ごっとさんのブログ

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小保方さんやはりだめでした 残念です

2014-12-20 13:26:38 | 健康・医療
昨日理研から発表があり、やはりSTAP細胞はできなかったようです。マスコミの発表だけでは、細かいところ、私が知りたいところはよくわかりませんでした。ただ酸性刺激を与えることによって、緑色に光る細胞はできたようです。
私は緑色に光るかが、重要な段階と思っていましたので、若干コメントします。

まず遺伝子というのは、タンパク質を作る設計図のようなものです。胚細胞や初期の細胞は、この設計図に従ってすべてのタンパク質を作っています。しかし分化という個々の組織に分かれてくると、その組織に必要な設計図だけが使われ、不必要なものは眠ってしまうわけです。そこで今回の実験のように、もう眠ってしまう遺伝子の中に、もし目覚めれば緑色に光るタンパクとなる遺伝子を組み込んだマウスを作製します。今回の実験でどこの細胞を使ったのかはわかりませんが、その細胞は分化が進んでいるので、この緑の設計図は眠っており、もし何らかの操作によって、緑に光る細胞が出てくれば、普段使われていることがない遺伝子・設計図が目覚めた、つまりすべての遺伝子が目覚めた可能性があると判断できるわけです。

このように、すべての遺伝子が目覚めた細胞が万能細胞となるわけです。
今回の実験では、緑に光る細胞が小保方さんの論文ほどの頻度ではないが、できてきたと判断してもよいようです。これが万能細胞ではなかったようですが、報道ではキメラマウスができなかったためとなっています。このキメラマウスを作る技術は超高難度技術ですので、もって簡単に他の細胞に分化できるかなどの方法がよかった気もします。しかしそういった方法でも駄目だったのかもしれません。

では小保方さんの最初の論文は何だったのか、ということになります。
私は小保方さんがねつ造したということではなく、幻のチャンピオンだったと思います。
この幻のチャンピオンというのは、たぶん科学の分野ではたまに出てしまう現象ですが、長くなりそうなので次回にします。

小保方さんは理研を辞職せざるをえないのでしょうが、できたら新たな挑戦を期待したかったです。