ネットで面白そうなお宿を見つけて、
一度行ってみようと思いました。
川中の湯で有名な尻焼温泉の
まだ上の方の山あいにある
一軒宿です。
何やらこだわりの強そうな
お宿の雰囲気ですが、湯はどうも「絶景温泉」
のようであります。
26日、万座から草津に立ち寄って、
ちょっと立ち寄り湯ね。↓
それから、尻焼温泉に向かいます。
ところが、
「チェックインはこの時間帯でないと
ダメとか、到着前に電話しろとか」
色々うるさいのであります。
途中でお蕎麦やさんに。↓
それでもまだ、時間がちょっと早かったので、
406号線の突き当たり、
「野反湖」へ寄りました。
野反湖見学ね。
ニッコウキスゲの盛りは過ぎてるけど。↓
それからとって返してお宿へ到着。 (「白根の見える丘」という民宿ね。)
若々しいけど、50代半ばのお宿の亭主。
まずは、施設のあらましやら、
温泉のあらましやら、料理のあらましやら、
蘊蓄を傾けたご高説でありました。
「おやおやこれはちょっとうるさいのかな??」
と、思ったり致しまして…。
(でも、情熱のこだわり系かな?)
まあ、何はともあれ、まずは「絶景温泉」へ。↓
いや、たしかになかなかの風情で、
細かいところにも
手入れが行き届いています。
ご主人こだわりの温泉であります。
「ん、河原の尻焼温泉!?あれは偽物です。
うちのが本物です!!」
「旅の達人グループの方が日本の温泉宿の 10本の指に入れますよ、と言ってました。お世辞でしょうが。へへ。」
と断言やら、自慢やらしていましたな。
夕食の料理もこだわりです。
(奥様のお料理です。) ↓
こだわりのお豆腐です。 ↓
「お役所が水道を通して、近辺の水をダメにした。」
「名水百選の水を毎日4時間の往復で汲みに行って、
国産大豆でこの豆腐を作っている。」
「この豆腐造るのに1500円かかっている。」
とおっしゃいます。
(これが一番のこだわりね。)
こんにゃくの刺身です。美味しい。↓
ニジマスの朴葉焼き、と言ってたかな? ↓
さて、このおっちゃん、
夕食時に、興に乗ったのか、
あるいはいつもそうなのか、
(お客はなべさん夫妻だけね。)
しゃべりにしゃべります。
「毎日、水汲みに4時間かけて出かけてるから、
チェックイン、チェックアウトの時間を
ちゃんとしてもらわないとやってけないんですよ。」
「若いときはヤマハのポプコンに出て、
いい線まで行ったのに中島みゆきが出場して
賞をさらわれてしまった。」
「広島へ行きたい。(拓郎ファンね。)」
「大阪行って、食い倒れ行きたい。たこ焼き喰いたい。」
「甲子園行ってみたい。(阪神ファンね。)」
「宿屋やっていると休みがないのよ!!」
「好きで宿屋やってんじゃないのね。
やるしかないからやってるのよ。」
とまあ、自慢話やら、蘊蓄やら、愚痴やら、
盛りだくさんでありました。
書き出せばきりがありません。
(これ、朝食の時も続いたのよ。)
どうやら、真面目で、愛すべき
郷土愛のおっちゃんのようであります。
(かなり関西風ノリだけど。)
朝食もなかなかのこだわりよ。 ↓
朝食後、コーヒーを頂きながらのテラスからの風景。さわやか。 (おっちゃんがそばでしゃべっていたけど。) ↓
朝もまた、話し込んだから、
「まあチェックアウトの時間こだわらなくてもいいよ。」
と云ってくれました。このあと、
おっちゃんは今日もまた4時間かけて
水汲みに出かけるのでありましょう。
なべさんらは、宿を後にして、 ちょっと寂しげな
河原の尻焼き温泉を覗いて、 ↓
それから、軽井沢に
向かったのでありました。