■【経営コンサルタントの独り言】 鶯の声をご堪能下さい 一か月前程から、鳴き声が聞こえます 316
一か月前程から、鶯の鳴き声が聞こえますが、遠くに聞こえますので、探していました。
今朝の早朝ウォーキングで、近距離で泣くのが聞こえ、早速動画で鶯の鳴き声を聞きました。
ある高級な邸宅の梅の木の根元あたりから聞こえてきました。
ぜひ、皆様にもお裾分けをしたいと思います。
■「拙速巧遅」ズボラ人間と完璧主義者とどちらが良いのか
ある中小企業の開発部長は、東北大学出身の聡明な人であり、人間も信頼に足る人です。ところが、神様は、万人に平等なようで、彼にも欠点というか、問題点があります。
彼が新たなプロジェクトを始めるときに、資料・情報の収集や調査にたっぷりと時間をかけます。また、事前テストをいろいろとやったり、試作品を何度も作ったりします。完璧主義者といえるように、何ごともキチンとやる人なのです。そのために、社内での人望は厚い方です。
一方、機械設計担当課長は、どちらかというとずぼらな人で、こちらも開発スケジュールに無頓着です。なにかを先送りすることが多く、部下からは「いいかげんな人」、「ズボラ課長」とみられています。
技術者上がりの同社の社長は、てきぱきと仕事をする人で、どちらかといいますと、気が短い人です。そのために、開発スケジュールに無頓着な二人にイライラすることが多いのです。
上述の部長さんが、事前の準備ばかりに時間をかけるのは「失敗したくない」という気持ちが強いのではないでしょうか。完璧主義者で、プライドの高い人に多く、失敗したことを他の人に知られたくないという気持ちが強いのです。
このような人というのは、スケジュール通りの成し遂げるという意識の低い人が多いのです。それは、「大切なこと」を問題視せず、先送りしているにすぎないという意識もないのではないでしょうか。「事前作業に時間をかける」ことにより自己満足されていては、企業は成り立ちません。とりわけ、部長という立場にいる人ですから問題は大きいです。
逆に、先送りするのを日常茶飯事にしている課長の評価は一般的には好ましくありません。ところが、近年、「ズボラ人間」が見直されるべきだという考えが出てきています。
アメリカのベストセラーになった本のひとつに『SECOND BRAIN 時間に追われない「知的生産術」』(ティアゴ・フォーテ著)がその契機です。氏は、完璧主義者は、物事を先延ばしにしがちで、生産性を下げている」と言っています。
「拙速巧遅」という四字熟語があります。拙速が良いのか、功遅が良いのかは、状況による判断で決まります。
タイムリミットがある場合には、その状態で最善の策を打つことが求められます。一方、時間的にも資金など他の要因もゆとりがある場合には、良い結果をだすことに重点をおくべきです。
ケース・バイ・ケースという言葉がありますように、状況をキチンと把握して、判断することが求められます。