ごっとさんのブログ

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健康食品のはなし

2014-12-14 19:16:36 | 健康・医療
私の基本的な考えは、通常の食事を摂っていれば、人間は健康であるというものですので、健康食品やサプリメントなどの健康補助食品は不要であるということになります。ただし過剰なダイエットしたり、非常に過食の人たちは別です。
腹八分の人でも、腹いっぱい食べる人でも単に個人の好みで、健康には無関係でしょう。大体どんなにたくさん食べても、1回に摂れる量には限界があり、若干たくわえが増える程度で、体に悪いことはないと思います。

こういう観点から健康食品を検証していきます。
まず法律関係から書きますが、医薬品や医学部外品は薬事法という法律で、しっかり規制されています。しかし健康食品を規制する法律はありません。その代り規制が厳しいものは、効能をうたってよいが、規制されていないものは効能を示してはいけないという規則があります。つまり健康食品は、「こういったことに効きます」と言ってはいけないのです。
健康食品の広告はあふれていますが、そういった観点から見ると非常に面白い表現をしています。

例えば「血圧を下げます」と書くのは違反になりますが、「血圧が高めの人に」は許されています。つまり読んだ人が、血圧が高めの人が飲んだり食べたりすれば、下がるだろうと勝手に思い込むのは構わないということでしょう。ですから「中性脂肪が気になる人に」的な表現が多くなるわけです。「朝すっきりします」はやはりだめですので、「しじみ100個分」という言い方になるわけです。許されているのは、摂取した消費者の感想を記載することで、これはあくまで個人の感想ですので、よほど過激なものでない限り出してもよいことになっています。日本語の微妙な表現を使って、効能を書かずに効きそうと思い込ませるのが、健康食品の広告で苦労しているところだと思います。

法律で規制されているものは、その安全性をしっかり調べて、安全が確認できなければ販売できません。ところが健康食品は全く規制がありませんので、メーカー、販売者は安全性を確認する必要がないのです。健康食品は、もともと天然に存在するものがほとんどですので、たぶん安全であろうで済んでいるわけです。これではあまりにも無責任ですので、法律で規制しようという動きもあるようですが、現在の健康食品は、どこかの許可を受ける必要がありませんので、実態が把握できないようです。

続きます。