写真説明:散歩していると,「犬も歩けば棒に当たる…」で
ブログに格好の被写体に出会います。
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前を歩いている親子連れを見つけました。
真ん中を歩いている二人の子供,両側の女性との関係はわかりません。
取りあえず,2、3枚歩きながら撮ります。
前へ回って見ますと、
左側の女性の胸で赤ちゃんがすやすや眠っていました…。
映画キャメラマンでアメリカのアルフレッド・ヒッチコックと
よく仕事をしているロバート・バークス,
イギリスの『天国への階段』『赤い靴』のジャック・カーディフ、が
よく知られています。
フランスのキャメラマンではアンリ・アルカンが忘れられません。
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海の牙(1947)を手がけています。
物語は、今次大戦の末期、ドイツの一潜水艦(Uボート…?)が、
秘密の命令を帯びた将軍、ゲシュタポ、
その部下、や女性が乗船してきます。
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やがて潜水艦は敵に遭遇し、短い戦闘をまじえて危地を脱します。
この戦闘で重傷を負った女性,潜水艦の中での
毎日に精神が異常になってきます。
この狭い潜水艦の中を歩いていく人物に付けて
カメラはトラック・インしていきます。
ベルリン陥落やヒットラーの死亡の知らせを聞いて,
お互いに疑心暗鬼になります。
やがて上陸した南米、港の倉庫で、
拳銃の撃ち合いが始まります。
拳銃の流れ弾が,倉庫に積んであった、
ドングロスの珈琲袋をかすめます。
流れ弾で穴の開いた珈琲袋から珈琲豆が
「ザーッ…」
と音を立てて流れ出ます。
その珈琲袋のアップと拳銃を持った男たちとの死闘が
カットパックで流れます。
珈琲袋のライティングと、潜水艦の中のトラックカットはさすが、
アンリ・アルカンの仕事でした。
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この珈琲袋のカットは,後の作品にかなりの影響を与えました。
無国籍映画と揶揄された日活の作品で、この手法を見ています。
小学生(国民学校生徒)のときに
日本の潜水艦映画を見ています。
タイトルは『轟沈』です。
日本の戦争記録映画です。
海軍報道班員が某潜水艦(軍事機密にあたる為、
艦名や期間を明らかにせず)に乗船し、
インド洋への潜行・各種訓練を経て輸送船・タンカーへの魚雷攻撃、
敵駆逐艦による爆雷投下に耐え無事に母港に
帰投するまでを記録したもので潜水艦内に
おける乗組員の行動が記録されている。
貴重な映像作品である。とあります。
この映画の主題歌『轟沈』はいまでも覚えています