初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画・海の牙

2010年02月18日 20時50分12秒 | Weblog


写真説明:散歩していると,「犬も歩けば棒に当たる…」で

ブログに格好の被写体に出会います。

              … … …

前を歩いている親子連れを見つけました。

真ん中を歩いている二人の子供,両側の女性との関係はわかりません。

取りあえず,2、3枚歩きながら撮ります。

前へ回って見ますと、

左側の女性の胸で赤ちゃんがすやすや眠っていました…。





映画キャメラマンでアメリカのアルフレッド・ヒッチコックと

よく仕事をしているロバート・バークス,

イギリスの『天国への階段』『赤い靴』のジャック・カーディフ、が

よく知られています。

フランスのキャメラマンではアンリ・アルカンが忘れられません。

             … … …

海の牙(1947)を手がけています。

物語は、今次大戦の末期、ドイツの一潜水艦(Uボート…?)が、

秘密の命令を帯びた将軍、ゲシュタポ、

その部下、や女性が乗船してきます。

             … … …

やがて潜水艦は敵に遭遇し、短い戦闘をまじえて危地を脱します。

この戦闘で重傷を負った女性,潜水艦の中での

毎日に精神が異常になってきます。

この狭い潜水艦の中を歩いていく人物に付けて

カメラはトラック・インしていきます。

ベルリン陥落やヒットラーの死亡の知らせを聞いて,

お互いに疑心暗鬼になります。

やがて上陸した南米、港の倉庫で、

拳銃の撃ち合いが始まります。

拳銃の流れ弾が,倉庫に積んであった、

ドングロスの珈琲袋をかすめます。

流れ弾で穴の開いた珈琲袋から珈琲豆が

「ザーッ…」

と音を立てて流れ出ます。

その珈琲袋のアップと拳銃を持った男たちとの死闘が

カットパックで流れます。

珈琲袋のライティングと、潜水艦の中のトラックカットはさすが、

アンリ・アルカンの仕事でした。

             … … …

この珈琲袋のカットは,後の作品にかなりの影響を与えました。

無国籍映画と揶揄された日活の作品で、この手法を見ています。



小学生(国民学校生徒)のときに

日本の潜水艦映画を見ています。

タイトルは『轟沈』です。

日本の戦争記録映画です。

海軍報道班員が某潜水艦(軍事機密にあたる為、

艦名や期間を明らかにせず)に乗船し、

インド洋への潜行・各種訓練を経て輸送船・タンカーへの魚雷攻撃、

敵駆逐艦による爆雷投下に耐え無事に母港に

帰投するまでを記録したもので潜水艦内に

おける乗組員の行動が記録されている。

貴重な映像作品である。とあります。





この映画の主題歌『轟沈』はいまでも覚えています









続・総天然色映画

2010年02月17日 21時21分48秒 | Weblog



総天然色映画(テクニカラー方式)はアメリカ以外では,

英国に作品があります。

天国への階段(てんごくへのかいだん)

天国への階段 (映画)(A Matter of Life and Death)

- 1946年のイギリス映画。第二次世界大戦中、飛行中に被弾し、

パラシュートで降下しながら、生と死の間を体験する

イギリス兵の物語。

臨死体験を映画の中で扱った先駆的作品となっています。

主演はデヴィド・ニーヴンです。





負傷したニーヴンが外科手術のベッドで

医者に囲まれて横たわっています。

ベッドの横に長い階段が空に向かっています。

階段の頂上が天国なのです。

              … … …

天使がニーヴンを天国へ連れて行こうと、

階段を下りてきます。

地上のニーヴンの恋人は彼が天国への階段を昇るのを、

彼への愛情で引き留めようというのが話の粗筋です。





天国はモノクロの世界で表現されていました。

地上は総天然色の世界で色彩に溢れています。

天使が天国にいる間は、モノクロの世界ですが,

地上に現れると天使の周りがカラーの世界になります。

              … … …

テクニカラーの色彩処理を巧みに使っていました。

そのあと、『天国への階段』という名前があちこちで聞かれます。





次の作品は,

『赤い靴』、赤いバレエシューズを履いて、踊り続けるという

ストーリーで 主演のバレリーナは

モイラ・シアラーです。

以上2作とも、キャメラマンは,

英国の誇るジャック・カーディフでした。


テクニカラーは、撮影カメラがばかでかく、

撮影する場面にはフィルムが3本要ります。

その他,映画館で上映する天然色フィルムを

作るまでの処理が大変だったでしょう。

日本でテクニカラー作品はありません。



総天然色映画

2010年02月16日 19時11分46秒 | Weblog


戦後,アメリカから総天然色映画の名前で,

カラー映画が入ってきます。

戦前の作品のテクニカラー方式の「風と共に去りぬ」を

日本にもってきたとき

ニュー・プリントと言っていました。




テクニカラー方式は,

白黒のフィルムを使って撮影されます。

撮影レンズを通ってきた光をプリズムを使って、

赤,緑,青の三原色に分けます。

この赤,緑,青に白黒フィルムを対応させます。

テクニカラーカメラには白黒フィルムが

3本装填されています。

スタジオ、ロケの撮影現場は,3本の白黒フィルムを装填された

大きなカメラを使います。

総天然色映画はモノクロ映画の3倍の

フィルムが必要になります。

そして映画館の上映用フィルムは

「ダイ・トランスファー・プリント」という特殊な処理で,

赤,緑,青に感光した白黒フィルムから特殊な染料で

総天然色のプリントを作ります。

フィルムの消費量が桁違いなのと

後の処理が大変ですからアメリカ以外では

実用になりませんでした。





撮影のときは白黒フィルムを使っているので

経年変化に強いのです。

総天然色のプリントが経年変化で退色すれば,

ネガの白黒フィルムを使って

プリントを焼き直せば,綺麗な初期の色彩が再現されます。

「風と共に去りぬ」ニュー・プリントとはこういうことです。

              … … …

ネガ・フィルムは白黒フィルムですから、経年変化に強いです。

              … … …

日本の明治時代の歴史的な写真が

年数を経ているにもかかわらず、残っています。

白黒フィルムは処理さえちゃんとしていれば,退色に強いのです。

              … … …

最近,資料にはリバーサル,カラーネガにかかわらず

カラーフィルムが使われています。

経年変化で映像の退色が図書館などでの

資料保存で問題になっています。







旧河内長野市立図書館

2010年02月15日 18時50分51秒 | Weblog


写真を整理していたら,KG判のネガカラーのプリントで、

旧河内長野市立図書館の写真が出てきました。




改めて見ると,こぢんまりした図書館です。





大阪へ仕事で通っているときは,

めったに図書館へ行きませんでした。

文庫本をもって通勤電車の往復が読書の時間でした。

              … … …

13年6カ月前に会社を定年退職しました。

病院の医師は、運動不足になるから,

毎日散歩をと、勧められました。



それで、少し離れた図書館に出かけてみました。

図書館は,長野小学校に隣接した建物で

近くに西代神社(にしだい)があります。



図書館の中は,スリッパです。

上の写真の左、白いボックスにスリッパが

入っています。



図書館の受付です。



児童書コーナーです

















旧図書館には毎日通いました。

立派になった図書館でも続いています…。

図書館通いは12年になります。

             … … …

旧図書館に5年ほど通っているうちに、立派な図書館が出来ると聞きました。

それでは、それまでのお世話に感謝して、

旧図書館での館員全員の記念写真を

撮ることを申し出ると快諾していただきました。




なるべく全員が揃う日時を打ち合わせて,

撮影したのがこの写真です。

              … … …

全員,新図書館に異動されましたが、

奥の広くなった事務室に入られたり,

お辞めになったりして、

当時の方は何人残っておられるのでしょう…。

               … … …

原板のカラーネガは旧図書館に寄贈しました。

現在手元に残っているのは同時プリントのKG判だけです。

プリンターのスキャナーでデータを起こしました。

             … … …

データ、ニコンFー4、

シグマー18~35㍉、F3、5~4,2

フジカラーASA400、フジカラープリント。


現在の図書館です。

https://blog.goo.ne.jp/keidate1/e/5b5a5d475b0c2ae1a579d2d107f2d284











ヒチコック作品「サイコ」

2010年02月14日 20時34分14秒 | Weblog


写真説明:河内長野市,寺ケ池公園にある市民プールの建物。

新しく出来てから、7年余になります。

学校の夏休みに合わせて開かれます。

朝からプールに入る子供の声が賑やかに聞こえます。




ヒチコックの映画で忘れられない作品があります。

ホラー作家のロバート・ブロックの作品「サイコ」です。

ハヤカワ・ポケット・ミステリーで読みました。

それをヒチコックが映画化するのですから期待して待っていました。




主演は,ジャネット・リー、アンソニー・パーキンスです。



話は進んで,モーテルの場面になります。

女性がシャワーを使っています。

浴室の磨りガラス越しに,犯罪が行われます。

シャワーのノズルから水が放射状に出ているアップが映ります。

そのノズルと同じサイズで,

女性の見開いた瞳のアップにディゾルブします。

そして、そのままカメラはドリー・バックしていきます。

やがて,浴室のフルショットになります。

うつぶせの女性の身体にシャワーの水がかかって

身体からの血が流れています。

まだカメラは引いていきます。

やがて、部屋のフルショットになります。

              … … …

撮影現場を考えてみます。

女性の眼のアップですから,

大きなカメラが顔の前にあります。

まず、照明が大変です。そしてカメラを引いていくと

顔のアップになります。

照明を次々とスムーズに影を出さないように

連続して変えていかなくてはなりません。

それに超接写からどんどんカメラが引いていきますから、

フォーカス送り(ピント送り)が大変です。




場面は探偵が古い館を訪ねるシーンになります。

探偵がドアを開けて中に入ります。

探偵が階段に歩み寄りますと,

カメラは探偵の背中から階段を見上げるように撮っています。

探偵が階段をのぼり始めるとクレーンに乗っていたカメラは、

下から上に早いスピードでのぼって階段の上から探偵を見下ろす

カットになります。

左側のセットの壁を外さないと

カメラの乗ったクレーンのアームを

下から上へ振ることが出来ません。

階段のセットとクレーンはどう折り合いを付けたのでしょう。







ダイヤルMを廻せ ②

2010年02月13日 19時14分11秒 | Weblog



アルフレッド・ヒッチコックのキャメラは名コンビの

ロバート・バークスです。

前作の「見知らぬ乗客」のさまざまな名ショットが思い浮かびます。

テニス・プレーヤーのレンズにラケットが

ぶつかるのではないかと思うほどの接近したショット。

ギャラリーの左右の目の動きのミディアムショット。

大事な証拠のライターを下水の溝に落として,

それを拾い上げようとするショット。

遊園地で回転しているメリーゴーラウンドの床下を

はっていくカット…。




「ダイヤルMを廻せ」に話を戻します。

「ダイヤルMを廻せ」はカラー作品ですから,

期待してスクリーンを注視しました。

電話のダイヤルを廻している手元が映ります。

機械式の電話交換機が映ります。

リレーのセクターが

「カタ、カタ、カタ…」

動いていきます。やがてセクターが止まると

相手の電話機のアップが映ります。

              … … …

セットの上から撮ったショットで,手前のシャンデリアの下を

レイ・ミランドが歩いていきます。

どうして,手前のシャンデリアをなめて撮るのでしょう。

手前に黒いソファーの背中越しに、

奥に人物が座っていたり,
不思議なショットがありました。

どうも合点のいかないショットがありました。

              … … …

後で,映画雑誌を読むと,この作品は3D映画でした。

日本では,どうしてステレオの片側だけを公開したのでしょう。

ステレオですから,上映スクリーンに

2本のプリントをかけなくてはなりません。

当時の日本の映画館では

ステレオを上映できなかったのでしょうか。




ハリウッドのスタジオは防音カメラの

ミッチェルBNCを使っています。

大型で重量のあるカメラです。

カメラはクレードルギヤ・ヘッドで

フライホイールのハンドルで操作します。

3Dですからこの大型,重量級のカメラ2台

並べて使います。

撮影現場は大変でしたでしょう。







ダイヤルMを廻せ ①

2010年02月12日 17時44分08秒 | Weblog



今,話題の映画「アバター」は3D(Three Dimensions=

スリー・ディメンション=三次元・立体映画)映画です。

映画館では,偏光フィルターの眼鏡を貸してくれます。

その眼鏡で上映スクリーンを見ると,

被写体が飛び出して見えます。

今までの興行成績を塗り替える作品らしいです。




立体映画は,遠くモノクロ映画時代からありました。

左目、右目をそれぞれ担当する2台のキャメラで撮影して,

左目担当カメラの映像は赤色に、

右目は青色に染めてプリントします。

プリントは,赤色と青色の映像がダブってプリントされます。

そのプリントを映画館で見るには眼鏡を掛けます。

左目には青色のフィルターを

右目には赤色のフィルターがかかっています。

その眼鏡で上映スクリーンを見ると,立体映画になります。





カラー映画になって、立体映画には眼鏡は必要です。

カラー映画では赤色,青色のフィルターは

使えませんから、偏光フィルターが使われます。

              … … …

アルフレッド・ヒッチコック作品「ダイヤルMを廻せ」を

50数年前(学生時代)に京都朝日会館で見ました。

出演は,資産家の妻役にグレース・ケリー,

その夫にレイ・ミランドです。

ヒッチコックのキャメラマンは「ロバート・バークス」です。

「見知らぬ乗客」「裏窓」「泥棒成金」など

一緒に仕事をしています。


 


             … … …

モノクロ映画「見知らぬ乗客」での冒頭ローアングルで歩いている

白と黒のコンビの靴の描写は素晴らしいショットでした。

               … … …

映画の終わり近くでのテニスコートの場面では

スリリングなショットの連続でした。

キャメラにラケットがぶつかっても大丈夫なように

演技で使うテニス・ラケットをゴムで作って

キャメラのレンズの側で振り回しました。と

雑誌の裏話で読みました。

それ以来,ヒッチコックと気の合うキャメラマンになったのでしょう。

続く…





一眼レフ

2010年02月11日 18時19分50秒 | Weblog


レンジファインダー・カメラ(ライカ,コンタックス…)や

透視ファインダー・カメラ(オリンパス・ワイド…)では、

照準を見て銃を撃つように被写体を狙って撮ります。

写真では,(フラッシュ)ガン、エゼクター、シュート,

ショット、マガジン,カートリッジ,など銃の用語がよく出てきます。

              … … …

一眼レフカメラは撮影レンズの映像をミラーを介して

ファインダーでフィルム画面と同じサイズで

見ながら、撮影します。

また,どんな超望遠レンズを使っても

被写体に接近してアップを狙っても、

パララックスがありません。

カメラとして理想的です。




一眼レフで,景色を眺めると高価な撮影レンズと

意識しなくても,綺麗に見えます。

写真を撮るのには、ファインダーを眺めているときが

一番いいのかもしれません。

後で,フィルムを見ていて、どうしてこんなものを

何枚も写したのかと我ながら首をかしげることがよくあります。

その間に,横を向いて考えもなしに,

チョロッと写したカットがはるかに良いときがあります。

一眼レフは、ファインダーを覗いたときは、

撮影レンズの絞り開放です。

シャッターを押した瞬間に,所定の絞りに絞り込まれます。

レンズ開放だと,狙った被写体にピントがあっています。

それ以外は,ボケてファインダーで見えます。

傑作が撮れたように思っても仕上がったプリントを見ますと,

背景にもピントが合っていて,

主題の被写体が弱く写ってしまいます。

「見るは天国,仕上げて地獄」のような諺があります。

             … … …

写真を撮るにはまず,肉眼で被写体を探します。

例えば,風景のときは遠方にある

電信柱などが目に入りません。

主要な被写体だけに眼の神経がいきますから,

プリントすると,その電信柱が意外と目立ったりします。

風景の一部のハイライトが気になることもあります。

写真を写そうとする画面の範囲を主要な被写体と

同様に注意するようになるのは、

ある程度,時間がかかりました。

街の満開の桜を眺めても,周りの派手な看板,

目障りな電柱などは気になりません。

肉眼が,満開の桜以外は、

無視しているのかもしれません。

              … … …

聴覚の「パーティ効果」のようなことが

視覚でもあるのでしょうか…。







ママの視力

2010年02月10日 20時27分27秒 | Weblog





子供のころ私は,近所の下鴨神社(京都市左京区)に

よく遊びに行きました。

今の神社は世界遺産になってしまいましたが,

戦前は,普通の大きな神社でした。

境内を歩いていると,

「ピーヒョロヒョロ…」

とトンビが空を舞いながら鳴いていましたが,

今も鳴いているのでしょうか…。

寺田寅彦(物理学者、随筆家、俳人)の随筆で空をぐるぐる回っている

トンビ(鷹?)が、野原にいる野ねずみを見つけて急降下して捕らえる情景を

不思議がって書いていたのを、読んだことがあります。







寺田寅彦によると,大空から下の小さな野ねずみを

見たときの鳥の網膜には、最小単位の視神経にも満たないほど

野ねずみは小さく映っていると書いていました。

運動会でママが遠くにいるわが子を見つけるのに何となく似ています。

              … … …

人間の眼は、夕方、陽が傾いて西の空へかかると,

太陽の色温度が下がって,眼には紅の

夕陽が映ります。

色温度の低くなった太陽が沈むと今度は,

景色の色温度は上がります。

色温度の低いタングステン電球が点灯します。

景色のなかにいろいろの色温度の光線が交錯します。

空に薄灯りが残り,街の照明がだんだん

強くなっていく瞬間が私は好きです。

そのときの眼のホワイトバランスは,

どこに辻褄を合わせているのでしょう。

すっかり陽が落ちた黄昏時、

タングステン電球の照明だけになると、

色温度の低いタングステン電球に

眼のホワイトバランスは合わされます。

タングステン電球のことを白熱電灯といわれます。

電球に照らされた周りは白く見えます。

夜の室内が自然に見えます。

              … … …

最近のデジタルカメラは,

この色温度を自動で調整しています。

AWB(オートホワイトバランス)です。

人間の眼に一歩近づきました。



運動会のママ

2010年02月09日 17時58分20秒 | Weblog



写真説明:この2月中旬にオープンする新しい美容室です。





人口十万の我が街は、美容院,美容室,理容店がやたら目立ちます。





そこへ、新規開店ですから,お客の獲得は大変でしょう。




運動会は幼稚園から高校まであります。

幼稚園はわが子の成長ぶりをほかの園児と比べて楽しいものです。

運動会も小学校の高学年になると本格的な競技に見えてきます。

             … … …

中学校,高校となると、

「運動会には来ないでくれ!」

など憎まれ口をたたきます。

              … … …

運動会で活躍する小学生は一生懸命です

見物している父兄もわが子を発見するのに大変です。

ママは作戦を立てて,わが子に目立つ色の靴下をはかせます。

「パパ…あの子は赤い靴下だからね…」

とママは言います。

パパには,並んでいる選手全員が赤い靴下に見えます。

ママはいらいらして、パパにスタートの横の並んでいる選手の

「前から,3番目…アッこっち向いて笑顔で手を振っている…」

パパにはわかりづらいのです。

ママは母性本能の権化と化して、

すぐにわが子を発見します。

200㍉の望遠レンズでもわが子を大きくとらえられない

わが子を ママにはどうしてすぐに発見できるのでしょう

ママの視力は,目的物にズームインする能力があるのでしょうか、

               … … …

頭を振って運動場を走っても,トラックがブレなく見えているのに次いで,

遠く離れたわが子を間違いなく識別するママの視力が不思議です。