遊びをせんとや

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自分と他人の許し方、あるいは愛し方 ~令和還暦の名言~

2020-07-26 18:43:32 | ブックリスト
三砂ちづるさんの
「自分と他人の許し方、あるいは愛し方」を読む。

たつるんのブログに宣伝が出てた。
ミシマ社の本



一気読み。
始めてこの方の本を読んだんだけど
私と同じ年のお生まれ

この本を書かれていた時はちょうど還暦

この一説
「還暦を超えても楽しい」という題の章がある

一部引用します。
~もう、いい、のだ。結婚にも家庭にも子どもにも、もう悩まされなくていい。そういう決断は、還暦以前の人生において重要であったが、還暦過ぎると、もう、今あるものを受け入れるしかないのだ。悩んでもしょうがないのである。

 仕事についても
~還暦というのは、ひとまず「仕事はおしまい」ということだ。なりたいものもあったかもしれない。やりたい仕事もあったかもしれない。やりたくない仕事だってあったかもしれない。でももう終わりである。
 ここから先、六十過ぎても仕事をする人も増えるだろうけれど、それはもう、「おまけ」みたいなものである。

~このように生きてきた自分を肯定し、このようである自分を受け入れ、少しでも他人に迷惑がかからないように、いささかなりとも、周囲の役の立つように、それ以外はそんなにあんまり考えなくてもいい時期に入ったのである。

けだし名言。
今年一番の名言。
これほど、私たち女性の世代の立場と気分を言い表した言葉があろうか?

私たちの世代の女は、一生懸命自分の意地を張り、一応生きるためのお金を稼げるほどに気を使い、
ここまで何とか健康に死なずに駆け抜けてきたのだ。
還暦のテープを胸を張って切ってゴールした。

後はしたいことをして、買いたい物を買い、但し、無駄な物は始末し、他人や家族に迷惑をかけない程度に言いたいことを言う。
でも自分が駆け抜けてきた道を懐かしく愛おしく、やっぱり眺めたいではないか。
今、回りの人も愛し、自分のことも「よくがんばったね」と褒め、自分で自分をなでなでしてあげたいではないか。

本当にそう思う。

後年いい時代かすごい時代かは歴史が決めることだけれど、
中々に面白い時代を生きたと思う。

ということで「おまけ」で仕事で楽しく遊ぶことにします。