ウインブルドン錦織２回戦突破

今週から４大大会でも最も格式の高いウインブルドンが、イギリス・ロンドンで始まりました。

錦織は第５シードでこの大会に臨みましたが、前の大会の２回戦を左わき腹の故障で棄権しています。それから10日ほどたっていますが、これがどこまで回復しているかが一番の問題でした。

やはりグランドスラムは、5セットマッチですので、ストレートで勝っても3セット行い、フルセットになったりしたら4時間を超える試合となります。原則として1日おきの試合ですので、次の日休めるといっても2週間体調を維持するのは大変なようです。

それにしても今年はヨーロッパも異常気象の様で、本来雨が降らない時期に開催されているはずが、雨に泣かされているようです。グランドスラムは128人参加していますので、1回戦は64試合もあり、男女並行していますので128試合を2日間でこなさなければいけません。

特にウインブルドンは芝コートですので、ほんの少しの雨でもすぐ中止してコートカバーをかける必要があります。雨で中断して待たされたり、次の日に延期になったりと選手も対応が難しいようです。

錦織の1回戦はオーストラリアのグロスというランキング124位の選手でした。通常はこれだけランキングに差があると、実力差が出て簡単に勝てるのですが、今回は故障を抱えておりどんな展開になるか予想できませんでした。

試合が始まってみると、どうも錦織はサーブもまともに打てていないようです。打球も鋭さが無いようで不安だらけでした。それでも錦織のトップテン選手の意地のようなもので、何とか得点を重ねストレートで勝つことができました。

しかし明らかに調子は良くなく、2回戦以後まともな試合ができるか心配していました。ここで天候が錦織に味方し、2回戦が雨で1日延期となり、昨日センターコートで行われました。

2回戦の相手はフランスのベネトーでランキングは200位以下と、普通だとそれほど心配する相手ではありませんでした。それでも出だしは錦織の調子が上がらず、第1セットを取られてしまいました。しかし徐々に錦織らしさが出てきて、良いストロークが見られるようになってきました。やっと安心して見られるようなテニスになり、この後3セットを連取して逆転勝利となりました。

ここで4セットを戦ったことが、この後どう出るのか、また今日は休みなく連戦となるので体調は維持できるのかなどまたまた不安だらけですが、目標としているベスト8まで何とかいってほしいものです。