遊びをせんとや

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カラヴァッジョ礼賛 南仏、イタリアのたび⑫

2011-09-24 17:46:57 | 旅行
今回のたびの最大の目的
カラヴァッジョを追いかける

ローマ初日。フォロロマーノのあまりの
暑さを逃れて入場した
カピトリーノ美術館
「洗礼者ヨハネ」




羊と戯れる美少年

カピトリーノ美術館のテラスカフェで
しばし一杯。
みんなお茶したりビール飲んだりして
のんびりしてました。
ここからローマの街が一望に見渡せる。




途中のバルコニーからもフォロロマーノ
の遺跡が見渡せる。

                                


いい美術館でした。


次の日。日本からネット予約で入場した
ヴォルゲーゼ美術館


もう一枚の「洗礼者ヨハネ」






の絵に出会うことができた。

少年を描かせたら右にでるものはいないと
言われたカラヴァッジョ
本によると寄宿していた貴族の館(例えばこのヴォルゲーゼ卿の)
にいた少年をモデルにしたということだ。
でもどこかに自分を描いているような気がする。
「病めるバッカス」など





一癖も二癖もある顔だがなんともナルシストっぽい所と
短い激動の人生を生きた本人の苦悩がにじみでているように
思えてしょうがない。

ヴァチカン美術館
オーディオガイドを借りて
最初のピナカテカ

ここでもカラヴァッジョが見られた。
「キリストの埋葬」
 
                                     


サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 
暗い教会の礼拝堂の真ん中に彼が珍しく才能を認めた
カラッチの絵がある。

その左右に掲げられたカラッヴァッジョの絵
何とも大胆というか個性的な視点と構図
それだけにすごい迫力で迫ってくる。
「聖パウロの回心」



「聖ペテロの磔荊」

                                

残念ながらサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会の
マタイ三部作は見逃した。
あまりに疲れてホテルで寝てた。(もったいない)
ローマを再訪の折には是非ここの
「聖マタイの召命」を見てみたいものだ。
なんとも聖書の一場面を劇的かつリアルに描いた
作品だ。


レンブラントもベラスケスも彼に影響を受けたと言われる。
光と闇の画家である。

ふっとラ・トゥールの絵を思い出す。
大好きなラ・トゥールの大工とキリストの絵

闇があるからこそ光が厳かに浮かび上がる。

激しやすい殺人まで犯した
邪悪な内面を持ったカラヴァッジョだから
迫真に満ちた構成と圧倒的なデッサン力の
宗教画が描けたのか?

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