ダム湖を経て
杖立の入り口のところで
県境を越えて、
熊本県小国町に入ります。
バスを降りるともう
川の両側に並んだ旅館街の
あちこちから
湯煙が上がっています。
バスを降りた所ね。 ↓
川縁まで降りていきます。 ↓
さすがに内陸の山間部で、
空気が冷たく、橋の上などは
凍り付いていて滑りそうです。
ザックを背負ったまま
しばし温泉街の散策でありました。
あちこちに蒸し場なるものがあります。 野菜など蒸したりするんでしょう。 ↓
路地が迷路のように入り組んでいます。 「背戸屋」と呼んでいるようです。 ちょっとレトロです。 ↓
路地の真ん中からも湯煙が。 ↓
共同湯の「薬師湯」ね。 ↓
杖立温泉は、かのつげ義春が
「蒸発旅日記」で
ストリップ小屋のエピソードを
侘びしく残しているところ。
おそらく昭和の40年代頃
隆盛を極めたのでありましょう。
今は、湯煙の風情は充分なんですが、
何せ、人が歩いていません。
実に閑散としていて、
おそらく何ヶ月も閉じられたままの
スナックの看板やらが侘びしげであります。
かつて隆盛だった歓楽街の面影を 少し残している分だけ
いっそう侘びしげでありますな。
(寒いせいもあるかな~。)
素泊まりのお宿を取りました。
実に愛想のない女将さんが
またいっそう侘びしさを
増幅させるのでありました。
お宿の2階から。 温泉を通す管が網の目状です。 ↓
気を取り直して、 夜、ちょっと小増しな旅館の 温泉に立ち寄り湯を致しました。
米屋別荘というお宿の長寿霊泉湯です。 ↓
それから
夜になってようやく開いた
一軒だけの食堂で
焼きうどんの夕食でした。
お客さんは、
なべさん一人ですけど。
(侘びしさに溶け込んでしまいそうよ。)