遊びをせんとや

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黒牢城 米澤穂信 

2024-07-12 07:10:07 | ブックリスト
この本も新聞の書評欄に載っていた。
文庫化されたみたいだ。
さっそく図書館で予約。ハードカバーで16冊のあったのですぐに来た。

黒牢城 米澤穂信著
直木賞受賞

もともと、荒木村重に興味があった。
部下と妻を置いて著道具を持って逃げ出し、結果、息子を見捨て、毛利家へ逃亡し、尾道に潜伏する。
再度茶人として舞い戻り、復活する。なんとも不思議な人物だと思っていた。
あの時代に賢かく立ち回ったのか、本当に無慈悲だったのか。息子の一人は岩佐又兵衛という天才画家になっている。
改めてウイキなどを読んでみると、毛利家に救援をあおぐために有岡城を出たようだ。

織田信長に反旗を翻した村重を説得するために、秀吉によって送り込まれた黒田官兵衛(その頃は小寺孝隆)を一年に渡って土牢に閉じ込めることになる。籠城した、その一年の間に様々な事件が起こる。その事件をミステリー仕立てに描いたのが、この「黒牢城」だ。驚くほどに史実を上手く使い、説得力がある。上質な歴史ミステリーである。
官兵衛と村重がまるで探偵のように事件を暴いていくが、最後に意外な結末となる。

もう一人興味があるのが本能寺の変から逃れた織田信長の弟、織田有楽斎。
彼も後に茶人として復活する。

乱世を生き抜き、諦めずに茶人として最後を迎えた、この二人の人物にとても興味がある。
柔軟性があるのか、賢く立ち回ったのか、はたまた大人物だったのか、、、。
今度は織田有楽斎の小説を読んでみようと予約を入れた。


昨日の晩御飯はがっつり肉が食べたくなったのでスペアリブ。レタス、オクラ、焼きズッキーニ、ピーマン、なすび、かぼちゃ。
しいたけ、玉ねぎのお汁。

夏野菜が出盛ってきたので、少し野菜の値が下がって楽しみ。