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【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  宇宙のモビリティを開発 3705-4c17

2024-12-17 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】   宇宙のモビリティを開発 3705-4c17 

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■   宇宙のモビリティを開発 3705-4c17
 毎年、七夕には、織姫と彦星は今年も無事に出会うことができるだろうかと気をもむ。 古の時代から、人々は遠い宇宙に思いをはせ、さまざまな物語をなぞらえてきた。 七夕の織姫と彦星の伝説は、中国が起源とされるが、今では日本のみならず、 アジアの広い国々でさまざまな言い伝えがあるという。

 P社は「宇宙のモビリティを提供する」という大きな目標を 掲げるベンチャーだ。東京大学大学院航空宇宙工学専攻の某研究室にいた メンバー4人で2020年4月に創業した。水を原料とする人工衛星の推進機と 推進剤を開発している。衛星の推進剤にはこれまで人間にとって有害であったり、 希少で高価だったりする材料が使われていた。水という安全で安価な材料が 実用化できれば、宇宙開発にとっても大きな一歩となる。

 同社が開発した水による推進剤と推進機はすでにいくつかの衛星に搭載され、 宇宙空間で運用が始まるなど、実績を積み重ねつつある。P社のA社長は「月面基地建設や人による火星探査が計画されているが、そのためには 大量の物資を運ぶ必要があり、安全で安価な推進機と推進剤は必ず必要になる 技術」と意義を語る。現在は小型衛星用の推進機を開発するが、将来はより 大型の衛星用にも挑戦していくという。

 地球の近傍の宇宙空間には、今でも役割を終えた人工衛星や衛星が細かく 砕かれたものが無数にあり、スペースデブリとして高速で地球上空を回っている。 人類が宇宙開発に乗り出すようになって以降、その数は増える一方だ。安全な 推進機と推進剤があれば、スペースデブリを捕らえて適切な方法で地球に 落として消滅させるという手段も講じられる。さらには、人類が宇宙旅行を 楽しむ時代になっても、宇宙の環境を守りながら、移動手段を確保することが できる。織姫と彦星も年に一度といわず、逢いたいときに逢えるようになるかも。

【 コメント 】
 宇宙産業といいますと、国・政府機関等大きな組織でなければできないと思い込みがちです。
 しかし、アメリカのスペースX社の例にも見られますように民間企業でも、政府機関に変わって打ち上げビジネスを営める時代になってきました。
 大きなプロジェクトですから、裾野の広がりがないといっぱしの産業としては成り立ちません。
 日本で、自動車産業が基幹ビジネスと成長した背景には、裾野の充実があったればこそできたことです。
 宇宙ビジネスも、少しずつですが、中堅・中小企業も参入してきています。
 P社もその一つです。しかも、宇宙における動力源、しかも無害の動力源に寄与できる産業ですので、おもしろい挑戦といえます。
 しかし、経営的には難しい面もあり、国や大手企業の支援は不可欠であり、マネジメント力がともなわないと企業持続も難しいでしょう。

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

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