ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

今年の夏は異常気象か

2016-06-15 10:57:39 | 自然
気象庁はずいぶん長いあいだ続いていたエルニーニョ現象が終息したと発表しました。

エルニーニョというのは、南米ペルー沖の海水温が上昇する現象という程度しか分かりませんが、これが世界の気候に大きな影響を与えるようです。なぜこんな現象が起きるのか、解説記事を読んでもよくわかりません。どうも赤道付近の海流が変わってくることあたりから、こういった現象が引き起こされているようです。

今回のエルニーニョは2014年の夏に発生し、2015年12月の海水温が最高となり、2016年春に終息するという非常に長い期間継続したようです。この間日本の天候や気象がいつもと違っていたのか、実感としてはよくわかりませんが、台風や集中豪雨などいつものどこかで起きていて、何となく異常気象だといっていたような気もします。これに地球温暖化などという要素が加わっていますので、余計訳が分からなくなっています。

私も当然こういった気象などには、ある程度興味を持っているのですが、それほど勉強しようという気にもならず、成り行きに任せているという感じです。一つには私の住んでいる神奈川南部というのは、それほどひどい風雨にさらされることもなく、台風が来たといってもいつの間にか通り過ぎたようだで済んでしまう、ある意味天候には恵まれた地域だから、あまり深刻に考えないのかもしれません。

せいぜいネットで天気予報を見て、この頃よく当たるから傘を持っていこう程度の注意です。エルニーニョに戻りますが、これが終息すると天候はどう変わるというはっきりした傾向はないようです。ですから世界の気圧配置や、貿易風偏西風の動き、過去との類似点から予測するようですが、今年の夏は最近では最も猛暑となった2010年と類似しているようです。

この年もエルニーニョが終息し、逆に海面温度が低下するラニャーニャが発生したようです。したがって今年は夏の終わりにかけて猛暑となるようですが、今はどこにでも冷房がありますので、あまり実際的な問題はないような気もします。過ぎてしまうとこの6年前が非常に暑かったという記憶もあいまいになっています。

今年のもう一つの特徴は、この時期になってもまだ台風が一つも発生していないようです。今年は台風が発生するフィリピン沖のほうに、高気圧があり雲の発生を抑えているようです。こういった年は7月に入ると非常に多くの台風が発生するといわれていますので、本当に今年の夏は異常気象になるのかもしれません。

私は基本的には、人間はまだ自然の力に打ち勝つところまで行っていませんので、自然災害などあったら運が悪かったあきらめることにしていますので、例年と同じ夏を過ごすことになりそうな気がします。

芝のシーズン開幕

2016-06-14 16:39:56 | テニス
テニスは赤土から芝のシーズンに入り、昨日からゲーリーウエバーオープン(ATP-500)が開催されました。

この大会はウインブルドン(グランドスラム)の前哨戦として、錦織はフェデラーに次ぐ第2シードとして出場しています。そのオープニングマッチとして、昨日日本時間7時からセンターコートで、フランスのプイユ(29位)との1回戦が行われました。

この芝生の上でテニスをするというのは、どんな感じなのかやってみたいものですが、まだ芝のコートというものを見たことがありません。このオープニングマッチのような場合は一面本当にきれいな芝ですが、決勝戦あたりになると選手が動くあたりは芝が削られ土が見えてきます。つまり1年間に1大会しかできないような、ある意味非常に贅沢なコートですので、その辺にあるということはなさそうです。

芝のコートの特徴はいわゆる早いといいますが、ボールが落ちても跳ね上がらず、滑るような動きなるためスピードが落ちることがないようです。ですからクレーではスピンボールなどは、高く跳ね上がりあまり力の入らない肩よりも上が打点となりますが、芝ではそれが腰あたりとちょうどうちごろの球になってしまうなど、芝特有の攻略法が必要になるようです。また芝コートといってもどこも同じではなく、各コートが微妙に異なり、選手は対応が難しいようです。

さて1回戦ですが、相手のプイユはまだ22歳で、去年から今年にかけて一気にランクを上げてきた上り調子の若手です。始まってみると、錦織の動きは非常に悪く、芝コートの感触を確かめながら動いている感じでした。この動きではと思ってみていると、最初のサ-ビスゲームを落とし、0-3とリードされてしまいました。それでも徐々に動きが良くなり、何とか追いついたのですが、6-6となったタイブレークでまさかのミスが連発し、これを落として1セットを取られてしまいました。

また全仏のガスケ戦のような自滅する展開を心配したのですが、さすがにこのクラス相手だと、トップ10選手の安定感が出てきて、2セット目は6-1と完璧なテニスになり、1-1のタイに持ち込みました。しかしここでやや不安が出ました。ファイナルセットの前に錦織はメディカルタイムアウトを取り、左わき腹あたりを治療したのです。それでもこのセットをややもたつきましたが、6-4でとり今シーズン芝初勝利となりました。

錦織の後ろには新鋭ティエムが迫っており、この大会でも順調に勝つと準決勝で対戦しますので、それまでケガがないように頑張ってほしいものです。

今日はGooがメンテナスを行っており、それが終了してもなかなかログインができない状態でした。やっとつながりましたので投稿しておきます。

抗生物質が効かないスーパーバグ

2016-06-13 10:37:41 | 健康・医療
アメリカで初めての抗生物質が全く効かない、細菌感染症が見つかったことが報道されました。こういった多剤耐性菌のことをスーパーバグと呼んでいますが、由来はよくわかりません。

今回の症例はペンシルベニア州の女性で、抗生物質耐性菌の場合最後に使用するコリスチンも効かなかったようです。こういった耐性菌についてはMRSAという菌株についてかなり前にこのブログでも取り上げましたが、この菌より耐性度が高いようです。

通常の菌が耐性となるメカニズムは、抗生物質の一部を分解したり修飾する酵素を獲得し、無効にするか、細胞壁あるいは膜の構造が変化し、薬剤が通りにくくなるためとされています。

余談ですが、抗生物質の濫用がこういった耐性菌を増やすということが言われていますが、私はあまり関係ないと思っています。現在使用されている抗生物質の大部分が、カビや放線菌が作り出す物質か、それに少し手を加えた類似物質からできています。こういった抗生物質生産菌はそれほど珍しいものではなく、自然界には多数存在していると思われます(たぶん生産量はそれほど多くありませんが)。

したがってこういったカビや放線菌と自然界で共存していくためには、細菌もこういった物質に抵抗する手段を獲得する、つまりある程度の頻度で耐性菌がいるということになります。ですから抗生物質耐性菌というのは100年程度短い期間で発生したわけではなく、何万年という長い進化で生まれてきたと思っています。

例えば感染症になり肺炎になった場合、当然抗生物質で治療します。そうすると通常の病原菌はほとんど死滅しますが、中に混じっているごくわずかの耐性菌は生き残るわけです。しかし通常は人間には免疫機能がありますので、それによって耐性菌は退治され完治するわけです。ですから耐性菌が問題になるのは主に医療機関内で、非常に高齢とか他に重篤な病気があり免疫がうまく働かないような人は、この耐性菌が増殖してしまうわけです。この耐性菌問題は特殊なケースと考えています。

さて今回のスーパーバグは大腸菌だったのですが、もともとはアシネトバクターという菌でいろいろ調べられています。当初この菌は毒素を出すと考えられていましたが、通常の耐性菌と同様にプラスミドという小さな遺伝子の中に色々な薬剤を不活性化する酵素遺伝子があることが分かりました。このプラスミドは核外の遺伝子で、他の菌株に移ることが知られています。

しかし結局はこのスーパーバグがなぜほとんどの抗生物質に耐性なのかはあまりはっきりしないようです。しかし現在は合成抗菌剤と言われる、完全に人工的な物質で細菌を殺す能力を持った薬が開発されていますので、それほど心配するようなことではないと考えています。

正社員という働き方 その2

2016-06-12 10:41:40 | 時事
前回このタイトルで記事を書いときは、新卒の一括採用とそれに続く企業内での教育制度が、この正社員という働き方を支えているとしました。

その後新聞ではこの特集が2回出ましたが、基本は読者からの投稿がメインのようです。前回はこの正社員という物に対するアンケートが掲載されていました。正社員を望ましい、もしくはどちらかと言えば望ましいを合わせると、60代以上では90%を占めており、比較的少ない10代、20代でも70%近い値でした。これは当然のような気がしますが、特に我々の世代前後では正社員以外の働き方をしたことは無いでしょう。

この正社員の良い点として、雇用が安定していると、ボーナスや退職金があると答えていますが、これも当然のような気がします。私も退職後派遣社員として働いていましたが、比較的良い待遇と思っていましたが、唯一ボーナスがないのが寂しいことでした。

ここで正社員の良くないところでは、長時間労働がトップで、転勤や移動命令に逆らえないと続いていました。この長時間労働につては、後程取り上げますが、転勤や移動の問題は、両面を持っているような気もします。

前回のように企業が実務教育の場と考えれば、移動によっていろいろな職種や環境で働くことは有利とも考えられます。

話は変わりますが、私は「企業は人である」ということが普遍的な事実だと思っています。企業が発展するためには、その担い手である人がぜったいに必要となります。これは企業規模の大小にかかわらず、優秀な人材を取ることが企業の宿命の様なものだと思っています。

実際私が派遣社員であった会社でも、若手で優秀と思われる派遣社員が入ってきたときは、3か月か半年後には正社員となっています。これは私のような専門職だけではなく、一般職でもそういった事が行われているようです。つまり企業にとっては、正社員という身分が人材を自分のところに囲い組む手段となっているのではないでしょうか。

そのために雇用の安定をはじめとする、色々な優遇(非正規と比べてですが)措置などを取らざるを得ないのかもしれません。しかし新聞の論調によると、この正社員で年齢給的な制度は、1970~80年代の高成長期には適しているが、現在のような低成長時代には破綻するとしています。

つまり中高年の高給者が増加してしまうと、企業はそれに耐えられないというわけです。しかし私はこれはおかしい気がします。昔から人員構成がピラミッド型だったわけではなく、いわゆる提灯型で推移してきました。40代50代が金銭的に苦しいことは別に近頃ではなく、昔からそういう体系であり、そこに厚くすることは企業の義務だと思っています。

いきなりですが、現在の正社員制度はなくならないだろうというのが結論です。

庭の草取りと剪定のあと

2016-06-11 10:33:11 | 自然
先月家の庭の草取りと、植木の剪定をしてもらいました。

自分でも少しは植木の手入れなどやったのですが、昨年本格的にはやってもらわなかったので、すべての木が非常に大きくなり、近所から若干苦情か来るほどになっていました。特に予想外だったのが生垣として植えた「常盤万作」というのが非常に伸びるのが早い木で、若干剪定してもすぐにぼさぼさになってしまいました。

こういった手入れを植木屋さんに頼むと非常に高くなりますので、いつも便利屋さんに頼み、ついでに庭に草取りもお願いしています。来てもらう前には、いろいろな木が覆いかぶさり、しかも雑草も伸び放題でしたので、廃墟のようになっていました。

かみさんともこれでは一日では終わらないか、などといっていましたが、さすがにプロで3人で始めて、3時ごろまでにはほとんどきれいになってしまいました。これで庭もすべての雑草などもなくなったのですが、最初にどんな草の芽が出てくるのか興味がありました。

この草取りをしてもらってから10日後ぐらいに、なんと「朝顔」の双葉が一斉に出てきたのです。

朝顔の話をしますと、もう10年以上前ですが、大輪の紫とピンクの花の咲く種をまき、きれいな花が咲きました。この時来年もまこうとして種をかなり取っておきましたが、次の年は自然に落ちた種から芽を出し、生垣にきれいな花が咲くようになったのです。

その後は何もしなくても毎年夏になると朝顔が咲いています。ところがこういった育種によって作り出した花というのは、優性遺伝にはならないようです。やはり人間が手を加えて作り出した大きなきれいな花の性質というのは、年々いわば先祖返りというのか野生化というのか、失われて行ってしまうのです。ですから5,6年で花は非常に小さくなり、色も薄い水色と白い花だけになってきました。

ここ2,3年は雑草のような朝顔になってしまったのです。花が小さくなるだけでなく、朝咲いてからしぼむのも早まってきました。私の家は起きるのが遅いのもありますが、咲いている朝顔を見ることができなくなってしまいました。

そこで昨年、収穫しておいた朝顔の種を探し出し、かなりたくさんまいてみました。しかし1本も発芽せず、やはり10年前の種では古すぎるのかと思っていました。

ところが今年真っ先に発芽したのは、その形や色からすると去年まいた朝顔のようです。今は庭の一角が朝顔の苗床のようにたくさん生えていますので、間引いたりしないといけないのですが、本当に面白い現象です。

1年間土の中に眠っていたものが、なぜ真っ先に発芽したのか、不思議としか言いようがありません。やはり自然というのは、いつまでたっても不思議なことだらけで、飽きることがないような気がします。