高齢女性のファッションカラー

12月の南座顔見世を観劇に行って、当然、高齢の女性が多い。
まず、昼の部、三階から見まわすと、高齢女性が圧倒的に多いのは当たり。
ヘアーは昨今のグレーヘアー。それはいい。
ついでに着ているお洋服もほぼ、グレー。
白は少なく、黒が圧倒的に多い。ついで、グレー、チャコールグレー、くすんだような色が多い。
そんな感じ。座席がほぼモノトーン。
私が行った昼の部はお着物姿も多く、女性の三分の一ぐらいの着物率だったように見受けられた。
それも何故かこの日は訪問着率高し。圧倒的に小紋やましては紬より柔らか物が多かった。

洋服の場合は冬なので圧倒的に黒が多く、くすんだ色味になるのね。日本の高齢者。
お着物も結構モノトーンが多かった。白黒の絞り、とかダークな地色に大胆な明度差の柄の訪問着など素敵だった。
かえって若い人の方が渋い色合いが目立つ。でも着物は洋服に比べたら、まだ、カラフル。
そして、高齢のカラフルでもいけてる。そこが着物の良さだと思う。

高齢になると顔色はくすむ。なのに洋服なら無難にモノトーンかくすんだ色味になる。
実際、私のどんどん減っていっているクローゼットに吊っている洋服もほぼ、そんな感じ。
果たして、こんな色でいいのか？って疑問。
今回、顔見世に着用した二枚ともたまたまペパーミントグリーン。明度高め。
紬の方はあきらか、私のは似合わないような気がするが、、、。
顔色が少しでも明るく見えるような気がする。
白い衿の効果も大きいと思う。顔近くに白っぽい色も持ってくるとが顔が明るく見える。それも着物の良さだ。
地色がダークでも柄に色が入っていたり、彩度の高い色なども帯揚げや帯締めに使うと差し色にもなる。着物は色で工夫する巾が大きいなと感じた。


夜の部の時に昼の部の出て来る人を見ていたら、今度は小紋が多かったようだ。付け下げや訪問着の人も当然いるが、小紋率があがっていた。半巾帯の人も見かけて、みんな自由に着物を着てる感じがよかった。
年配の女性の黒地のクリスマス柄はとても楽しい感じだった。
私もペパーミントカラーの訪問着だったけれど、逆に洋服ならこの色は着ないな。


時間があったので久しぶりにデパートで洋服をながめて、７０代くらいになったら、綺麗め色のセーターやトップスを着ようとつくづく思った。

昨日の晩御飯は、脂の乗った紅サケ。キュウリ、セロリの浅漬けサラダ。旬菊のお浸し。白菜、玉ねぎ、人参、しいたけ、里芋、ネギ、厚揚げの具沢山お味噌汁。