今日はとても寒い朝であった。毎日見る温度計の針は5.5℃を指している。
一昨日までは夏を思わせるほど暑いかったのに・・・。
この寒さでカマキリのお母さんを捕まえるのも難しなってくるかなと思う。
その暑い時期の毎朝、知り合いの農家の方がたくさんカマキリを捕まえて
我が家に差し入れしてくれていた。
レモンの無農薬栽培には昆虫の多様性が不可欠で、
カマキリは憎きハマキ虫などをやっつけてくれる防衛隊員なのを知っての差し入れである。
先日、某経済新聞を読んでいるときに、「蟷螂の斧」という言葉が出てきた。
なんて読むのかなともってATOKで手書き入力してみる。
「とうろうのおの」意味は
「弱い者が身度ほどを知らずに強い者に立ち向かっていくことのたとえ」とある。
中国語でカマキリのことをタンランと言うことは知っていたが、
とうろうはそれと同じ字を書く。中国古典に出てくる言葉なのだろうか?
無農薬栽培も自然の摂理を利用させてもらっているが、
一つバランスを崩すと自然の猛威に脅かされる。
強い者に果敢に挑んだ20年前の自分はまさに「蟷螂の斧」状態であったのかと回顧する。
強い者と協調する方法もあるんだなと、すこし柔軟性をもって納得する。
「タンラン」を見つけると無農薬レモンの温室に放している研修生の姿につい微笑んでしまう。