう。




母が亡くなった今、母たちと時代を同じにした方々が元気でいることが心強く思います。



7月末には、夏祭りが施設であるというので、またお会いできることを楽しみにしています。

日曜日の学校公開日

2013年07月08日 | Weblog
汗流れうだる暑さを忘れさせ
         ミストを浴びた心の片隅








朝からぐんぐんと気温が上がる暑い一日でした。



この日は、学校公開日で朝からお家の方、地域の方が来られて、授業を見ていただいたり、生徒と「ふれあいコンサート」「親子講演会」での感動を共有したりしました。




数年、中津市では、7月の第1日曜日に「中津市中学校一斉学校公開日」を行っています。




朝から2時間授業を行いました。どのクラスに行っても朝の1.2時間目の授業でしたが、たくさんの参観者の方が来られていました。子ども連れというお家の方もかなりおられました。



中学校では、「体験的参加型授業」を展開しています。「学び合い」をするクラスもあります。自分で考えを持つ時間を保障しながら、グループで話し合いを持ったりしながら授業を進めています。





また道徳などの授業では、ロールプレイやアサーショントレーニングなどを取り入れながら展開しています。講義形式にならない生徒たちの活動をしっかりと確保しながら、基礎基本や活用力をつける授業を展開しています。




3.4時間目は、「GEN室内管弦楽団」を招いての「ふれあいコンサート」を行いました。




「GEN室内管弦楽団」は、大分の大学の先生や高校の先生方が中心となって、楽団を結成しています。




ピアノ連弾、ソプラノ独唱、トロンボーン独奏、クラリネット独奏、みんなで歌おうなど楽しく、またしっとりとした贅沢な時間を過ごすことができました。音楽の響きを堪能しました。三光ともつながりのある方もいて、コンサートのあとには、話に花が咲きました。





生徒たちも真剣に聴き入っていました。心が潤う時間となりました。





給食を食べて帰ってもらいました。「給食懐かしいね。」と言いながら、写真を撮ったりしながら、カレーをしっかり食べて帰りました。





午後は、木村通さん(元PTA会長、中津旅行センター)による親子講演会。PTA研修部主催です。次世代の子どもたちに伝えたいことを熱い思いをもって、語ってくれました。生徒たちもこれから生活していく中で、木村さんの言葉のどこかにひっかかって、夢や目標に向かって進んでいって欲しいと思います。




木村さんは、身近なところから話をしていったので、より聴く人には心打つものがありました。




「自分の子どもと対比しながら聴いていたので、涙が出ました。」
「もっと自分が強くならないといけない。」





などの声をたくさん聞くことができました。暑い中でしたが、時間が経過するごとに聞く側の人たちの顔が真剣になっていった講演会でした。




この日は、たくさん行事が詰まっていて、学年懇談会・学級懇談会をして一日が終わりました。





暑さは半端ではありませんでしたが、いろんな感動をもらいました。またたくさんのお家の方や地域の方とも話ができて、有意義な一日でした。参加していただいた方々やこの行事の開催のために、休日に出勤され給食を作ってくれたセンターの方や関わってくれた多くの方々に心からお礼を申し上げます。

電話帳

2013年07月06日 | Weblog
つながりを切ること悲しい電話帳
          アプリにいつしか君の名前が


携帯電話もスマホやiフォンなどいろいろ便利な機器が出ています。だれもが携帯電話も使っているうちに、だんだんと電話帳に掲載している人の数も増えてきます。そんな中で、気持ちがひっかかるものがあります。



電話帳から消していいかどうかの考える時があります。



亡くなられた方の電話帳です。今日、アプリを見ると、かつての教えた生徒が「ともだち」になっていました。




その教えた生徒は、何年か前、亡くなりました。消しづらくて携帯番号はそのままとっておきました。きっとご家族の誰かがその携帯番号をそのままお使いになられているのでしょう。何となく複雑な思いがしました。




亡くなられた方の番号は消しづらいものがあります。消してしまうと、どこかで何かが切れてしまいそうなそんな思いがあります。



メールも同様です。ご家族の方から、「亡くなりました。返信不要です。」というような内容が来たことがあります。」



その方から来たメールで削除していなかったメールがありました。



それから消すのが何となくもの悲しいものがあり、今までのつながりを断捨離にはできなく、残った文章をパソコンに保存して、削除しました。今まで人には、聞いたことはありませんが、ほかの人たちは、どのように扱っているのだろうとふと考えます。

生徒たちの職場体験学習

2013年07月05日 | Weblog
将来の夢を持とうとペダルこぎ
           手に汗かいた職場体験





中学校では、昨日から職場体験学習が行われています。今日が最終日でした。



昨日は、事業所を回ることができませんでした。今日は、近場の事業所での周り、生徒の様子を少し見ることができました。学校で見る生徒の様子とまた違った雰囲気を漂わせていました。



それは、事業所の方のいろんな配慮の中で、しっかりとしたマナーなどを持っていました。学校も学ばなければならないことも感じました。





午前中は、老人施設に行きました。昨年までのPTA副会長さんだったAさんが、生徒のところを案内してくれました。




美空ひばりさんの「川の流れのように」を高齢者の方と歌っている生徒をまず見かけました。どこで覚えたんだろうと思うくらいにしっかりと歌えていました。高齢者の方もいい笑顔で生徒たちを迎えてくれていました。




食事の介助、掃除などを一生懸命に取り組んでいました。「迷惑をかけていませんか。」と高齢者の方に言うと、「来てくれて嬉しいよ。」と答えてくれました。生徒にとっても高齢者にとっても優しくなれる時間だったと思います。




卒業生もたくさん働いていました。きっといい職場なんでしょう。素敵な表情を見ることができました。





午後は、最初に「夢菓房 エル」に行きました。生徒たちが作業をしたりする姿を見ました。「エル」のBさんに見守られながら、レジも体験させてもらっていました。





「今日の朝は、少し落ち込んだこともあったけれど、今は、しっかりやれていますよ。」
きっちりとBさんに見守られています。生徒もだめだって自分のことを思っても、「あなたもできるんですよ。」と言葉では言ってはいないかも知れませんが、どこのところで自信を持たせるかなど考えてくれています。




地域の中で、子どもたちを育ててくれていることに感謝します。自分が行ったときは、学校とはまた違った頼もしさの部分を見ることができました。




最後に消防署に行きました。かつての教えた生徒のCくんがいました。Cくんが中2のときに職場体験に消防署に行きました。




あの日の事が思い出されました。でも月日が経ち、今では、体験ではなく実際に市民に信頼される消防士になっています。




ロープをかけて壁を登る訓練をさせてくれていました。昨日はあいさつが小さかった生徒たちも、今日行くと、大きな声が出ていました。




「自分の将来の職業を考えるきっかけの時間となって欲しい。」
「社会でのルールやマナーを知ろう。」など目標を持ってこの2日間取り組みました。絶対に学校の中では得ることのできない貴重な体験を積んできました。




社会に出てから、職場体験で経験したいい思いだけで過ごすことはできません。つらいことも多くあります。しかし、今回は、自分の職業について考えるいいきっかけになることを願っています。






地域の皆様、生徒たちに対してのたくさんのサポート、ありがとうございました。

梅の思い出

2013年07月04日 | Weblog
家裏の願いを託したしだれ梅
         母が去り逝き実落つるのみ






先日、家に帰ると姉から小包が届いていました。ペットボトルのお茶が何本か入っていました。手紙付きでした。




「しだれ梅を姑と一緒に見に行って、その笑顔に癒されるような気持ちになったこと。また、母がこよなく梅の木に愛着があり、梅の花を見たり、梅ちぎりなどをしていたことを思い浮かべながら・・母は昨年の初秋に逝ってしまいましたが、梅の枝の中でかくれんぼをしているような気がします・・・そのつぶやきです。」




以前も書いたように、父や母との梅の思い出はたくさんあります。梅の木を何本か植えています。もちろん梅をちぎって、梅エキスにして梅雨のこの時期、家中がぷーんとエキスの匂いだらけになっていたという思い出もあります。



また何か願い事があると、梅の枝に願い事を書いて、「よし、これで、大丈夫。」と孫たちの入学試験の合格を祈っていました。




梅を題材に「お~いお茶」の俳句に入選して、俳句が掲載されているペットボトルです。姉は趣味でいろんな思いを俳句にしたり、絵本にしたりしながら創作活動をしています。今までにも「お~いお茶」には、何度か掲載されています。





父も俳句が好きで、病床の中でも、独学で俳句を作って、雑誌に投稿していました。他界した今でも、父が残した俳句のノートが何冊もあります。また知り合いの方や兄たちがその俳句を書にしてくれています。




まさに姉は、父の趣味をひきついでいます。




母を思いながら創った俳句は、
   「しだれ梅かくれんぼなどしてみたく」
 この句の中に姉のいろんな思いが詰まっています。




もう、梅の季節は終わりました。そして夏。まもなく母の初盆となります。

朝の歴史

2013年07月03日 | Weblog
校門をくぐる生徒は変われども
         桜の樹だけは静かにたたずむ





さらに、今日はまた校門の話です。朝、いつものように校門から坂を下ったところで、生徒を迎えました。いろんな光景があります。小学生や中学生が坂を上ってきます。「おはようございます。」のいい声が交わされます。





いつも一緒にいるのは、車椅子で登校してくる小学生のAちゃんです。お母さんと坂の下のところまで車で来て、汗びっしょになりながら、坂を登ってきます。Aちゃんの朝のトレーニングです。




「せんせい、すみませんが、この後諫山地区の子どもたちがくるので、一緒に待っていてくれませんか。お姉ちゃんを学校を送っていかないといけないので。」
Aちゃんといろいろ楽しく会話をしながら、みんなが来るのを待ちました。
「せんせい、たんじょうびはあさってよ。たぶん・・・お寿司を食べに行くと思う。」





いろいろ話をしてくれました。そうこうするうちに、小学校の先生たちもやってきて、Aちゃんといろいろ話をしています。見ていてあたたかな関係であることがよくわかります。





生徒が通っていったので、校門のところに戻りました。そこには、生徒会生活部の担当学年の生徒や生徒指導の先生たちが立っています。



「おはようございます。」

とあいさつをしてから、女子の生徒がずらっと並んでいたので、
「おっ、AKBと思った。」
と言うと、さらに、もう一人の同じ姓の先生が、
「センターは誰かあ。」
賑やかな朝の校門でした。





時間になったけれど、毎日立っていると、「まだ、○○くんがきていない。」とか「○○さんがいないけれど、連絡あった?」など立っている先生たちで、「もうちょっと待ってみようかね。」などの話をします。




今日は自分が待っていました。





ほとんどの生徒が教室に入っているので、さっきまで賑やかな校門だったのが、一気に静けさがやってきています。この校門に立って、通算11年。





いろんな先生や生徒たちと立ちました。それぞれに巣立っていっています。生徒がいなくなって、静かになった校門のところに、ぼんやり立ちながら、なんなくここでもいろんなできごとがあったり思い出があるなあとしみじみ感じました。





今日は、緑の美しさもひときわきわだっているようでした。一つのことを続けていると、いろんな忘れられない思い出がそこに存在してくることを実感します。






校門の前にたたずむ桜の樹だけは、生徒が変わってもずっと見守ってくれています。

期末テスト終わり、ほっと一息

2013年07月02日 | Weblog
期末テストやらねばならぬ2日間
           これさえ終わればおらが天下





 昨日から、期末テストが2日間の日程で行われていました。生徒たちも問題としっかりとにらめっこをしていました。
「先生、やっと終わったあ。がんばったよ。」
と1年生。1年生にとっても2日間の試験は初めての体験です。




放課後、高校生もたくさんやってきました。テストのために、授業が早く終わっているからです。4人とお家の方が校長室にやってきました。いろんな高校生活の様子を話してくれました。進学校に行った生徒は、勉強も大変なようで、


「10時に寝て、2時におきてまた勉強をするんですよ。」



すごい時間。




なんとなく自分の高校生活を思い出すようです。




どれほど、効率的な学習だったかは疑問ですが、高校生活は下宿をしていました。「オールナイトニッポン」などが始まる頃までは勉強していました。当時は、夜中の1時からのオンエア。



電気ポットで、みんなで夜食を作ったりしながら、下宿のおっちゃんの監視のもとで勉強をして?(させられて)いました。




中学校時代に初めて、徹夜というものをしました。しかし、それは、絶対に効果があるかというと決してそうではなく、朝が明けて、それなりに勉強をしたという単なる自己満足をするためのものであったのかも知れません。





でもいま考えても、テストが近づくと気持ちも重たくなりました。「これさえなければね。」と思っていましたが、これも試練?



昨日、お家の方にあったときに、




「勉強するのはいいけれど、最後は力尽きて、テーブルにうつぶせているんですよね。」
気持ちは十分に持っているようです。きっとこの2日間には、かて家庭の中で、いろんなドラマや葛藤があったことでしょう。それも試練と勉強。





自分は、自分のオリジナルな勉強法を身につけていませんでした。


でも今、教師として子どもたちと接してきて、またわが子の勉強している様子を見てきた中で、こんな勉強法をしたらいいよ・・・ということなどは伝えることができるし、また中学校に戻ったなら、あの頃よりは、違った勉強ができるのかなと思います。




テストが終わり、グランドや体育館は、部活で生き生きと頑張っている生徒の姿を久しぶりに見ることができました。生徒のみなさん、2日間、お疲れ様でした。

優しく包まれた朝の校門

2013年07月01日 | Weblog
雨あがり桜の葉から漏れてくる
        陽射しも揺れるおはようの声





早いもので、今日から7月です。思い出すのは、昨年の7月3日。九州北部豪雨でふるさとに甚大の被害をもたらしました。今もなお、至るところに、その時の爪痕が残っています。



いろんな苦しいときの思い出はありますが、でも7月になった今日の朝はとてもさわやかでした。



7月1日・・・お家の方たちが朝のあいさつ運動にたってくれる日です。朝、学校に着いてから、毎日の日課をさっとこなして、校門に出ようと、職員室に戻りました。すると、
「もうPTAの方たちが立ってくれていますよ。」
すごい。早い。感謝です。




今までは、PTAの三役の方が立ってくれていましたが、今年は、その方たちとともに生活指導部のお家の方たちも参加してくれています。今日は、昼前後からは雨が降りましたが、朝はすがすがしい雨の後の空気が辺りに漂っていました。




お家の方たちも、気持ちよくあいさつをしていました。生徒も坂を登ってきたきつさも表情に見せずに、
「おはようございます。」
といい笑顔を見せながら通っていきます。



こちらも生徒のいい顔で通り過ぎたり、会話ができたりすることがあると、朝立つのが、大変だとか疲れるのだとか思うことはありません。




しばらくすると、生徒会の生活部の今週のあいさつ運動担当学年の生徒たちもやってきて、校門は、明るい雰囲気に包まれました。




こんなすがすがしさの中で、月曜日の朝を迎えました。生徒が通らないときは、いろんなお家の方達とも楽しい会話が弾みます。今日の夜は、PTA役員会がありました。




それぞれの役員の方たちも三光中学校の生徒のことを本当に考えてくれて、いろんな話や意見を出してくれます。ポジティブな会となっています。それが何より心強く思っています。




楽しい朝の光景も話題になりました。いろんな方たちが子どもたちに優しく温もりをもって関わっていただけることに感謝しています。