内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

爽やかな快晴が続く中で新しい学年度が始まる

2021-09-06 23:59:59 | 講義の余白から

 5時58分から7時4分までの1時間6分で10,7キロ。なかなかコンスタントに1時間10キロのペースで走れない。8月中は比較的簡単に維持できていたペースなのに、9月に入ってから、走っているときに体の重さ、特に脚に重さを感じて、軽快に走れない。
 今日から大学の授業が始まった。私が担当する学部三年生の「日本の文明と文化」も今日が第一回目。出席者は、先週届いた履修者名簿に記載されていた23名より多く、30名。過去の留年者で再登録した学生が何人かいた。それに、授業終了後一人の女子学生が「自分は一年生なのに間違って出席してしまいました。でもとても面白かったです」と言いに来た。過去に上の学年の授業に出席する特別許可を求めてきた学生はいたが、一年生が間違って三年生の授業に来たのは、私にとっては初めてのことだった。別に出席してもらっても私は構わない。
 登録学生数はこれで昨年とほぼ同数になったが、留年生の比率が例年に比べて高い。その要因の一つは明らかにコロナ禍である。昨年の前半、つまり学年度でいうと、一昨年度から、昨年後半と今年前半の昨年度にかけて、全面的に遠隔授業に切り替わってしまった期間に多くの脱落者が出た。今日の授業に来ていた留年生の多くはその途中脱落者たちだった。全面的に教室での対面授業で始まった今年度は、是非最後まで脱落せずに学部最終年を終了し、学士のディプロムを取得してほしい。ただ、昨年の三年生が例外的にアクティブで優秀な学生が多かったこともあるが、それと比べてしまうと、反応がかなり薄い。
 今年度から新たに使用することになった教室は、地理学部と政治学院の本拠地内にあるが、昨年まで主に使用していたメイン・キャンパスの教室より快適だ。私が使う教室はサン・モーリス教会に通りを挟んで面しており、11時から13時までの授業の真ん中、正午になると鐘がなる。それがちょうどよい授業の区切りの合図になる。
 雨が毎日のように降った8月とは打って変わって、9月1日から今日まで爽やかな快晴が続いている。明け方は12、3度まで下がるが、日中は25度前後ときわめて快適だ。
 かくして、建物内でのマスク着用義務以外は、ほぼコロナ禍以前のように対面授業で新しい学年度を始めることができたことを素直に喜びたい。