平坦な湿原の木道は2km程続き、その末端から再び登山道に
入りました。
10分ほど登ると展望台に到着。池塘と蛇行した川の流れが見
え、湿原を歩いているだけでは分からない地形が手に取るように
分かります。
概ね笹薮の中の緩やかな登りですが、7合目を過ぎた辺りでハ
イマツと低木の林を抜けます。
体力的にはさほど辛くありませんが、道はヌルヌルとよく滑り、
所々にはぬかるみがあって気が抜けません。さらに、日が差すと
ブヨとアブの襲来。
エゾアカガエル
先ほど歩いた湿原がドンドン遠くなります。
展望台から1時間半で南暑寒岳山頂に到着!
残雪模様が美しい暑寒別岳がドーンと目に入ってきます。
群別岳方面
黄金山の右奥には浜益の海岸が見えます。
暑寒別岳を眺めながら昼食を食べました。
笹薮の中に薄っすらと暑寒別岳への登山道が見えています。
ガイドブックでは往復4時間。ここまでの道のりを考えると、なか
なか歩ける道ではなさそうですね。
山頂では30分ほど休憩して、帰り道を急ぎました。とは言
ってもヌルヌル滑る道なので慎重に。それでも、3回ほど転び
そうになりました。
思えば学生の頃は山で転ばないことを競い合ったような。
今はほとんど転ばなくなりましたが、あの頃は結構転んでいま
したね。歩き方を身につけたからか、それとも転倒することが怖
くなったからか?
途中にある竜のような折れたダケカンバ。
下山を始めると山頂部分には雲が掛かり、ちょうど良い時に登
れたなあと思いました。
湿原に降り立っても、まだ先は長い。下山時間のリミットが迫
ってきますが、やっぱりここを足早に過ぎるのはもったいない。
今回気になったダケカンバの立ち枯れ。以前は無かったような気がしますが・・・
休憩中のカラスアゲハ
湿原からちょっと降りたところの沢のほとりには冷たい湧き水
が流れ落ちています。顔を洗って、味わって(エキノコックス汚
染については不明)一休み。
その後も急ぎ足で下りて山頂から3時間で下山。頑張りました
が、帰宅約束の時間には間に合わなくなってしまいました(後で
かみさんに大目玉を食らいました)。
息が切れて大変ということはない登山でしたが、何せ距離が長
いので足が疲れました。まあ、休憩時間を除いて6時間も歩き続
けることが出来る丈夫な足に感謝ですね。
なによりも、雰囲気がある霧の湿原を見れた上に、晴れた湿原、
山頂からの眺めが見れたのは最高でした。おかげで日に焼けたの
で帰ってから首筋が痛かったですな。