果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

夏のβパワーとエノコログサ

2018年07月12日 07時36分35秒 | 日記・エッセイ・コラム
例年より遅れて、とうとう温室みかんの収穫が始まった。
夏本番の始まりと言うことになる。
骨粗鬆症や発がん抑制のあるβークリプトキサンチンが豊富に含まれる温州みかん。
昨年からの夏のコピーは「夏だ!みかんだ!βパワーだ!」というもの。
北海道の孫にこのコピーを入れておくって!と頼まれた昨年。
やはり、多くの方が自分の周りの方の健康を気遣っているのがわかる。
このβークリプトキサンチンは温州みかんと一部の柑橘類に特異的に含まれるもの。
1日3個を食べると3mgのβークリプトキサンチンを摂取できる。

この優れた機能性成分は販売の現場では全く周知されておらず、
ほぼほぼの担当者が名前も怪しいぐらいなので、
機能性などの説明はまず伝わっていない。
化学的に合成しようとすると1mg/1万円と言えば伝わるだろうか。
とにかくβパワーの夏は始まったばかりである。

夕方の西の空が美しい時季となってきた。
河合果樹園の裏手には二級河川の梅田川が流れている。
今回の豪雨で各地被害が出ているので、もしもの時はと思うことがある。
1年半ほど堤防が浸食されて、やきもきすることがあったが、
梅雨前には補修工事が終わり安気になった。
1年半の間、年度も担当部局に電話したが、予算が下りてからと言う返事ばかり。
豪雨被害に遭遇しなかったからいいもの・・・。
最近、この梅田川には豊浜運河構想なるものがあったと知る。
豊橋港から梅田川を上り浜名湖に通じて浜松までの運河で、
近藤寿市郎の構想かと思われているが、実は湖西の名主達の要望の方が早かったらしい。
もし実現していたらこの河合果樹園は現在存在していないだろう。
歴史の変遷、今存在することに感謝である。
その梅田川の堤防にはC4植物のエノコログサ、通称猫じゃらしが威勢がいい。
たくさんCO2を固定してほしいと思う反面、果樹園には侵入しないでと願う。
子供の頃遊んだ記憶が夏の夕、ふと現れる。






コメント
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