経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】5ー04 拈華微笑 以心伝心から見える化の時代へ ~ 言葉を使わず心から心へ伝える ~

2025-01-18 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】5ー04 拈華微笑    以心伝心から見える化の時代へ ~ 言葉を使わず心から心へ伝える ~   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

第5章 表現上手で説得力を向上
 世の中には、作家でなくても美しい文章を書いて、読者を魅了できる人がいます。アナウンサーでなくても、話し上手な人もいます。プロのナレーターでありませんのに、聞いているだけでほれぼれするような声や話方の人もいます。パワーポイントを使って、難しいことをわかりやすく説明してくれる人もいます。
 「話し上手は、聞き上手」という言葉を良く聞きます。「一を聞いて十を知る」という理解力の高い人もたくさんいらっしゃいます。一方、相手の言うことを充分に理解できなかったり、誤解したり、時には曲解したりして人間関係をこじらせてしまう人もいます。
 情報提供側として、上手な文章を書いたり、話したり、パワーポイントなどの作図技術など表現力を豊にしたいと願う一方、それとは別の立場で聴取する側におかれたときに、傾聴力をフルに活用し、相手の言いたいことを正確に聞き取れることは、私たちの日常に不可欠です。コミュニケーション上達法を四字熟語から感じ取りましょう。
 5ー04 拈華微笑    以心伝心から見える化の時代へ
      ~ 言葉を使わず心から心へ伝える ~


「以心伝心(いしんでんしん)」という四字熟語もしばしば耳にしてきましたが、近年は、以前ほどではないような気がします。それどころか、以前は日本人の特質的に良い意味で使われていましたが、昨今では「以心伝心」ができなくなってきたことへの憂いの言葉のように使われます。古い人間にとっては、日本人の良さが消え去るようで寂しい思いをします。
「以心伝心」を訓読みしますと「心を以(もっ)て、心に伝う」となります。「以て」は「手段・方法・材料などを示し、”…によって””…で”(広辞苑第六版)」という意味ですので「以心」は「心を使って」という意味になります。「伝心」は「心を伝える」という意味ですから、「以心伝心」というのは、「心を使って、心を伝える」という意味です。すなわち、「文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合う(新明解四字熟語辞典)」こととなります。
 出典は「禅源諸詮集都序」に出てきますので、禅宗の語で、「言葉や文字で表されない仏法の神髄を、師から弟子の心に伝える」ことを意味します。
 類義語として「拈華微笑(ねんげみしょう)」があります。「拈」は訓読みで「ひねる」、すなわち、「捻(ひね)る」と同意です。「拈華」とは「華を拈る」で「微笑」は、通常私たちは「びしょう」と読み、「ほほえむ」という意味です。
 釈迦が説法をした折に、黙って花を拈って示したところ、迦葉(かしょう)という釈尊十大弟子の一人だけが、その意味を理解してにっこり笑ったという故事から「以心伝心」と同様な意味で「拈華微笑」が用いられます。(四字熟語辞典)因みに、この故事からも解りますが、迦葉は、釈尊の入滅後には教団の統率者となりました。
 同じような意味で、「教外別伝(きょうげべつでん)」や「 不立文字(ふりゅうもんじ)」という四字熟語があります。前者「教外別伝」は、同じような意味ですが、禅宗の教えから「悟りは言葉や文字で伝えられるものではなく、直接心から心へと伝えるもの(新明解四字熟語辞典)」という意味です。類語の「不立文字」もやはり仏典にあり、悟りというものは文字では表せないということから「悟りは修行を積んで、心から心へ伝えるもの」となります。
 日本人は、口に出さなくても自分の気持ちは相手に伝わると思い込んでいたため、アメリカ人を始め多くの外国人のように I love you. ということを言わない時代が続いて来ています。ところが近年、日本人も拈華微笑が通じる人が少なくなって来ています。そのうちに、アメリカ人と同様に、一日に一回以上I love you.と言わないと離婚理由として正式に認められるようになるかもしれません。
 有能な人は、相手が何を考えているのか、読心術とまで行かなくても、ある程度雰囲気を読んで、それを別の方法で確認して、すなわちウラを取ってから実務に応用すると言われています。拈華微笑は私たちにとって必要な能力なのかもしれません。
 では、その能力をどのようにして修得したらよいのでしょうか?
 一つには、その様な経験の場数を踏むことだと思います。しかし、その様な場に遭遇することはそれほど多くはないでしょう。とりわけ「ノウハウ」と言われるような目に見えないことを伝えたり、習得したりすると言うことは大変困難なことです。コンサルタントを対象としたある研修会では、経営コンサルタント歴の永く豊富な講師は「教えてもらうのではなく、感じ取る」という知識修得よりは拈華微笑を大切にしています。
 日本人は、「腹芸」などと言われるように、また「以心伝心」の類語が複数ありますように、「言わなくてもわかってくれるはず」「簡単な説明だけだったが、伝わっているはず」と考えがちです。
 昨今では、拈華微笑ができない人が多くなっているために、思わぬトラブルに巻き込まれたり、想定外のことが発生したりすることもあります。ある企業でのことです。先輩が、後輩に「どう、昼飯でも一緒に」と声をかけました。後輩は「結構です」と答えたそうです。
 昼休みになって、先輩は玄関のところで、後輩の来るのを待っていたのですが、いつまで経っても後輩は来ません。それもそのはずです。先輩は「結構です」という後輩の言葉を「結構なお誘いをありがとうございます」と”同意”と解釈しました。ところが、後輩は、先輩と昼飯を食べるなんて、固苦しいですので、「ノー」の意味で「結構です」と答えたのです。
 このようなことがありますと、先輩としては、後輩達の言葉の使い方が難しく感じ、何ごとにおいても「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」になってしまいます。「疑心」すなわち疑う心があると「暗鬼」すなわち「くらがりの鬼」を呼んでしまうのです。すなわち、「疑心暗鬼」というのは「実際にはいないのにその姿が見えるような気のする鬼。不安・妄想から起こる恐れ(広辞苑第六版)」という意味から「心に疑いを抱いてますと、何でもないことでも恐ろしいものに見えたり、些細なことに不安を覚えたりする」ことに繋がるのです。「以心伝心」がなかなかできない時代になってしまいましたので、言うべきことをキチンと表現しないと「疑心暗鬼」に繋がってしまいかねませんね。
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◆【きょうのおすすめ】 経営コンサルタント独立起業 5つの要諦 これだけはおさえておこう

2025-01-18 10:03:00 | 【話材】 きょうのおすすめ

◆【きょうのおすすめ】 経営コンサルタント独立起業 5つの要諦 これだけはおさえておこう

 ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。

 経営コンサルタント独立起業 5つの要諦

 

 仕事柄、経営士・コンサルタントへの独立起業の相談をしばしば受けます。

 最近は、検索サイトで「経営コンサルタント」をキーワードとして検索して、「経営士・コンサルタントへの道」のページから相談に来られる方が多くなりました。

 経営士・コンサルタントとして、いきなり独立するのではなく、手順を踏んでから独立起業されることをお薦めしています。

 その手順を「5つの要諦」としてまとめてみました。

 

  1. 自分自身を見つめ直す

  2. 必要な知識・能力を身につける

  3. 事業ドメインの明確化と差異化

  4. 独立起業の必要資金の準備と予算

  5. 事業計画書で自分の考えをまとめる

 

 詳細←クリック

 

 

 


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■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 1月17日 ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-02 なぜ外部のプロが必要なのか ◇ナレーションつき映像「水戸偕楽園」

2025-01-18 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  ■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 1月17日 ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-02 なぜ外部のプロが必要なのか ◇ナレーションつき映像「水戸偕楽園」 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

1月17日

 SNSでのやりとりにしろ、メールのやりとりにしろ、ビジネス界では返信がつきものです。
 人によっては、受信するとすぐに返信するでしょうし、一方で、毎日受信確認をしない人も多数います。ビジネスの世界では、3時間以内の返信でも遅いと感じる人が約4割もいるそうです。
 まさに「“光”速時代」ですね。

 IMF(国際通貨基金)の発表によりますと、2025年の世界経済成長率を3・3%、日本の成長率は、据え置きの1・1%と発表しました。前年予測から0・1ポイント上方修正したことになります。
 安定した経済成長を維持しますが、米国のインフレ再燃を懸念しています。

 コンサルタントを目指す人達の集まりで【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

■第4部 【あたりまえ経営のすすめ 経営支援編編】 コンサルタントを知る 1章 外部ブレインを使いこなせなくて経営者・管理職といえるか

 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、いろいろな事を体験し、コンサルティング現場で活かしてきました。
 士業・コンサルタントは、経営者・管理職に対して、いろいろな局面からの支援をしていくべきです。そのためには、経営者・管理職の立場も理解をしていなければなりません。
 経営者・管理職向けの情報に対して、「俺は、コンサルタントだ。経営者・管理職向けの情報など必要がない」という姿勢でよいのでしょうか。「裏を返せばコンサルティングに通じる」という発想を士業・コンサルタントがしますと、視野が広がると考えています。
 士業・コンサルタントも経営者・管理職も、フレキシビリティを持った発想が必要なのですね。
 このような視点で、第4部をお届けします。

 1章は、コンサルタントとは何をしてくれる職業なのかという視点で、士業・コンサルタントの本質を経営者・管理職に知っていただきたいと思います。

 裏を返しますと、それを理解でき、行動に移せる士業・コンサルタントがホンモノのプロといえるのではないでしょうか。

■ 第4部1章 2 なぜ外部のプロが必要なのか

 経営コンサルタントという職業があることは知っていますが、果たして経営コンサルタントというのは何をしてくれる人なのでしょうか?

 ここでは、これまでに経営コンサルタントを利用したことがない経営者・管理職向けにわかりやすく解説いたしました。

 一方で、すでに経営コンサルタントを利用しているがなかなか成果が上がらない経営者・管理職もいると思います。その様な人達の多くが経営コンサルタントの利用方法を間違えているからです。

 ここでは失敗しない経営コンサルタントの利用方法について考えてみましょう。


 まず、そのまえに、なぜ経営コンサルタントなど、経営の専門家と言われます外部のプロの力が必要なのか、再度整理してみましょう。

 グローバル化の時代とかスピード経営などと言われて久しくなりますが、この間の大きな変化は顧客ニーズの多様化とそれに対応できる経営の高度化の必要性に顕著に表れてきています。

 経営者のカリスマ性が叫ばれたこともありますが、経営の高度化に伴い経営の舵取りはますます難しくなってきています。

 経営者が描いている夢の実現には、一層高度な経営技術が求められてきて、スーパーマン的な一人の経営者だけでは持続的な企業作り(ゴーイングコンサーン)は、一部の例外を除くと不可能と言っても過言ではありません。

 一方で、バブルがはじけ、リーマンショック、コロナウィルス禍などを経験して以来、日本の経営者は、成果主義とか○○経営とかという最新の経営技術を取り入れようと一所懸命に努力をしてきました。

 ところが、その努力に反して、思わしい結果を得ることができず、日本全体の相対的な国力低下からグローバル市場での競争力低下などに繋がっています。多くの経営管理が、自信を喪失してしまっていて、日本そのものが萎縮傾向にあります。

 その様な中でも、元気な会社もあります。

 元気な会社に共通しているのは、目的達成のためのビジョンや理念が明確で、その達成のための計画とアクションプランがあり、それを使いながらノウハウの蓄積をし、そのノウハウを使ってさらに上を目指せる体質や風土といったものが定着しています。

 これを「持続できる仕組み」とか「温かい管理設備」といいます。

 企業が変革を行おうことを考えて、いろいろな書物を読んだり講演会などで話を聴いたりして、見よう見まねでやっても持続できなかったり、うまくいかなかったりします。

 見よう見まねで導入した仕組み・設備は、形だけの導入、すなわち「ハードウェア的導入」といえ、その運用である「ソフトウェア」が伴っていないからです。

 すなわち、仕組みや設備の導入は、知識ではなく利用・活用ノウハウが求められるのです。

 それを内部の社員だけで行おうとしますと、ノウハウが欠如しているだけではなく、企業にはびこっている企業風土や人間関係のしがらみという呪文に縛られてうまく機能しないのです。

 若手の社員が変革の良い提案をしたとします。経営者もそれは良い考えとその提案を受け入れようとして、その社員を含めたプロジェクト・チームを作り、いざ変革を始めてみました。

 ところが、提案した若手のやり方がその企業にとっては斬新すぎて、その会社ではやったことがないことから「前例がないから」とプロジェクト・リーダーに受け入れられないかもしれません。

 別の提案をしますと、「それは製造部門では受け入れられない」「○○常務の管轄ですので、われわれが口を挟むべきではない」などとまたしても人間的なしがらみが障壁となってしまいます。

 これではいけないとワンマン経営者が号令をかけても、社員のところまでその真意が伝わらず、社員が動かず、管理職は上と下との間に挟まれて身動きができません。

 このようなことがあってはならないのですが、経営コンサルタントなど外部の人間の言うことには意外と耳を貸すのです。

 いろいろな業界のいろいろな局面で鍛えられ、第三者的な中立的な意見を述べることが、経営コンサルタントの存在意義なのです。

 経営コンサルタントは、企業が持つ経営資源の有効活用を、企業の人達とともに進め、業績という結果に結びつけ、企業の持続的成長につなげます。

 

<続く>

 

■【あたりまえ経営のすすめ】 バックナンバー

 あたり前の重要性を知る ←クリック

■【今日のおすすめ】

 【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】 水戸偕楽園と好文亭庭園 梅林で知られる日本三名園のひとつ

 【カシャリ!ひとり旅】で撮影した写真は、撮影した本人は満足していていも、他人が撮影した写真は、感動する場合もありますが、退屈だと思う人が多いのではないでしょうか。
 それを考えますと、多少でも時間つぶしになるようにと映像化を数年前から始めています。ナレーションを入れることで、少しでも参考になったり、話材として利用できたりするように努力をしています。
 素人映像ですが、よろしければご覧下さい。私としては大変に嬉しいです。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  ■【今日は何の日】 1月18日 初観音 振袖火事の日、明暦の大火

  ■【きょうの人】 0118 ■ 牧野富太郎 「植物学の父」■白隠慧鶴 臨済宗中興の祖 ■覚鑁 (興教大師) 真言宗中興の祖、新義真言宗の始祖 ■勢観房源智 鎌倉時代前期の浄土宗の僧

■【知り得情報】

 政府や自治体も、経営環境に応じて中小企業対策をしています。その情報が中小企業に伝わっていないことが多いです。その弊害除去に、重複することもありますが、お届けしています。

◇《金融》「早期経営改善計画策定支援」を活用した民間金融機関による経営改善支援の更なる促進
 「早期経営改善計画策定支援」事業について、一定の条件のもと民間金融機関による支援を補助対象としておりましたが、当該取扱期間を3年間延長するとともに、一部条件の見直しを行います。(令和6年12月3日)
 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/saisei/2024/241203saisei.html

  出典:e-中小企業庁ネットマガジン

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【最新号】
  連載小説】竹根好助の経営コンサルタント起業7章 誘惑と模索 1 五年ぶりの東京の街

【これまでお話】 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 土用というのは夏だけの話ではないのですね 117

 冬土用というのがあるのをご存知でしたか。

 土用というとウナギを連想しますが、それは夏土用と言われます。

 冬土用は、春が近い時期でもあり、立春を待つ気持ちになる期間です。

 二十四節気に「四立」というのがあります。

「国立」と読み間違えないで下さい。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

  >> もっと見る

■バックナンバー   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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【きょうの人】 0118 ■ 牧野富太郎 「植物学の父」■白隠慧鶴 臨済宗中興の祖 ■覚鑁 (興教大師) 真言宗中興の祖、新義真言宗の始祖 ■勢観房源智 鎌倉時代前期の浄土宗の僧

2025-01-18 06:33:00 | 【話材】 きょうの人01月

 

  【きょうの人】 0118 ■ 牧野富太郎 「植物学の父」■白隠慧鶴 臨済宗中興の祖 ■覚鑁 (興教大師) 真言宗中興の祖、新義真言宗の始祖 ■勢観房源智 鎌倉時代前期の浄土宗の僧

 

 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。

 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。

 

■ 牧野富太郎 「植物学の父」と呼ばれた植物分類学者
 まきの とみたろう
 1862年5月22日(文久2年4月24日)-1957年(昭和32年)1月18日)
 日本の植物学者。高知県高岡郡佐川町出身。位階は従三位。

 「日本の植物学の父」といわれ、多数の新種を発見し命名も行った近代植物分類学の権威です。その研究成果は50万点もの標本や観察記録、そして『牧野日本植物図鑑』に代表される多数の著作として残っています。
 小学校中退でありながら理学博士の学位も得て、生まれた日は「植物学の日」に制定されています。
 94歳で亡くなる直前まで、日本全国をまわって膨大な数の植物標本を作製しました。個人的に所蔵していた分だけでも40万枚に及び、命名植物は1,500種類を数えます。野生植物だけでなく、野菜や花卉なども含まれ、身近にある植物すべてが研究対象となっていたことが、日本植物学の父と言われる所以です。
 NHK朝の連続小説でも取り上げられました。多くの学生を指導し、後進の植物学者を育成し、学生たちに自然の美しさや尊さを伝えることにも注力しました。

【chatGPT】
 牧野富太郎は、日本の植物学者であり、日本の植物相の研究に多大な貢献をしたことで知られています。彼は、明治時代から昭和時代初期にかけて活躍し、日本の植物学の発展に大きな影響を与えました。
 牧野は、自然史博物館の助手としてキク科の研究を始め、その後、東京帝国大学の植物学教室で研究を続けました。彼は、日本の植物を収集し、分類し、記載することに生涯を捧げ、日本の植物相に関する多くの重要な研究成果を生み出しました。
 牧野が最も知られているのは、彼が編纂した「新分類 牧野日本植物図鑑」であり、これは日本の植物の総合的な図鑑として広く利用されています。彼はまた、日本各地の植物相の調査を行い、地域ごとに植物の生態や分布を記載した書籍を出版しました。
 牧野はまた、多くの学生を指導し、後進の植物学者を育成しました。彼は、学生たちに自然の美しさや尊さを伝えることにも力を注ぎました。
 牧野は、植物の世界に対する深い愛情を持ち、植物が持つ生命力や美しさについて熱心に研究しました。彼は、植物の生態や分布についての知識を広めることに尽力し、日本の自然環境保全にも貢献しました。
 牧野は、日本の植物学界において、偉大な功績を残した人物の一人であり、彼の研究や業績は、今日に至るまで大きな影響力を持ち続けています。
 

■ 白隠慧鶴 臨済宗中興の祖


 はくいん えかく
 1686年1月19日(貞享2年12月25日)-1769年1月18日(明和5年12月11日)
 諡は神機独妙禅師、正宗国師


 白隠は、臨済宗中興の祖といわれる江戸時代中期の禅僧です。

 駿河国原宿(現・静岡県沼津市原)にあった長沢家の三男として生まれ、15歳で出家して諸国を行脚して修行を重ねました。

 禅修行のやり過ぎで禅病となりましたが、白幽子という仙人より「内観の秘法」を授かって回復したといわれています。

 42歳の時に、コオロギの声を聴いて仏法の悟りを完成しました。この経験から禅を行うと起こる禅病を治す治療法を考案し、多くの若い修行僧を救ったそうです。

 他の宗門を兼ねて修道すべきではないと戒めています。これは他の宗門を排除するためではなく、それぞれの宗門を修めることがそれぞれに成道することに繋がると捉えているからです。

 

■ 勢観房源智 鎌倉時代前期の浄土宗の僧


 せいかんぼうげんち
 寿永2年(1183年)- 暦仁元年12月12日(1239年1月18日)


 鎌倉時代前期の浄土宗の僧で、号は勢観房、妙法院法印です。紫野門徒の祖でもあり、賀茂(かもの)上人とも呼ばれています。

 建久6年(1195年)、源智13歳、法然63歳のときに、法然の室に入りました。

 源智は、法然自筆の「一枚起請文」を生涯、首に懸け秘蔵していたと言われています。源智に帰依した河合(ただす)の法眼の所望に応じ、それを授与し、それによって「一枚起請文」として世間に流布することになりました。

 法然から、円頓戒の道具、本尊(南禅寺畔の西福寺)、現知恩院の地である大谷の坊舎、聖教などを譲られました。

 法然没後に生じた、天台宗の延暦寺衆徒が法然教団を弾圧した嘉禄の法難のために、大谷の坊舎は、法然の廟所を含めて荒廃してしまいました。京都における法然教団の維持に努めました。

 文暦元年(1234年)、奏聞を遂げ、四条天皇から仏殿に「大谷寺」、廟額に「知恩教院」、総門に「華頂山」の勅額を賜り、大谷の坊舎を「知恩院」として再興しました。

 建治2年(1276年)、鎮西義の弁長の弟子である良忠(浄土宗三祖)が、鎌倉から京にやってきます。その時の講義で、相違するところが全くなく符合しましたので、以後源智の門流は別流を立てずに、鎮西義に合流しました。

 このような控えめな人ですが、知恩院の再興、後述の玉桂寺阿弥陀如来像造立への結縁活動など、法然没後の法然教団の維持に多大な貢献をしています。

 

■ 覚鑁 (興教大師) 真言宗中興の祖、新義真言宗の始祖

 

 かくばん/こうぎょうだいし
 嘉保2年6月17日(1095年7月21日)- 康治2年12月12日(1144年1月18日)


 平安時代後期の真言宗の僧で、真言宗中興の祖であり、新義真言宗の始祖でもあります。

 諡号を興教大師(こうぎょうだいし)といいます。

 肥前国藤津庄(現:佐賀県鹿島市納富分 新義真言宗大本山誕生院)に生まれました。父は伊佐平治兼元、母は橘氏の娘で、幼名は、弥千歳といいました。

 平安時代後期の朝野に勃興していた法然らの念仏・浄土思想を、真言教学において、いかに捉えるかを理論化した「密厳浄土」思想を唱え、「密教的浄土教」を大成しました。

 即ち、西方浄土教主阿弥陀如来とは、真言教主大日如来という普門総徳の尊(全ての仏徳を備えた仏)から派生した、別徳の尊であるとしています。

 空思想を表した『月輪観(がちりんかん)』の編者として知られています。また、日本に五輪塔が普及する切っ掛けとなった『五輪九字明秘密釈』の著者でもあります。

 

◆ 【きょうの人】 バックナンバー

 歴史上で活躍したり、仏教など宗教関係の人であったり、ジャンルはいろいろですが、彼等から、学ぶところが多々ありますので、それをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b57a13cf0fc1c961c4f6eb02c2b84c9f

◆ 【今日は何の日】は、毎日発信しています。

 一年365日、毎日が何かの日です。 季節を表す日もあります。 地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。 誰かの誕生日かも知れません。 歴史上の出来事もあります。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b980872ee9528cb93272bed4dbeb5281

◆ 【経営コンサルタントのひとり言】

 経営コンサルタントのプロや準備中の人だけではなく、経営者・管理職などにも読んでいただける二兎を追うコンテンツで毎日つぶやいています。 

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a0db9e97e26ce845dec545bcc5fabd4e

【 注 】

 【きょうの人】は、【Wikipedia】・当該関連サイトを参照・引用して作成しています。


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■【今日は何の日】 1月18日 初観音 振袖火事の日、明暦の大火

2025-01-18 00:03:00 | 【今日は何の日01月

 

  【今日は何の日】 1月18日 初観音 振袖火事の日、明暦の大火

 

 

 一年365日、毎日が何かの日です。

 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

 

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

 初観音

 毎月18日は観音菩薩の縁日で、正月の18日、一年の最初の縁日を「初観音」と呼びます。17日~23日までの7日間が参詣日となっています。

 観音様は観世音菩薩の尊称でよばれ、「菩薩」の名前を唱えるだけで、ありとあらゆる苦難や災難から救われた上で極楽浄土へ行けるといわれています。

 

 振袖火事の日、明暦の大火

 1657(明暦3)年1月18日に、火事の多い江戸ですが、そのなかでも「明暦の大火」は有名な火事として知られています。江戸城の天守閣を含む市街のほとんどを焼失し、死者が10万人にも達したと記録されています。

【Wikipedia】

明暦の火災による被害は延焼面積・死者共に江戸時代最大で、江戸の三大火の筆頭としても挙げられる。外堀以内のほぼ全域、天守閣を含む江戸城や多数の大名屋敷、市街地の大半を焼失した。死者は諸説あるが3万から10万人と記録されている。江戸城天守はこれ以後、再建されなかった。

 なぜ、明暦の大火は「振袖火事」と呼ばれるのでしょう。

 江戸でのことです。17才になる町家の娘が、偶然遇った美少年に一目惚れをしてしまいました。

 当然のことながら、寝ても覚めてもその男のことが頭から離れません。

 その男が来ていた着物と同じ柄で振り袖を作ってもらいました。

 しかし、はかなくも恋の病から命の炎までも失ってしまったのです。

 哀れに思った両親は、その着物を着せて柩に収めました。

 なんと、その男は、東京文京区にある本妙寺の寺男で、その男は、その着物を古着屋に売り飛ばしたのです。

 その着物は、何も知らない別の17才の娘の手に渡りました。はじめの娘のたたりなのか、その娘が袖を通した瞬間に死んでしまったのです。

 柩にその着物が掛けられ、同じ寺に持ち込まれたのですが、その寺男は、また古着屋に売って、小銭を稼ぎました。それがまた別の17才の娘の手に渡り、同じように直ぐに死んでしまったのです。

 柩に同じ着物が掛けられて運び込まれたのを見て、さすがに寺男は心配になり、住職に相談したのです。

 住職は、読経しながら振袖を火に投ずると、一陣の風が吹き、火が付いた着物が空遠く舞い上がりました。

 それが本堂の屋根に落ちると、瞬く間に庫裏にも飛び火し、それが大火になってしまったのです。

 文京区は、江戸城のある千代田区の北側に隣接していますが、強い北風に煽られ、江戸城本丸天守閣までも類焼してしまったのです。

 江戸の半分以上が焼失、10万人以上の人が亡くなりました。

 この明暦の大火は、いつしか「振袖火事」と呼ばれるようになりました。

 これには後日譚があります。

 これは後の時代に作られたお話ですが、明暦の大火の火元は諸説あります。

 本妙寺の隣にあった老中阿部忠秋邸からの失火説、島原の乱の時代の老中松平信綱が、都市整備のために故意に放火させたという説など、いろいろな説があるようです。

 だれかが罪を背負わなければ収拾が付かないということから、本妙寺が火元であるということで決着が付けられたともいいます。

 

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(ドアノブ)

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