ごっとさんのブログ

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格差社会と年功序列 続々

2014-12-19 23:31:28 | 時事
今日は麻雀の忘年会です。といってもいつものように、軽くビールを飲みながら麻雀をするだけでしょう。夕食がカレーや焼きそばから少し良いものを食べる可能性もありますが、余分な時間がかかるのなら、少しでも麻雀をというメンバーですので、終わった後「来年もよろしく、よいお年を」と言って別れる程度でしょう。

さてタイトルに戻りますが、正規・非正規社員という働き方が定着しており、これを変えることは難しいと書きました。ではこの状態でいかにして賃金格差をなくすか、という問題になります。野党やいわゆる有識者の一部の人が言っているように、同一労働・同一賃金ができれば縮小できるはずです。しかしこれもそう簡単ではないと思います。
一つには誰が同じ労働課を判定するかになります。例えば現場で、終業後に正社員だけが、安全や自己啓発の勉強会をするようなことはよくありますが、これで同一労働ではなくなってしまいます。結局、法律で規制などしても、現場が同一賃金にしようという動きが出てこなければ、単なる掛け声で終わってしまうでしょう。

以上のように、正規・非正規の格差問題は、政治・法律などで解決できる問題ではなく、労働市場がどんどん拡大し、労働者不足になるとか、労働者の意識が変わりどんな職種でも働くといったことで、徐々に減少するのを待つことになるでしょう。

現在は正社員の間でも、格差が広がる傾向にあります。これは年功序列から、成果主義に変わってきているからです。年功序列というのは、いうまでもなく勤続年数を昇進・昇給の基準にするもので、最も格差が出にくい制度です。これで損をするのは、いわゆるできる人たちです。それでも少しはいろいろなところで優遇されているはずですので、まあ我慢してもらうのでいいのではないでしょうか。やはりあまり仕事ができない弱い人を救う制度は、非常に作りにくいものです。その点で、年功序列という制度は、無理なく解決できるという、ある面で非常に優れたものと言えます。これを労使ともに時代遅れだとして、成果主義を取り入れたことによって、格差が拡大したのだと思います。

人間は平等であるべきですが、全員の能力に差があることは確かです。ですから何が平等かは非常に難しい問題です。優秀な人を伸ばす制度よりも、全体を押し上げるような風土にしない限り、高度経済成長時代のような、国民皆中流意識のよう時代は2度と来ないような気がします。