ごっとさんのブログ

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ウインブルドンテニス決着 続

2016-07-14 10:31:10 | テニス
前回ウインブルドンについて、準々決勝のチリッチ-フェデラー戦でフェデラーが大逆転勝利したところまで書きました。

ツーセットダウンでもあきらめず勝ち残るというのは、フェデラーのすごさですが、ここまで苦戦するということはやはり全盛期の強さはなくなったような気がします。

さて準決勝ですが、ラオニッチは順調であれば準々決勝でジョコビッチと当るところが、敗れたためそれほど難敵ではなく、やや苦戦したものの勝ち上がってきました。現在のテニスでの対戦ドローの方式は、ビッグフォーが全員出場した場合は、この4人で4つの山を作り、その反対側に5〜8シードの選手が来るように組まれます。

したがってトップ10の良いシードであっても、準々決勝以後はビッグフォーと当り、3人を倒さないと優勝できないというシステムですので、この壁を崩し世代交代することが絶対の条件となるわけです。

この準決勝はラオニッチ-フェデラーとなりました。始まってみるとラオニッチが非常に良くなっており、230キロのサーブだけでなく、ストロークやボレーも本当に進歩していました。この強さを生かし1セットを取りましたが、2セットからまたフェデラーが良くなり、タイブレークまでもつれたセットをフェデラーがとりました。

その流れを続けて3セット目もフェデラーがとりリードしたのです。やはりビッグフォーの壁は厚いかと思っていましたが、第4セットの終盤さすがのフェデラーにも疲れが見え、ミスが増えてラオニッチが取り返しました。こうなると若いラオニッチが有利となり、ファイナルセットをとり決勝進出を決めました。

このグランドスラム決勝に、ビッグフォー以外が出ること自体が非常に珍しいというほど、この4人の(ワウリンカを入れて5人かもしれません)強さは際立っているのです。

決勝戦の相手は当然のようにマレーとなりました。はたして強くなったラオニッチがどのようにマレーに立ち向かうのか、非常に興味がありましたが、残念ながらマレーには歯が立ちませんでした。マレーの試合も久しぶりに見たのですが、とにかくよく動いて、速いはずの芝コートでも何とか返してしまいます。

ラオニッチもサーブアンドボレーを仕掛けるなど、攻めの姿勢やいろいろ工夫していましたが、ことごとく跳ね返されました。それでも2,3セットはタイブレークまで行きましたので、ストレート負けとはいえそれなりの接戦でした。

ラオニッチは準優勝しましたので、最新の世界ランキングでは、6位錦織4,290で7位ラオニッチ4,285と上がってきました。錦織も本当に万全の体調で次のマスターズで頑張ってほしいものです。