遊びをせんとや

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マーベラス ミセス・メイゼル  ~1950年代の女性の自立~

2021-03-14 21:57:33 | 舞台、映画、DVD
忙しいのとコロナもあって
歌舞伎も劇場のお芝居もとんとご無沙汰。

楽しみは食べることと、息子や娘が登録しているネットフリックスやアマゾンプライムの海外ドラマを
毎晩、一話ずつ観ることくらい。

息子が「お母さんこれ、気に入ると思うわ。ファッションもインテリアも半端ないし。」と
勧めてくれたのがアマゾンプライムオリジナルドラマ
「マーベラス ミセス・メイゼル」



いやー、観だしたら止まりません。

かなりの数の登場人物が緻密に描かれていて、展開が読めない。
なのに流れに無理がない。
それぞれ、過剰ですごーく変な人ばっかり出てくるけど、
「うん、わかる。わかる。」って妙に感情移入ができる。
なさそうでありそうな話になっている。
話のテンポが早い。

1950年代のファッションやインテリア、アメリカの綿菓子みたいな豊かな暮らしぶりが
余すことなく描かれているけれど、「現実はそんなに甘くない。」みたいな
話の展開。だから嫌味のないリアル感がある。

主人公を務めるのはほぼ、ドラマと同じ年代のレイチェル・ブロズナハン



旦那さんと一緒にパジャマ姿で


ウエストが凄ーく細くて長身で着こなしが素晴らしい。
くどいくらいのゴージャスな衣装を難なく着こなす。
実際のスタンドアップコメディを演じる時はリトルブラックドレスのような
シックな装いが多いんだけどね。それも素敵。



夏は2か月避暑地に行く。その時もこれでもかとリゾートファッションも見せる。
要するにお金がかかっているドラマです。

出演者一同



旦那さん役のマイケル・ゼゲン



このジョールの役、最初は「なんやこの人!」と思うんだけど、だんだん、キャラの魅力が出てくる。
人物の描き方が上手い。脚本が上手。

癖のあるミリアムもお父さんトニー・シャルーブ


この人も刑事モンク等に主演して
「ジャコメッティ最後の肖像」でジャコメッティの弟を演じていたあの人



チャーミングなお母さんマリン・ヒンクル


何と言っても存在感のあるマネージャ―、スージー役のアレックス・ボースタイン



レイチェル・ブロズナハンもアレックス・ボースタインも滑舌のいい早口のセリフで弾丸のように鋭いセリフを吐く。

そんでもってきっちり、あの時代の女性の自立を描いているのは
アメリカと言う国の幅の広さと言うか多様性というか、なんとも痛快なので
観ていて、とても爽快になるドラマである。