果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

労働とオフ会

2017年07月19日 07時12分30秒 | 日記
暑さ真っ只中、自然栽培のレモン園や露地みかんの草刈、
草刈り機の歯を左右に振り回すと、額の汗が飛び散る。
集中していると疲れは脳内ホルモンに隠されるが、
仕事を終えてからの体の軋み音はやはりやってくる。
自然栽培園は森の中に存在している様相の中にあるので、
初夏から秋にかけて虫たちの宝庫となる。
今年一番見かけるのは、トホシテントウ。
害虫でもなく益虫でもないけれど、きっと私の知らない役割があるはずだ。
虫たちとの出会いは、つかの間の水分チャージである。
温室みかんの収穫も一番早い作型は終盤戦。
ここから時間との戦いで、様々な管理が待ち受けている。
果たしてこの時期の過酷な仕事環境は、一般に受け入れられるのだろうか。
私たちを暗黒の世界にとどめ置かれるからくりは、だれが作っているのだろか。
情報が発達した世界で、情報不足とは言えないだろう。
経験不足がすべてだと思ったら、「上山下郷」という言葉が浮かんできた。

先日、みかん農家のメーリングリストでオフ会を行った。
場所は気を使ってもらって、わが町内のシルバーバレル。
久しぶりに会う面々に、自分の知らない世界をいつも教わる。
葉脈の先端にある自分の立ち位置の周りの情報を処理するのに精いっぱいなので、
元の方になる時代の潮流の情報は疎くなるため、
こういった機会は本当にありがたく思える。
全国にいるみかん農家の考え方は、
この先のみかん産業の運命を握っていると言っても過言ではない。
日本が世界に誇る温州ミカンの消費は右肩下がり。
そして今までもそうであったが、加工品の消費は右肩上がり。
生のものを食べない消費構造がどどんどん進んでいる。
私たちが自分自身でみかんをたくさん食べ、
良さを伝えていくことだけでは流れは変えられないかもしれない。
でもゲーテの格言のように、高みを目指すなら登ってみよう。

河合果樹園 http://kawaikajuen.jp/






コメント
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