■【きょうの人】 0803 ■ 伊達 政宗 独眼竜 ■ リチャード・アークライト 紡績機 ■ 藤原 不比等 藤原氏の絶大なる権力を築く
独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。
そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。
■ リチャード・アークライト 紡績機械の発明
Sir Richard Arkwright
1732年12月23日-1792年8月3日
イギリスの発明家で、1771年に、水車を動力とする水力紡績機を発明しましたが、その特許は後にくつがえされてしまいました。
生の木綿から繊維の整った塊を作るカード機の特許も取得しています。
イギリスに産業革命をもたらした起業家の1人といえる人です。
動力と機械と半熟練工と新たな原料(木綿)を結びつけ、フォードの1世紀以上前に、糸の大量生産を成し遂げた、大量生産の考え方を工業に取り入れた人です。
また、組織を作り上げる能力に優れており、彼のクロムフォード工場は、当時最も近代的な工場だといわれています。
近代紡績業の父とも言ってもよいほどの人です。
■ 伊達 政宗 独眼竜
だて まさむね
永禄10年8月3日(1567年9月5日、グレゴリオ暦1567年9月15日)-寛永13年5月24日(1636年6月27日)
出羽国と陸奥国の戦国大名で、伊達氏の第17代当主です。近世大名としては仙台藩の初代藩主です。
幼名が梵天丸であることはよく知られています。幼少時に患った疱瘡(天然痘)により右目を失明し、「独眼竜」の異名があります。没後は、法名から貞山公と尊称されています。
天正17年11月、後北条氏が真田領へ侵攻したことにより、豊臣氏により征伐が行われることになりました。政宗は父・輝宗の時代から後北条氏と同盟関係にありましたので、再三の、秀吉からの督促にもかかわらず、秀吉と戦うべきか小田原に参陣すべきか、直前まで迷っていたといいます。
最終的には、秀吉に恭順の意を示すのですが、その際に、白装束(死人の装束)で臨んだことは有名です。
秀吉・文禄の役では、派手な装いで軍を引き連れ、そのことから派手好みに着こなす人を指して「伊達者(だてもの)」と呼ぶようになりました。今日の「伊達男」に通じます。
■ 藤原 不比等 藤原氏の絶大なる権力を築く
ふじわら の ふひと
斉明天皇5年(659年)-養老4年8月3日(720年9月9日)
飛鳥時代から奈良時代初期にかけての公卿で、天智天皇から藤原氏の姓を賜った藤原鎌足の次男です。文献によっては「史(ふひと)」と記されている場合もあります。
『興福寺縁起』『大鏡』『公卿補任』『尊卑分脈』などの史料では天智天皇の落胤と記述されています。諡号は、文忠公、国公は淡海公です。
文武天皇2年(698年)には、不比等の子孫のみが藤原姓を名乗り、太政官の官職に就くことができるとされ、絶大なる権力を握っていました。
不比等の従兄弟たちは、鎌足の元の姓である中臣朝臣姓とされ、神祇官として祭祀のみを担当することと明確に分けられていました。このため、不比等が、藤原氏の実質的な家祖と解することもできます。
天武朝の前期は不遇でしたが、後期に入りますと、草壁皇子に仕え、東大寺正倉院の宝物として『国家珍宝帳』に記載されている「黒作懸佩刀」は、草壁皇子から不比等に授けられた皇子の護り刀といわれています。後に皇子と不比等自身の共通の孫である聖武天皇に譲られたと伝えられています。
大宝律令編纂において中心的な役割を果たしたことが、政治の表舞台に登場する契機となりました。
文武天皇の即位直後には娘の藤原宮子が天皇の夫人となり、藤原朝臣姓の名乗りが不比等の子孫に限定され、藤原氏=不比等家が成立しています。
不比等は、氏寺の山階寺を奈良に移し、興福寺と改めました。
不比等とその息子の藤原四兄弟によって、藤原氏の繁栄の基礎が固められるとともに最初の黄金時代が作り上げられたのです。
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【 注 】
【きょうの人】は、【Wikipedia】・当該関連サイトを参照・引用して作成しています。