経営コンサルタントへの道

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■■【世界経済の読み方】 おとなの国、韓国  エッセンスをコンパクトにまとめました

2013-01-22 13:02:01 | 知り得情報

■■【世界経済の読み方】 おとなの国、韓国 エッセンスをコンパクトにまとめました

 日本経済とアメリカ経済ヨーロッパ、中国については、お手数でもそれぞれ独立したブログをご参照くださるようお願いします。

 ここでは、それ以外の国の経済環境に関するニュースついて、独断と遍編でもって選択し、できるだけ公平・公正にお伝えします。その後に、私見を簡単に述べさせていただくこともあります。

 ご参考にして下さると幸いです。

◆ おとなの国、韓国 2013/01/23

 ”お隣の国”ではなく、”おとな”の国です。

 竹島領有権問題で、お隣の国でありながら、いがみ合っていることは残念なことです。

 かつて、ブログで竹島領有権問題に何度か触れましたが、難しい問題ですね。

 韓国が戦後の歴史に固執して主張、日本人は戦後史を学校ではほとんど学んでいないので、そこに認識のずれが生じていることも背景にあるように思えます。韓国の戦後教育は、反日思想を植え付けるようなことをやって来たと聞きます。そのために、日本に対する反発心が、感情的にまでなっているようです。

 われわれも反省すべきことがあるのではないでしょうか。

 一方で、竹島は、近代史をひもとくと日本の領土であり、それを無視して、戦後の李承晩ライン、戦後処理など、一方的な韓国のやり方にも問題があるように思えます。

 このような日韓の感情的なもつれの時期に、表現は不適切かもしれませんが「韓国らしくない」ことが報道されました。

 2012年の韓国における「カー・オブ・ザ・イヤー」にトヨタの「カムリ」が選ばれたのです。

 海外各地で日韓の自動車販売合戦は熾烈です。その様なときに、国を挙げての韓国のビジネス方法は「株式会社コリア」といえるほどです。その韓国が、ライバル日本車を選んだことは、株式会社コリアにとっては、大きなマイナスでしょう。

 しかし、それをやりとげたことは、韓国の自信の表れでもあるし、韓国が文字通り先進国の仲間入りしたことの証でもあるように考えます。

 日本は、上から目線で韓国や新興国を見たりするのではなく、同じ高さの目線で付き合うことが、韓国民の反日感情を氷解させ、融和的な関係に繋げられるのではないかと考えます。

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■■【今日は何の日 経営ヒント】 カレーライスの日 ライスカレーだったかな?

2013-01-22 11:17:00 | 知り得情報

■■【今日は何の日 経営ヒント】 カレーライスの日 ライスカレーだったかな?
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今 日 は 何 の 日  一年365日、毎日が何かの日です。
                 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。
                 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
                 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。
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 今月の【今日は何の日】   【今日は何の日】の今月分を月単位で閲覧できます
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【今日の写真】  
福岡・楽水園

楽水園サイトより

 楽水園は博多駅近くのオフィス街の一画にある博多商人が粋に茶を楽しむ日本庭園です。

                 博多商人にあやかって、私も一服いただきました
。  説明 ←クリック
今日は何の日   1月22日
 カレーライスの日<o:p><o:p></o:p></o:p> 昨日は、本格的なインドカレー伝来の話を記述しました。今日1月22日は「カレーライスの日」です。

                 1982(昭和57)年に、全国学校栄養士協議会が1月22日の給食をカレーのメニューにすることに決め、全国の小中学校で一斉にカレーが給食で出されました。これを記念して、この日が定められました。

■ 中国がGDP世界第二位に<o:p></o:p>

 2010年1月22日に、中国の国内総生産(GDP)の実質成長率が10.3%であり、日本を抜き、世界2位の経済大国になったというニュースが流されました。

                 それと共に、中国の物価高騰や格差の問題をセットにしてマスコミを賑わしました。とりわけ1人あたりのGDPは日本の十分の一であることが強調されたことをご記憶ではないでしょうか。

                 後者の中国が抱える問題点を併記するところに、第二位の座を奪われた悔しさが滲み出てきているようで、感情を含めないで報道するマスコミですが、やはり日本人なのだなと、ホッとするような気がします。

                 GDP第3位への転落を始め、日本の凋落傾向に悲観的になっていない人は少ないでしょう。しかし、マスコミの論調とは裏腹に、外国では、日本の国力が評価されていることはあまり報じられていません。

                 バブルがはじけて、各種の国際統計上で日本の地位低下が報じられ、日本の経営者は自信喪失に落ち込んでいます。しかし、経営コンサルタントの視点で、企業を個別に見るとまだまだ手がつけられていない部分が多く、変革をすべき課題をたくさん抱えています。それはとりもなおさず、日本企業の成長の余地が残っていることと考えます。

                 1968年に、ドイツ(当時の西独)を抜いて世界第二位(当時はGNP)に躍り出ました。その時に欧米のマスコミは、「1人あたりGNPがドイツの散文の一以下の低賃金で、安かろう、悪かろうの製品を輸出して・・・」という報道が多かったことに、日本のこの問題での報道に類似性を感じています。

                 中国が日本を超えることが確定したのは2010年のことですが、中国の民主化・近代化が促進されはじめた頃から、時間の問題と見なされてきました。エコノミストは2025年にはアメリカを抜いて世界第一位になると言っています。

                 また、インドも今後経済発展を遂げて、日本を抜くことは必定でしょう。インドだけではなく、他のBRIC’sや、中には「新・新興国」と言われる国々も日本に肉薄してくるかもしれません。ASEANなど地域経済活動による成長方法もあります。

                 日本は、札束で頬をたたいたり、上から目線で見るのではなく、日本の強みを発揮して、「共に」成長していくことが大切だと考えます。

                 このような状況は、やがてやってくるでしょうから、それに対して努力をしないのはおかしいですが、一方でQOL(Quality Of Life)という言葉もあることを忘れてはいけないと思います。それには、まず政治家と言われている人達が、「政治屋」ではなく真の「政治家」になることではないでしょうか。

■ その他<o:p></o:p>
◇ 黙阿弥忌

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■■【経営情報・セミナー案内】 BOPビジネスの時代がやってくる

2013-01-22 09:28:00 | ◇経営特訓教室

■■【経営情報・セミナー案内】 BOPビジネスの時代がやってくる
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経 営 情 報 ・ セ ミ ナ | 案 内 ◆「BOP/ボリュームゾーンビジネス」バングラデシュへミッションを派遣します

 ジェトロでは、BOP層(Base of the Economic Pyramid)及び購買意欲旺盛なボリュームゾーンの消費者をターゲットにした日本企業のビジネスを促進するため、BOP層・中間層・富裕層向け小売流通市場の視察、BOP層や中間層の生活環境視察、現地企業訪問などを行うミッションをバングラデシュに派遣します。

                [日 時]2月23日(土)~28日(木)
                [場 所]バングラデシュ(ダッカ、タンガイル等)
                [参加費](A)成田空港集合解散:179,770円
                       ※エコノミークラス、燃油サーチャージ・空港諸税を含む
        ビジネスクラス追加代金:+222,000円
                     (B)ダッカ(現地ホテル)集合解散:76,000円

                 http://www.jetro.go.jp/events/mission/20121213641-event

◆北米「サービス産業海外進出支援」ミッションを派遣します

 ジェトロでは、法制度が整備されるなど投資環境が整っていることから、外食・小売業などを中心としたわが国の小規模サービス業の進出が目立つ米国・ロサンゼルス及びカナダ・バンクーバーの商業施設への視察やサービス産業関連企業の訪問、ビジネス交流などを実施する視察団(ミッション)を派遣します。

                [日 時]2月15日(金)~18日(月)
                [場 所]米国・ロサンゼルス、カナダ・バンクーバー
[参加費]142,125円(現地集合・現地解散)
※上記旅行代金には日本~現地の往復航空券費用、現地空港送迎、
                      2月14日(木)の現地での前泊は含まれません。
                [定 員]20名(最少催行人数:5名)
                [申込締切]1月15日(火)(ただし、定員に達した場合、募集期間中であっ
                ても募集を締め切ります。)

                 http://www.jetro.go.jp/events/mission/20121108662-event

◆「中小企業海外進出セミナー」を開催します

 経済産業省では、平成24年度より「グローバル人材育成インターンシップ派遣」事業を通じて、グローバル人材の育成と企業の海外進出・事業拡大支援に取組んでおり、今回、本事業内容の説明と中小企業のグローバル事業展開に関するセミナーを全国10ヶ所で開催します。是非ご参加ください。

                [日程・会場]
                 1月30日(水)赤坂オフィスハイツ(東京都港区)
                 2月 5日(火)T’s横浜パシフィック(横浜市神奈川区)
                 2月 5日(火)SGSリラルーム広島(広島市中区)
                 2月 6日(水)宝第一ビル(名古屋市中区)
                 2月 7日(木)PARM-CITY131(仙台市青葉区)
                 2月 8日(金)大阪AAホール(大阪市中央区)
                 2月12日(火)DC 会館(千葉市中央区) 
                 2月12日(火)リファレンス駅東ビル(福岡市博多区)
                 2月13日(水)新潟駅前カルチャーセンター(新潟市中央区)
                 2月14日(木)札幌市産業振興センター(札幌市白石区)
                [時 間]すべての開催地において1日2回以下の時間帯で開催
                (1)13:00~15:00、(2)16:00~18:00

 https://www.e-toroku.jp/intern1/


  出典: e-中小企業ネットマガジン
■東京:首都圏支部――――■ <会員及び関係者限定>

                 平成24年度下期 首都圏オリエンテーション・賀詞交歓会

                 首都圏支部では、下記内容にて平成24年度下期「首都圏オリエンテーション」を開催致します。

                 オリエンテーションは、本年度より会員にとって受講すべき講習の一つに取り上げられました。入会してまだ一度もオリエンテーションに参加していない会員の方は、是非とも参加して下さい。

                 また、オリエンテーション終了後、首都圏支部恒例の賀詞交歓会を開催致しますので、奮って参加して下さる様お願いします。

■第一部 入会オリエンテーション 13:30~15:10
                 会  場:白王ビル 3階 会議室
                 参加資格:新会員 及び オリエンテーション未受講者
                      既受講者で顧客獲得及び協会活用方法を知りたい方
                 受 講 料:無 料
                 
                1.今井理事長ご挨拶
                2.谷澤理事・首都圏支部長ご挨拶
                3.協会の歴史・活動理念・昇格制度について
4.首都圏支部の活動について
5.質疑応答


■第二部 講演会 15:30~17:00
                 会  場:白王ビル 3階 会議室
                 参加資格:入会希望者、会員 及び 会員の紹介者
                 受 講 料:無 料

インターネット新時代!商売繁盛への提言

                 3年後には世界37億人が利用するスマートフォンの到来で、消費者の購買行動(ネット市場)が劇的に変化しようとしています。既存の市場は縮小し昔のような時代は来ないのです。
                 環境変化に対応するための新たな発想と新時代のIT活用法を紹介いたします。

                講師:小沢広文 氏(株式会社アイティーフィット 代表取締役)

                 モバイル通信事業向けシステム構築のコンサルティング経験20年以上。自社におけるインターネット利用経験をもとに、スマホやfacebook、Web活用による商売繁盛の仕掛けを分かり易く紹介します。

                講師:石井和人 氏(株式会社アイ・ケイ・シー 代表取締役)

                 IT利活用と経営管理のコンサルタント。「現場情報の見える化」にスマートフォンを活用し、一方、ネットで発信されるお客様の生の声を積極的に取り込んで、自社の強みを顧客満足度の向上に活かす手法を紹介します。


■第三部 賀詞交歓会 17:30~19:30

                 会  場:萬福飯店(白王ビルより徒歩3分)
                 参加資格:入会希望者、会員 及び 会員の紹介者
                 会  費:3,500円(当日賀詞交歓会会場にて徴収致します)


■日 時:平成25年1月26日(土) 13:30~19:30

■締切り:平成25年1月19日(土)

■問合せ:日本経営士協会 事務局
>> http://www.jmca.or.jp/toiawase/

                ●詳細情報・受講申込み
>> http://info.jmca.or.jp/seminar/301/detail/20130126.htm
 
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■■【日刊経営マガジン】 技術者とロジカル・シンキング 今日の出来事、独善解説

2013-01-22 07:08:08 | 知り得情報

■■【日刊経営マガジン】 技術者とロジカル・シンキング 今日の出来事、独善解説
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今 日 の 出 来 事

【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。

1月21日(月)
日銀:金融政策決定会合(22日まで)
民間:経団連「2013年版経営労働政策委員会報告」記者会見、12月と2012年の主要コンビニエンスストア売上高
アメリカ: オバマ大統領二期目就任式、キング牧師誕生日
ユーロ圏:財務相会合


22日(火)
                内閣府: 11月の景気動向指数改定値
                日銀:金融政策決定会合・展望リポート中間評価発表・白川日銀総裁が記者会見
                民間: 12月粗鋼生産量・民生用電子機器の国内出荷実績、12月と12年の全国スーパー売上高
アメリカ:12月中古住宅販売件数
                欧州連合(EU)財務相理事会
ドイツ:1月のZEW独景気予測指数
今 日 の 独 善 解 説
【経営コンサルタントの独り言】 
                 独断と偏見で、その日のニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。
【今月の経営コンサルタントの独善解説】 ←クリック

◇ 2013年 1月上旬の世界動向を時系列で見る 経営コンサルタントの独善解説 ←クリック
◇ 2012年12月下旬の世界動向を時系列で見る 経営コンサルタントの独善解説 ←クリック
◇ 2012年12月中旬の世界動向を時系列で見る 経営コンサルタントの独善解説 ←クリック
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◇ 2012年10月上旬の世界動向を時系列で見る 経営コンサルタントの独善解説 ←クリック
◇ 2012年 9月後半の世界動向を時系列で見る 経営コンサルタントの独善解説 ←クリック
◆ 技術者とロジカル・シンキング 2013/01/22

 経営コンサルタントという仕事柄、データを整理したり、それを基に戦略・戦術を練ったり、コンサルティングをどのように進めたりしたら良いのか、ロジカル・シンキングを利用する機会が多いのです。

                 私自身が、製造業との関わり合いが多い中で経営コンサルタントを35年もやってきました。パソコン業界との関わり合いもあり、ICT業界での仕事もかなりの比率で承ってきました。(時期により比率は異なる)

                 もう、十数年も前になりますが、ある企業からロジカル・シンキングの研修をやって欲しいという依頼が飛び込んできました。当時はまだロジカル・シンキングという言葉がキチンと定着していない時期でした。経営コンサルタント向けにそれよりも5~6年ほど先行して、論理思考によるコンサルティングというテーマで研修をしていましたので、それらを基にロジカル・シンキングの体系化を図りました。書籍も出版されておらず、全て手探りの中での体系化です。

                 コンサルタント向けには、実践面で利用できることが重要ですが、講演や研修となると体系化されていなければ、それを主催する側が認めてくれません。

                 私は、論理学を始め、関連する学問の書籍を読みあさり始め、第一回の研修を行いました。対象は、大企業のトップでしたが、結果は散々でした。要は、ロジカル・シンキングというよりは論理思考の理論体系を、論理学や演繹・帰納法を中心にまとめただけの、木に竹を接いだ感じのロジカル・シンキングだったのです。

                 結果は不評であったにもかかわらず、トップ層が学び終わりますと、そのすぐ下の階層を対象とした研修も引き受けることになりました。

                 「実践に使えるロジカル・シンキング」という観点で、それまでの論理学などのアカデミックな部分を極力削ぎ落とし、経営コンサルタント向けに実施してきた手法を織り込むようにしてきました。それが結果的には喜ばれたようです。

                 ロジカル・シンキングというのは、論理学などのような学問とは生い立ちが異なりますので、「論理思考とは、演繹法と帰納法がすべてである」「論理思考は、階層思考が基本である」という今で言えば「古典的ロジカル・シンキング」からの脱却を図りました。

                 パソコンが普及しだし、Excelのピボットテーブルやグラフ機能の前進の機能が使われるようになってきました。マーケティングも定着し、コンサルティングで培ってきたデータ整理と分析のノウハウを統合的に加味して、今日のロジカル・シンキングに通じる基本を、研修で提供するようにし始めました。

                 すなわち、理論よりは実践に直結することの大切さを基本とし、ロジカル・シンキング的な発想基本とツールの組み合わせという、これまでにないロジカル・シンキング体系の誕生です。ツールというのは、ロジカル・シンキング独特のものではなく、これまでも使ってきたり、見たり聞いたりしてきたものです。それを今までと同じように利用するのでは、何ら変化は生まれません。すなわち、ロジカル・シンキングに必要な発想基本を加味して利用することが大切なのです。

                 すなわち、データをマトリックスやマーケティングの3C、4Pとかアンゾフの市場戦略とか、ツールを漠然と紹介し、利用するというやり方に、ロジカル・シンキング的な発想基本を触媒にして、実務に使いながら、ロジカル・シンキング的発想法を体得するという方向が研修のポイントとして固まってきたのです。

                 すなわち、ロジカル・シンキングは、データや情報の整理だけではなく、整理した内容を分析し、戦略を立案・意思決定し、それを実務的なアクションプランに落とし込み、進捗管理を行うという、ロジカル・シンキングの活用範囲を拡大することができたのです。

                 はじめは試行錯誤の連続でした。とりわけ経営戦略とか、営業・マーケティングの分野向けのロジカル・シンキングは、昨今利用している体系の原型がほぼ出来上がってきたのです。

                 ところが、技術者向けのロジカル・シンキング研修は今ひとつ自分でも納得がいかなかったのです。

                 技術者は、自然科学には通じていますので、基本的な部分で古典的なロジカル・シンキングに通じる演繹・帰納法的な発想に固執しすぎるのです。それに対して、社会科学では、「1+1=2」というのような明快な答えを出せないことが一般的です。

                 技術者の中には、自然科学的な発想に固執するがために、演繹法や帰納法では説明がつかない部分を容認できない人がいるのです。

                 技術者向けのロジカル・シンキング教材の中で「命題の本質を認識し、本質的な切り口で設定する」というような表現を使いました。命題の本質を認識すると言うことはどういうことなのか、この教材の中には自然科学的な説明がなく、抽象的で、解りづらいというのです。

                 「A=B」で「B=C」なら「C=A」であるというように、答えがキチンと出ないと納得がいかないのが自然科学的な発想です。

                 それに対して、私は実務や研修では、答えを言わず、失敗させる、考えさせる、矛盾に取り組ませるということを基本にしています。すなわち、答えは知識や経験をベースに、ひらめきから得ることが重要であると考えているのです。

                 ロジカル・シンキングとひらめきは、技術者には「非論理的」であって、その両者が結びつかないのです。

                 日本人で最初にノーベル賞を受賞した、湯川秀樹博士は、寝ているときに中間子理論を思いついたと言われています。すなわち、基となる知識や経験があるから、ひらめいたのです。

                 演繹法や帰納法では、事実が基本になる発想法ですから、それに固執しすぎますと、そこから脱線した発想が生まれがたいのです。事実や目の前の現象を、いろいろな角度から観ることによって、そこに新しい発見が生まれることに気がつきませんと、ひらめきという言葉を納得できないのです。

                 「新規なこととか重要なことは、目に見えない」ということを私は、若手の経営コンサルタントや研修受講者、クライアント・顧問先の人達にしばしばお話します。それを感じ取れる能力が必要ともいいます。

                 経営戦略上で「差異化(差別化)」ということは、昨今では非常に重要な戦略の一つです。従来の、演繹法や帰納法に固執しすぎますと、このようなひらめきから生まれる効果的な差異化(差別化)的発想は生まれないのです。イノベーションは、不可能に近いのです。

                 技術者のロジカル・シンキング研修では、先ず始めに「自然科学と社会科学の違い」を考えさせます。ロジカル・シンキングの研修で、いきなりこのような課題が投げかけられますと、非常なインパクトとして体験してもらえるようです。

                 前述の教材作りでも、最初に一般的な教材のイントロとは異なることをトップに持ってきたら、案の定、担当者は気に入りませんでした。すなわち、教材とは、○○のようなイントロから始まるのだという先入観があり、それからはずれますので、私の試みは却下されてしまいました。

                 自分の経験や知識に固執しすぎますと、色眼鏡をかけて目前のことを見るために、それが異なった形で見えていることに気がつかないのです。

                 「ゼロベース思考」をしましょうといいますと、知識や経験があるのになぜゼロから発想を始めなければならないのか、第一ゼロから発想を始めるなんてことは人間にはできっこない。

                 「ゼロ」という言葉に執着していますから、このような発想になってしまいます。そこで、この教材作りの途中から「ゼロベース思考」という言葉を止めて「リセット思考」という言葉に切り替えるようにしました。

                 「技術者こそ、マーケティングが重要です」ということも強調するようにしています。「プロダクトアウト」ではなく「マーケットイン」ということを理解してもらうようにしています。それによりロジカル・シンキングでは、今まで技術者には馴染みのなかったフレームワークがあるということと、マーケティングが自分の業務に必要なのだということも発見してもらうようにしています。

                 それとともに、なぜロジカル・シンキングを学ぶのか、その背景をキチンと理解してもらうことも重要と考えています。

                 技術者に限ったことではないのですが、「自社の常識は他社の非常識」ということが言われます。すなわち、業界の動向とか時代背景というようなことは、解っていて当たり前、と講師が考えていると大きな間違いを犯します。時代背景とロジカル・シンキングとがどのような位置づけにあるのか、今ロジカル・シンキングを学ばなければいけないということを再認識することが重要なのです。解っていることでも、それを再認識することにより、それがモチベーションに繋がることがあるのです。しかし、リセット思考ができない人には、教材の中で、改めてそのような当たり前のことをいう必然性はないと考え、反論してくるのです。

                 技術者の研修で、最も強調することは「自分は技術者だし、論理的な思考はできる」という思い込みをリセット思考すべきと言うことです。ところが、これが最も理解されないことでもあるのです。

                 「あの人の言うことは、非論理的で解りづらい」

                 しばしば聞く言葉です。しかし、それは相手の言いたいことを理解する力が自分にないからかもしれません。それを言っている人は、考える機会を提供しようとしているのかもしれません。

                 人間、謙虚さを持ち合わせませんと、自分が成長する機会を損失していることにも気がつかないのです。


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2013-01-22 03:38:34 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言

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