蒸し暑さの中で水掛をしていると、首筋に止まる虫の気配。
一瞬、ぞくっとしたが羽音からにっくきカミキリムシかと思いきや
なんと吉兆虫と言われる玉虫だった。
運気が上昇する予感かと我心躍り出す。
玉虫のツタンカーメン模様に輝く虫体は美の極限なのか、
こいつとの出会いはいつも楽しいものである。
幼虫はみかんの朽ち木で見たことがあるが、
そのエイリアン並みの姿は成虫とのギャップが一番大きい。
妄想の世界にはいると、美しくも危険な誘惑をもつ昆虫に思えてきた。
先週、某協会の視察で横浜野積み倉庫の見学をしてきた。
ヒラタケ、大根、コゴミ、キュウリなどがプラスチック製の樽や
個々がビニール詰めされた木の箱の中で何年も腐らずに、
炎天下の中で保管されている現実を目の当たりにした。
説明してくれたOさんによるとこれらは塩漬けにしてあるだけではなく、
何らかの薬品を加えて腐らないようにしてあると言うことだった。
それを加工現場で薬品によって中和し、香料や添加物を加えて
私たちの舌に美味しく感じる味に仕上げて流通しているという。
漬け物のお土産になったり、スーパーの棚に収まったり、定食の漬け物についていたり、
私たちの生活に広く浸透し、知らず知らずのうちに体に入ってきているものだ。
ある程度知ってはいたが、目の当たりにすると本当に恐ろしい。
私たちの健康はもはや私たち自身が守らなければ・・・。
そう何を食べるか、何を消費するかをもっと考えなければ・・・。
人間の60兆個の細胞が入れ替わるのには3年が必要だそうだ。
まして骨までとなると7年が必要となるらしい。
消費は選挙だとお客様に言われたことがある。
魂を売り栄華を得るより、愚直に生産販売し信用を得る方向に進むことが
21世紀に求められる真の姿ではないだろうか。
見学の様子がYouTubeにありました。http://www.youtube.com/watch?v=8fu2WkDs4yw